2026年度入学のお子さんがいらっしゃるご家庭からは「ラン活はいつ始めればいいの?」「ラン活ってどうやって進めるのか分からない」との声が多くあります。
「ラン活」とは、ランドセル購入のための情報集めやランドセル展示会に足を運ぶなど、ランドセル購入するまでの流れを指す言葉です。
適切な時期にラン活をスタートしなければ、欲しいランドセルが売り切れてしまい購入できなくなる恐れも。
そこで本記事では順調にラン活を進めるために、以下の項目について解説します。
- ラン活を始めるのに適した時期
- ラン活に関する基本情報
- ラン活を行う際のポイント
ラン活を始めるのに適した時期やラン活に関する基本情報、さらにポイントもご紹介します。お子さんにぴったりのランドセルを選ぶためにも、ぜひ参考にしてください。
個性的でありながら、6年間の小学校生活を通してずっと使いやすくデザイン性や機能性に優れた工房系ブランド「鞄工房山本」では、現在2026年度入学者向けのランドセルカタログの請求受け付けをスタートしています。
すべてのモデルの詳細がきめ細やかに説明されているカタログは無料です。
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数量限定となっているので、早めにチェックしてみてくださいね。
Webサイトでは実際の色や手触りが分からない場合もあります。ランドセルに実際使用している革サンプルがあれば、よりリアルにイメージしながらラン活を楽しめる点がメリットです!
牛革と人工皮革どちらがいいのかなどランドセルの素材で悩む方も、革サンプルを実際に見て触れば違いがはっきり分かります。
色や手触りだけでなく、傷の付きにくさも家でゆっくりチェックできるので、完売前にサンプルを早めに手に入れておきましょう!
この記事の内容
【2026年度版】ラン活はいつからスタートする?
2026年度入学のお子さまがいらっしゃるご家庭のラン活スタートは、2024年の秋頃がおすすめです。
実は「ラン活」といっても、具体的には「これをするとラン活が始まった」といった定義はないのです。
- カタログなどでランドセルの情報を集める
- 展示会や店舗へ実際に行く
- いろいろなブランドの動画や配信を見る
例に示したとおり、ランドセルを買うまでに行うさまざまな活動を「ラン活」としているケースがほとんどです。
ランドセルは、基本的に小学校生活の6年間に渡って使用するものであり、安い買い物とはいえません。そのため、気楽に買えるものではないといえます。
次のポイントを親子で確認しながら、お子さんに合った使いやすいランドセルを選びましょう。
- 色
- デザイン
- 機能性
ラン活を入学の2年も前からスタートした方がいい理由は、次の2点です。
- 欲しかったランドセルが売り切れてしまう恐れがある
- ランドセルの種類が多いため、選ぶのに時間がかかる
特に人気があるランドセルは、発売直後に売り切れになる場合もあるため、情報は早めに集めることが大切です。
かつて、ランドセルは黒と赤がほとんどでしたが、近年はカラーも豊富になっています。さらにデザインもバラエティ豊かになり、メーカー独自の機能を備えたランドセルもあります。
くわしい情報を集めて機能を比べ、欲しいランドセルを選ぶためには時間がかかります。
2024年の秋頃から早めにラン活を始め、お子さんにぴったりのランドセルを購入しましょう。
ラン活が必要な理由は希望するランドセルを売り切れる前に手に入れるため
早めにラン活をスタートすると、希望するランドセルを売り切れてしまう前に購入できます。
小学校入学の2年前の2月に、注文の受け付けをスタートするブランドもあるほどです。
特に人気ブランドのランドセルは販売スタートとほぼ同時に売り切れる場合もあり、早めに情報を集める必要があります。
2024年度に日本鞄協会 ランドセル工業会が実施した調査によると、入学2年前の12月にはすでに13.4%の人がランドセル選びを始めていると分かりました。
さらに全体の約35%は、年中の冬から春にかけて選定を始めています。
ただ、選定を始める前に、ランドセルについてくわしい情報を集めなければいけません。
たとえ人気のブランドであっても、必ずしもお子さんに合うとはいえません。、さまざまな観点からチェックする必要があります。
秋頃から情報収集を開始して冬頃に選定を始めれば、人気のランドセルでも売り切れ前に購入できる可能性が高くなります。
