著者西健一郎氏は、京都で修業し、現在、東京・新橋で割烹料理店「京味」を営んでいる。
彼は当意即妙の人である。常にカウンターの内にあって、思いがけない発想と閃きで、しばしば
お客さまの意表をつく。それでいながら、日本料理の本道を押さえて見事である。
献立の中では、比較的地味になりがちなのが焼きものである。
何をどのように焼くか――本書には西さんのセンスの生かされたしゃれた焼きものが、
四季に分けて約150品、合わせて、串の扱いや焼きものの調理科学も記載されている。
初版発刊年月:1992年4月 判型:B5 頁数:183頁 限定:600部
著者:西 健一郎 価格:6,090円(本体:5,800円) 目次PDF
◎西 健一郎(にし・けんいちろう)
昭和12年8月8日京都に生れる。18歳から京都の「たん熊」で修業。
その後、東京新橋に「京味」という店を始め、父音松について修業。
「京味」は東京にあって、吟味された本格的京料理を食べさせる店として人気がある。
西氏の包丁さばきには定評があり、多忙な日日の中、雑誌やテレビにもしばしば登場している。
著書に「造り」「京の味 炊合せ」(柴田書店刊)がある。