素材を生かしておいしく焚いたものを、季節感や、味わい、色どりなどを配慮して盛り合わせた、
「焚合せ」、それはまさに日本料理の粋ともいうべきもの。厳しい態度で常に本物のおいしさを
追求してやまない著者が展開した、焚合せの数々100余品をオールカラーで紹介。
そのすばらしさは、日本料理を志す者に大きな刺激となるだろう。
そこから何を吸収し、どのように自分の料理を向上させていくか、大いに期待したいものだ。
もちろん、おいしさを目で味わいつつ楽しむ料理写真集としてもちょっと類のないもの。
器と料理のバランスなど、洗練された感覚が息づいて、日本料理のすばらしさを堪能させて
くれます。
初版発刊年月:1984年9月 判型:B5 頁数:144頁 限定:600部
著者:西 健一郎 価格:6,090円(本体:5,800円) 目次PDF
◎西 健一郎(にし・けんいちろう)
昭和12年8月8日京都に生れる。18歳から京都の「たん熊」で修業。
その後、東京新橋に「京味」という店を始め、父音松について修業。
「京味」は東京にあって、吟味された本格的京料理を食べさせる店として人気がある。
西氏の包丁さばきには定評があり、多忙な日日の中、雑誌やテレビにもしばしば登場している。
著書は「造り」(柴田書店刊)に続いて本書が二冊目である。