ラン活を始める時期が遅れて「欲しいと思ったときにはすでに売り切れていた」と後悔しないためにも、2026年入学予定なら2024年の秋頃からラン活をスタートしましょう。
ラン活に関心が集まる背景はランドセルの多様化
ラン活が注目され関心が集まる背景には、昨今のランドセルの多様化があるといえるでしょう。
以前は黒や赤が中心でデザインもほぼ同じだったランドセルですが、現在は種類も豊富で、選ぶのも難しくなっています。
情報を得ない状態で店舗に行くと、「種類が多すぎて選び方が分からない」「子どもの体にフィットするランドセルが見つけられない」といった問題が生じがち。
ランドセルを6年間という長い期間使用するのはお子さんなので、本人の希望も反映させる必要があります。
お子さん本人の好みに合わないものを選び購入すると、小学校生活を楽しめない可能性もあります。
とはいえ本人の意思ばかりを尊重し過ぎると、デザインにこだわり過ぎて機能性に意識が向かず背負いにくいケースも。
ランドセル選びを順調に進めるには、事前に情報収集してある程度候補を絞り、店舗では実際にお子さんが背負ってみて比較検討することが大切です。
親子でランドセルについて意見や希望をすり合わせられるよう、年中の秋頃を目安に余裕を持ってラン活をスタートしましょう。
ラン活における4つの段階と時期の目安
ラン活を4つの段階に合わせてスムーズに進めていく時期の目安は、以下の通りです。
時期 | 活動内容 |
---|---|
年中の秋頃 | 情報収集をスタート始 |
年中の冬頃 | カタログや革サンプルを手に入れて検討開始 |
年長の春頃 | 展示会や店舗で実際にランドセルを確認 |
年長の5月頃~8月頃 | ランドセルの購入決定 |
ランドセルは種類が豊富なので、すべての製品を比べることはできません。
まずは年中の秋頃からランドセルの情報収集をスタートし、購入したいランドセルの候補をある程度絞っていきましょう。
よさそうなランドセルが数種類に絞れたら、カタログや生地サンプルをメーカーや工房に請求し取り寄せて検討を始めます。
カタログや生地サンプルを確認し購入したいランドセルが見つかったら、展示会や店舗にお子さんと一緒に行って実際に背負って使い心地やイメージを確認しましょう。
ただし生地サンプルに対応していないブランドも多いので、生地の触り心地や質感を自分の目で確認したいときは、展示会や店舗に行って実物を見るのがおすすめです。
近年では、自宅にランドセルを届けてくれて実際に背負える宅配試着サービスがあります。
展示会が近くで開催されていない人や店舗が遠い人、小さい子どもがいて外出が大変な人は積極的に利用しましょう。
購入したいランドセルが決定したら、品切れ前や売り切れる前に予約・注文すると安心です。
ラン活をスムーズに進めていくためにも流れや段階を把握して、お子さんに合ったのランドセルを選びましょう。
工房系ランドセルを購入したい場合は、目安となる時期が前倒しになる可能性もあります。
ランドセルを提供するのは、主に大手メーカーや工房です。
特に工房系のランドセルの場合は、大手メーカ-に比べカタログの配布時期や注文時期が早めになります。
情報収集をした結果、工房系のランドセルを希望することになった場合は、公式サイトをチェックしてカタログの配布時期や注文締め切り日を確認しましょう。
ランドセルの情報収集スタートは年中の秋頃
ラン活は年中の秋頃を目安に情報収集からスタートしましょう。
最初はメーカーを絞らずに広く浅く情報を集め、興味を持ったランドセルに徐々に絞っていくとスムーズです。
以下の幅広い情報収集の方法を用いて、ランドセルに関する情報を確認していきましょう。
- ランドセル売り場に行ってメーカーやブランドを確認
- ネットショップでランドセルを検索して人気の製品をチェック
- テレビCMも見ておく
- 人気のメーカーや工房をインターネット検索
- 小学生の子どもを持つ保護者の経験談を聞く
- メーカーや工房の公式サイトを定期的に訪問
人気メーカーのランドセルは1年をとおして購入できるので、ランドセル売り場に行って実際の商品を見るとイメージが掴みやすいです。
ネットショップでランドセルを検索することで、売れ筋の製品や人気のあるメーカー、価格を確認できます。
テレビCMで頻繁に流れるランドセルは有名メーカーのもので、多くの人から支持を得ています。
ランドセルは主にランドセルメーカーや工房が販売していますが、工房系のランドセルは直接目にする機会は少ないかもしれません。
工房系のランドセルの購入も検討するなら、人気のメーカーだけでなく工房も検索しましょう。
実際にラン活を経験した保護者の話も参考になります。
気になるメーカーや工房がいくつか見つかったら、公式サイトを訪問し内容をチェックするとより多くの情報を入手できます。
幅広く情報を集めたら、気になるランドセルや惹かれるランドセルを見つけて候補をある程度絞りましょう。
自分にとって負担がすくなくカタログ請求や情報の比較が行える数まで絞ると、以降のラン活工程を進めやすくなります。
忙しくあまり時間がない人は3種類~5種類程度、時間をかけてじっくり検討できる人なら10種類程度を目安に比較検討しましょう。
ランドセルを買うときに必要な情報収集の要チェックポイント2点
ランドセルの情報を集める際の要チェックポイント2点は、次のとおりです。
- 子どもが好む色やデザイン
- 保護者が求める機能性やサイズ
お子さんにとってランドセルは毎日学校に持って行くものなので、色やデザインが気に入らなければ学校生活が楽しくなくなってしまいます。
中でも大きく影響するのは色で、年中のお子さんでも好きな色をはっきりと伝えられるため、まずは色を意識すると決めやすいです。
保護者は、お子さんがあまり意識しないランドセルの機能性をチェックしましょう。
- 背負いやすさに配慮があるか
- 背負って軽く感じられるか
- 教科書やノートを入れるのに大きさは十分か
- 素材は何でできているか
- 反射材は目立つところについているか
教科書やノートなどランドセルの中身は2kg~3kgはあるといわれるため、背負いやすさや軽く感じられる工夫があるかどうかは重要です。
例えばセイバンの天使のはねシリーズの場合は、次のような工夫がされており背負いやすく軽く感じられるランドセルに仕上がっている点が特徴です。
- 密着面積が大きいため背中にフィットする
- 3D肩ベルトが体に沿うようになっている
- 肩ベルトに樹脂パーツが内蔵されているため重心が安定する
A4ファイルが余裕で入る大きさか、素材は革か合成皮革かなどもチェックしましょう。
冬の帰宅時には暗くなるので、反射材が目立つところについているなど安全性に配慮されているかも確認が必要です。
お子さんの好きな色やデザインと保護者が確認した機能性を元に、購入するランドセルを決定しましょう。
カタログや生地サンプルの取り寄せを年中の冬頃に行う
情報収集をして購入したいランドセルの候補をいくつか絞ったら、カタログや生地サンプルを請求し取り寄せましょう。
ただしカタログを配布する時期はメーカーや工房によって異なります。
カタログ配布スタートはだいたい年中の冬頃ですが、工房系ランドセルはもう少し早い場合もあるので、公式サイトをこまめにチェックしましょう。
2024年8月時点でわかっている、2026年入学者向けのカタログ配布時期は次の通りです。
ランドセルブランドや工房 | カタログ発送時期の目安 |
---|---|
フィットちゃん | 2025年2月 |
鞄工房山本 | 2024年12月下旬 |
アーティファクト | 2025年2月 |
黒川鞄工房 | 2024年11月 |
カタログや生地サンプルがあれば、お子さんもランドセルをよりリアルにイメージしやすくなります。
特に素材が牛革やコードバンのランドセルは、量産店では展示される機会があまりありません。
本革だからこその高級感や質感があるので、気になる人や触れてみたい人は本革の生地サンプルを手に入れましょう。
生地サンプルは有料としているブランドもありますが、低価格なので気軽に購入できるでしょう。
鞄工房山本の場合、わずか500円で本革生地サンプルを受け取れます。
カタログに掲載されているランドセルのデザインをチェックすれば、好きなランドセルを見つけられます。
カタログには各メーカーや工房のランドセルへのこだわりも記載されているため、保護者の要望に合った機能を備えているかを確認しましょう。
お子さんが惹かれる色やデザインで、かつ保護者が納得できる機能性つきのランドセルを複数見つけておくと、実際に背負って比較する際もスムーズです。
ランドセルの背負いやすさやフィット感、軽さの感じ方は、お子さんごとに異なります。
ランドセルは実際に背負ってみないと背負いやすいか、フィットするかなどは分かりません。候補を1つだけに絞るのは避けましょう。
年長の春頃になったら展示会や店舗で実物をチェック
年長の春頃になったら、ランドセル展示会や店舗にお子さんも一緒に足を運んで実際に背負ってみましょう。
ランドセル展示会とは、さまざまなメーカーや工房が自社のランドセルを展示するイベントです。実際に見たり背負ったりしながらランドセルを比較検討できます。
ランドセル展示会に出向くと以下のようなメリットがあります。
- いろいろなランドセルを一度に比較できる
- 不明点はスタッフに質問できる
- 一般には出回らないメーカーや工房のランドセルに出会える可能性もある
- 希望に合ったランドセルがあれば予約できる
ランドセル展示会にはさまざまなメーカーや工房が参加しているため、ランドセルを一度に比較できます。複数の店舗に行く必要がありません。
不明点や疑問点はスタッフに直接質問できるため、ランドセル選びが心配な人にも心強いイベントです。
一般には出回らないメーカーや工房のランドセルに出会える可能性もあるので、情報収集の際は気付かなかった好みの製品が見つかるかもしれません。
好みのランドセルが見つかったらその場で予約も可能で、売り切れてしまう前に購入が可能です。
ランドセル展示会を有効に利用して、背負い心地や重さなどを確かめましょう。
購入したいランドセルメーカーや工房を数ヶ所に絞っている場合は、店舗に出向くことをおすすめします。
ランドセル展示会の開催場所は限られているので、遠方まで出向く必要がある可能性もあります。
その点、店舗は広いエリアにあるので、数ヶ所なら来店も可能です。
展示会や店舗では見た目と背負ったフィット感を確認
展示会や店舗では、ランドセルについて次のポイントをチェックしましょう。
- 背負った時のフィット感
- 背負った時の重さの感覚
- 見た目や手触り
ランドセルがフィットしていないと背負いにくいだけでなく、重さを強く感じます。
ランドセルが合っていない場合、次のような特徴がみられます。
- 首が前につき出る
- 猫背になっている
- 体が前方に傾く
- 腰が後ろに反っている
- 体に当たって痛いところがある
- 背負いにくさを感じる
お子さんに実際にランドセルを背負ってもらったら、まっすぐな姿勢で自然に背負えているか確認しましょう。
首が前につき出る、猫背になってしまうといった特徴があれば、お子さんの体に合っていないと判断できます。
当たって痛い部分があるのに、我慢して毎日使っていると体を傷める恐れも。
お子さん本人が背負いにくさを感じるときも、ランドセルが合っていないといえます。
購入したいランドセルがお子さんの体に合っているか、必ずていねいにチェックしましょう。
カタログの写真と実物では、色やデザインの印象が大きく異なる場合もあります。
「思っていたより色が明るい」「実物のデザインは派手な印象がある」など、少しでも気になる印象があるとお子さんが楽しく使用できないケースも。
色やデザインが想像と違っていたということがないか、お子さん本人にも確認してもらってから購入を決めましょう。
肩ベルトや背当ての形状も使用感に影響する
ランドセルの肩ベルトや背当ての形状や特徴も、使用感に影響します。
肩ベルトと背当てのチェックポイントは以下の通りです。
部位 | 内容 |
---|---|
肩ベルト | ・背負った際にずれ落ちないか ・成長に合わせて長さの調整が可能か ・背カンは動くタイプか固定タイプか ・肩ベルトの立ち上がりの有無 |
背当て | ・背負った時背中から浮いていないか |
肩ベルトと背当ての形状は背負いやすさや軽さに影響するので、お子さんにぴったり合うタイプを選びましょう。
背負った際に肩ベルトがずれるランドセルは、お子さんの体に合っていないので注意が必要です。
肩ベルトに穴がたくさんあるランドセルなら、お子さんの成長に合わせて長さを調整しやすい点がメリットです。
背カンとは肩ベルトとランドセル本体をつなぐ役割を持つパーツ。
背カンには動くタイプと動かない固定タイプがあります。
タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
動くタイプ | 背負いやすい | 固定タイプと比べ耐久性は低め |
固定タイプ | 動くタイプに比べ耐久性が高い | 慣れるまでは背負う動作が難しいとく感じる可能性もある |
背負いやすいのは動くタイプで、長期間使用する耐久性を重視する場合は固定タイプが向いています。
お子さんが背負いにくさを感じなければ、どちらを選んでも構いません。
ランドセルには肩ベルトが立ち上がったタイプと立ち上がっていない従来のタイプがあります。
肩ベルトが立ち上がったタイプのランドセルには次の特徴があります。
- 肩のラインに沿って肩ベルトが湾曲している
- 肩ベルトは背カンよりも上に立ち上がっている
肩ベルトが立ち上がったタイプの場合は背中に密着しやすいため、背負ったとき軽く感じられる傾向があります。
従来型のタイプは使っている間に本人になじみ、徐々に背負いやすくなっていきます。
肩ベルトはそれぞれの好みや個人差があるので、背負いやすさを重視して選ぶことがポイントです。
ランドセルの背当ては、背負った際に背中全体が接するクッション部分です。
直接お子さんの体に触れる部分なので、クッション性だけでなくフィット感も確かめましょう。
背中から背当てが浮いている場合、重さを感じやすいため背負いにくいはずです。
実際に背負ってみて、背当てがフィットしているか確認してから購入を検討しましょう。
ランドセル購入の目安は年長の5月から8月
展示会や店舗に行って実際に背負った結果、お気に入りのランドセルが見つかれば、年長の5月~8月頃にランドセルを購入しましょう。
日本鞄協会 ランドセル工業会の調査結果からも、ランドセルを購入する時期は5月~8月が多いと分かります。
中でも5月に買う人が多いのは、「連休があって選ぶ時間を取りやすい」「展示会が実施されている」などの理由が考えられます。
展示会や店舗で気に入ったランドセルが見つかったのに、購入しないままでいると売り切れる可能性も。
夏から秋にかけて購入する人もいるものの、遅くなればなるほど選択肢は狭くなります。
気に入ったランドセルが見つかったら、早めに予約して購入しましょう。
ラン活を進める際の5つの注意点
ラン活を進める際には5つの注意点があります。
- 工房系や限定モデルが希望ならラン活は早めにスタート
- 親の意見を子どもに押し付けすぎない
- ランドセルの購入費用は誰が支払うのか明確にしておく
- 予算も事前に設定しておく
- 6年間保証をついたランドセルなら安心
ランドセルは6年間という長期にわたって使うものなので、親子が希望する製品を入手できるよう、タイミングを計ってラン活を進める必要があります。
特に工房系や限定モデルは早く売り切れる傾向にあるので、メーカーよりさらに早めの検討をおすすめします。
ランドセルを選び購入する際に親の意見をお子さんに押し付けすぎると、お子さん自身の希望が通らない可能性もあり楽しく学校に通えなくなるかもしれません。
ランドセルの購入費用を祖父母が支払うケースもあり、直前になって祖父母か親か誰が払うのかで揉める例もあります。
希望のランドセルが決まったらスムーズに購入できるよう、費用を負担する人も事前に決めておきましょう。
ランドセルは価格帯が広いため、高いものでは30万円程度と高額な製品もあります。
「せっかく好きなランドセルを選んだのに予算オーバーで買えない」と落胆することのないよう、あらかじめ予算を決めましょう。
ランドセルは6年間ほぼ毎日使うものなので、だんだん傷みが生じる可能性もあります。
その点6年間保証がついているランドセルなら、万が一傷んでも対応してもらえるため安心です。
ラン活を進める際は5つの注意点を知っておき、お気に入りのランドセルをスムーズに購入しましょう。
特に売り切れが早いのは工房系や限定モデル
以下のタイプのランドセルは、特に早めに売り切れる傾向があるため注意が必要です。
- 工房系
- 限定モデル
- オーダーメイド
ランドセルの提供元として、大手メーカーと工房系の2つに分けられます。
比較的流通量が比較的多いのが大手メーカーのランドセルで、売り切れる可能性は少ないといえるでしょう。
一方で工房系のランドセルは職人による手作り製品が多く、提供できる数が限定されてしまいます。
ただ、大手メーカーのランドセルであっても、限定モデルやオーダーメイドは数が少ないため、売り切れてしまったら購入はできなくなります。
工房系や限定モデル、オーダーメイドなど売り切れやすいタイプのランドセルを購入したい人は、年中の夏から秋にかけて情報収集をスタートし、カタログを早めに請求しましょう。
工房系などは早めに展示会を実施するので、公式サイトをこまめにチェックして日程を把握する必要があります。
例えば工房系の鞄工房山本では、2月から展示会を開催します。
展示会の開催は地域によって異なり、2月~6月までと幅があるため、お住まいの地域ではいつ実施されるか確認が必要です。
工房系や限定モデルなど売り切れが早いランドセルを購入するなら、ラン活は早めに進めましょう。
売り切れやすい人気ランドセルの例を一覧で紹介
売り切れやすい人気のランドセルの例は以下の通りです。
販売元 | 売り切れやすいランドセルのモデル |
---|---|
黒川鞄 | ・コードバン ・学習院型モデル全般 |
羽倉ランドセル | ・オーダーメイド ・耐性牛革スタンダード ・各モデルの人気カラー |
鞄工房山本 | ・オールコードバン ・ドゥ・ラフィーネ ・ブラウニー・ノイ |
売り切れやすいランドセルのひとつ、黒川鞄のコードバンは、発売とほぼ同時に完売するほどの人気です。
コードバンとは、馬のお尻部分から採取した皮で、馬一頭につきランドセルのかぶせ1枚~2枚分しか取れないほど貴重なものです。
希少性が高く貴重な素材でできたランドセルなので、早々に売り切れてしまいます。
学習院モデルは素材を問わず早めに売り切れてしまいますが、比較的残りやすいのはキューブ型モデルです。
ただし2025年入学用のランドセルは、キューブ型モデルも2024年8月時点ですでに完売していました。
たとえ比較的残りやすいモデルが希望であっても、早めの予約をおすすめします。
工房系ブランドとしては珍しい牛革ランドセルのオーダーメイドを受け付けているのが羽倉ランドセルです。
思い通りにカスタムした世界でたった1つのランドセルを、品質が高い豊岡鞄のブランドで作れるのも羽倉ならでは。
ちなみに工房系・メーカー系を問わずオーダーメイドできるブランドは人気があり、毎年夏頃には売り切れてしまう傾向にあります。
羽倉ランドセルは、オーダーメイド以外でも「はくらいろ」と呼ばれる絶妙でオリジナリティあふれるカラーリングが人気です。
- ディープパープル
- ダークレッド
- オレンジ
- ミントグリーン
- ホワイト
- ダークグレー
上記のランドセルには珍しいカラバリは早くに売り切れてしまうので、オリジナリティを重視したランドセルを選びたいなら、購入は夏までには済ませたいですね。
工房系の鞄工房山本でも、希少性が高く貴重なコードバンが人気です。
女の子に人気がある軽量モデルでキュートなデザインが特徴のドゥ・ラフィーネや、男の子に人気のブラウニー・ノイも早めに完売します。
工房系のランドセルを希望する人は、工房の公式サイトをこまめにチェックして販売スケジュールを把握しておきましょう。
大手メーカーのランドセルのオーダーメイドは締め切りを設けており、日にちを過ぎてしまうと注文ができません。
例えば、好きな色や形を選べるフィットちゃんのオーダーメイドランドセルは、8億8千通り以上もある組み合わせから自分好みのランドセルをオーダーできます。
フィットちゃんのオーダーメイドランドセルの受け付けは1,000本限定で、2025年入学者向けの締め切りは3回設定されていました。
回数 | 本数 | 締め切り |
---|---|---|
1次 | 500本 | 5月12日 |
2次 | 300本 | 7月10日 |
3次 | 200本 | 9月10日 |
2026年度入学者の場合も、同様のスケジュールになると予想できます。
限定品はもちろんオーダーメイド品を希望する人も、早めのラン活スタートをおすすめします。
ランドセルは子どもが使用するので親は意見を押し付けすぎない
ランドセルはそもそもお子さんが使用するものなので、親は意見を押し付けすぎないようにしましょう。
お子さんが選んだランドセルが派手なデザインだったり珍しい色だったりすると、親は「高学年になったら飽きるのではないか」「目立ちすぎていじめられるのではないか」と不安になります。
しかし本人が希望して納得していれば、使い続けていく可能性もあります。
ランドセルは途中で買い換えられないと本人にわかりやすく伝え、親子とも納得してから選べるよう話し合いましょう。
親が意見を出した方がいいポイントは、お子さんが気づきにくい機能面です。
まずはカタログでメーカーや工房ごとのこだわりをチェックし、展示会や店舗では実際にお子さんが背負った様子も見た上で、背負いやすく使いやすいランドセルを選びましょう。
「欲しいランドセルを買ってもらえなかった」とお子さんががっかりしないよう、親子で候補をいくつか選んでおくといいでしょう。お子さんに合わないランドセルがあったときでも切り替えやすくなります。
お子さんが派手なデザインに惹かれるのが心配なら、親があらかじめシンプルなデザインを中心候補をチョイスした中から、お子さんが好きなランドセルを選ぶ方法もあります。
カタログを確認しながら候補を数個に絞り、お子さんがどれを希望しても納得できるように準備しておきましょう。
ランドセルの購入費用を誰が支払うのかあらかじめ明確にしておく
ランドセルを買う前に、誰が費用を支払うか明確にしておきましょう。
ランドセルは親が購入する場合もありますが、祖父母が費用を出すケースもあります。
日本鞄協会 ランドセル工業会の調査結果によれば、両親よりも祖父母がランドセルの購入費用を負担する割合の方が高いとの結果が出ました。
父方と母方どちらの祖父母が支払うかもはっきりしておらず、だいたい半々であるようです。
「孫のためにランドセルをプレゼントしたい」と思う祖父母もいますが、直接「買ってくれるかどうか」を尋ねるのはたとえ親子であっても難しい可能性も。
聞きづらいときは、さりげなくランドセル選びの話題を出して祖父母に意向や希望を確かめるとスムーズです。
両方の祖父母から申し出があった場合は半分お金を出してもらう、同程度の金額で別のお祝いをプレゼントしてもらうといった対応もできます。
基本は親が購入する予定で、祖父母から申し出があった場合はありがたくお願いしましょう。
ランドセル選びの前に予算も決めておく
ラン活前に予算が曖昧なままだと、せっかく気に入ったものが見つかっても「高すぎて買えない」という事態になる可能性もあります。
いくらまでなら出せるのか事前に予算の上限を決めておき、予算の範囲内におさまるランドセルを選びましょう。
ランドセルの平均価格は全体としては59,000円程度となっており、具体的な金額の分布は以下の通りです。
平均価格は59,000円程度ですが、65,000円以上のランドセルを選んだ人が最も多くなっています。
工房系のランドセルは職人による手づくりの製品も多く、全体的に価格は高めです。
機能性と耐傷性が高いランドセルを選びたいなら、デザインを問わず5万円~7万円ほど用意しておけば安心です。
とはいえ各家庭の家計や予算に合った幅広い価格帯のランドセルが選ばれているので、絶対高いものでなければいけないわけでもありません。
例えばお住まいの地域によっては、ランドセルを使用するのは低学年までで、高学年になるとランドセルからリュックに切り替える小学校もあります。
6年間ずっと使用しないことを前提に選ぶなら、機能性や耐傷性にこだわる必要もありません。
「3年使えれば十分」と考えれば、お子さんが希望するかわいいデザインや派手めの色の、低価格帯のランドセルを選んでも大きな問題は起こりにくいでしょう。
ランドセルをどのくらいの期間使うのか、お子さんが乱暴な扱いをしないかなど、家庭の都合や状況も考えながら予算を決めるのがおすすめ。
負担や無理がなく購入できる予算を決めてから、ランドセル選びをスタートさせましょう。
6年間使い続けるので保証があれば安心
ランドセルは6年間の長きに渡って使い続けるものなので、6年間保証がういていると安心です。
ランドセルの保証内容の例を見てみましょう。
ランドセル | 名称 | 保証内容 |
---|---|---|
フィットちゃん | 安心の6年間修理保証 | 通常使用の範囲内で部品が取れたときや不具合 |
天使のはね | 6年間無料修理保証 | 不注意が原因の故障も含めて保証 |
黒川鞄 | 安心の6年サポート | 修理内容によって有償か無償が異なる |
フィットちゃんの場合は通常使用している状態で部品が取れたときや、不具合が生じた場合に補償してもらえます。
天使のはねは次のような不注意が原因の故障も含め、6年間保証する内容です。
- 高所から落とした
- ランドセルを遊具などに引っかけた
黒川鞄の場合は、不具合が生じたランドセルの状態を確認した上で有償か無償か判断します。
ほとんどの販売店で6年間保証を受けられますが、中には保証期間が3年のみのランドセルもあります。
安心してランドセルをお子さんに使わせたい人は、故障や不具合に備えて6年間保証がついているランドセルを選びましょう。
ラン活をいつからスタートすべきか悩んでいる人によくある質問
ラン活をいつからスタートすべきか悩む人によくある質問は、次の通りです。
- ラン活はいつまでに終わらせるべきですか?
- ラン活の人気ブランドは何がありますか?
- ランドセルは売り切れことがあるのですか?
- 子どもと親の意見の相違を防ぐコツはありますか?
- ラン活を始めたいのですが何をすればいいか分かりません
- ランドセルをできるだけ費用を抑えて購入する方法はありますか?
ラン活のタイミングに悩む人は多く、いつまでに終わらせるべきか知りたいとの声もあります。
ランドセルの人気ブランドは早々に売り切れるケースもあるため、希望のブランドによっては早めにラン活を始めなければいけません。
「子どもと親の意見が合わないときはどうすればいいの?」「ラン活といわれても何をどうすべきか分からない」などの疑問も寄せられています。
ランドセルの価格が気になる人は、費用を抑えて購入するコツを知っていると選びやすいです。
疑問や悩みがある人はラン活を始める前によくある質問をチェックして、スムーズにランドセル選びをスタートさせましょう。
8月がラン活を終わらせる時期の目安です。
日本鞄協会 ランドセル工業会の調査によれば、8月までに活動開始時期不明の人を除く約60%※の人がランドセル選びを終わらせていました。
最終的に入学に間に合えばOKなので、2月に入ってからランドセルを買った人も全体の1.1%程度※いました。
ただし購入時期が入学間際など遅くなると選択肢は狭くなり、希望のランドセルが手に入らない可能性も。
「買えなかった」ことがないよう8月頃を目安に、ランドセルの購入を済ませラン活を終わらせましょう。
※出典:ランドセル購入に関する調査 2024年│日本鞄協会 ランドセル工業会
ラン活における人気ブランドとメーカーは以下の通りです。
人気ブランド | メーカー |
---|---|
フィットちゃん | ハシモト |
天使のはね | セイバン |
ふわりぃ | 協和 |
かるすぽ | イオン |
わんぱく組 | ニトリ |
アーティファクト | ラ・ポンテ |
工房系のランドセルでは、次の販売元が人気です。
- 黒川鞄
- 土屋鞄
- 鞄工房山本
- 村瀬鞄行
- カバンのフジタ
- 池田屋
- 羅羅屋
気になるブランドやメーカー、工房がある人は、公式サイトを確認して特徴を確認しましょう。
ランドセルは以下の理由で売り切れるケースがあります。
- 販売が数量限定のランドセル
- 時期が遅くなったことによる店舗での在庫切れ
オーダーメイドランドセルや工房系のランドセルの場合は、数量限定で販売するケースが多く、購入希望者が多くなると品切れになります。
実際に2024年8月には、早くも2025年入学者向けのランドセルの売り切れが生じていました。
購入時期が遅くなってしまうと、たとえ豊富な在庫を持つ大手メーカーのランドセルでも、店舗での在庫切れが起こるケースもあります。
ただ、大手メーカーのランドセルはネット通販で買える可能性もあるので、購入時期が遅れて近隣の店舗で入手できないときはネットショップをチェックしましょう。
子どもと親の意見の相違を防ぐには、親がある程度メーカーを絞った上でお子さんに好きな色やデザインのランドセルを決めてもらいましょう。
選択肢が多すぎるとお子さんも迷い、ランドセルを見た目だけで選んでしまう可能性もあります。
保護者がカタログを取り寄せて事前に機能面やデザインをチェックし、納得できるいくつかのメーカーのカタログをお子さんに見せて選んでもらうと、親子双方の意見を反映しやすいでしょう。
ラン活はまず情報収集を幅広く始めます。
購入するランドセルを最初から限定して情報を集めるのではなく、情報を集めていくうちに希望のランドセルが決まるイメージでラン活を進めましょう。
ランドセル売り場に直接出向いたりネットで検索したりして、ランドセルを提供しているメーカーや工房ごとのこだわりを知っておくと、希望にぴったりのランドセルを選びやすくなります。
実際にお子さんが背負ってみないとフィット感は分からないので、候補をいくつか絞ってお店で試してから最終決定しましょう。
ランドセルをできるだけ費用を抑えて購入するには、以下のコツがあります。
- 早期割引価格が適用される時期に購入
- 10月~12月頃のアウトレットを購入
- 前年度以前の型落ちランドセルを購入
ランドセルを早期に購入すると、早期割引が適用され一般より安くなるケースもあります。
例えばフィットちゃんのケースでは、早期割引特典として定価から10%割引価格でランドセルを販売。
2026年入学者向けのランドセルなら、2024年9月30日までに購入すれば早期割引価格が適用されます。
例えば定価69,850円のランドセルなら、10%オフの62,800円で購入できるのです。
購入時期が遅くてもいいという人は、10月~12月頃にアウトレットのランドセルを狙うと低価格で購入できます。
売れ残ったランドセルが中心になるため選択肢は狭まりますが、早期割引特典よりさらに割引率が高くなる可能性も。
デザインにあまりこだわらなければ前年度以前の型落ちランドセルも、低価格で購入できます。
例えば鞄工房山本の「鞄工房山本アウトレットストア」なら旧モデルや店頭展示品を最大20%オフで購入できるなど低価格でのランドセルの入手も可能です。
メーカーや工房の公式サイトをこまめにチェックして、くわしい情報を入手しましょう。