2011年04月26日
第4回(4月17日 ― 23日)
4月17日(日) 晴れ
・春野菜の鉄板焼き
(スナップエンドウ、たけのこ、新たまねぎ、
ブロッコリー、そらまめなど)
・ごぼうのフリッター
・古代米のごはん、吸いもの、漬けもの
+麦焼酎のお湯割り
友人と、野菜料理のお店で軽くごはん。
最近は野菜料理のお店が増えてうれしい。
旬の野菜はおいしく、体も喜んでいる気がする。
だけど、このところずっとパソコンの前に座りっぱなしで
原稿を書いていたため、あまり食欲がなく、
2/3は友人に食べてもらった。
帰宅後、楽しみにしていたテレビドラマ「JIN ― 仁―」を観る。
「神は乗り越えられる試練しか与えない」というセリフが心に残った。
私自身、いつも自分にそう言って、今までいろいろと乗り越えてきた。
日本は今、まさにそういう状態なのだと思う。
4月18日(月) 晴れ時々くもり、夜遅くに雨
[昼]
・たけのことブロッコリーとしいたけの
スパゲッティ、木の芽
・ルーコラの花とトマトベリーのサラダ
[夜]
・只管豆腐の塩くずあん仕立て
・3分づきごはん、海の十四宝
・キャベツと油揚げの味噌汁、木の芽
・すっぱいたくあん、梅干し
今日は仕事がオフだったので、家で一人ランチ。
お店で残ったたけのこを煮た常備菜があったので、オリーブ油で炒めて
スパゲッティを作り、木の芽をたっぷりかけた。
今がシーズンの木の芽は、パセリやネギのようにたっぷりきざんで
薬味にするのが、このところのお気に入り。
すぐに葉が大きく育ってしまうので、小さくて柔らかいものは
ほんの一時期しか味わえない。鳥取の実家と妹の庭からもらったものを
合わせると結構な量があり、この時ばかりといろいろな料理に使っている。
たとえば、みじん切りにして味噌汁や煮もの、炒めものの仕上げに散らしたり、
マリネ液やドレッシングに加えたり。
きざまずに、青菜感覚で油揚げと煮びたしにしたり、
がんもやこんにゃくと一緒に煮つけたり。
そのまま醤油漬けや塩漬けにして常備し、ごはんにのせるのもおすすめだ。
サラダの花はルーコラのもので、妹の庭で採れた。
花も葉と同じ香りがするが、ピリッと辛い。
夜は、普段なら1丁567円もしてちょっと手が出ない
三之助豆腐の「只管(ひたすら)豆腐」が半額になっていたので、迷わず購入。
繊細な味を堪能すべく、昆布だし+塩+吉野くずで塩くずあん仕立てにした。
極上の豆腐は、身も心も満たしてくれる。
4月19日(火) 朝まで雨、日中はくもり、夕方から一時雨
・自家製もろみ味噌、めずらしい
12種類の生野菜の盛り合わせ
・刺身の糀漬け・もろみ漬けの盛り合わせ
・納豆揚げ
・土鍋ごはん、味噌汁
・甘酒のデザート
下北沢で「七草」という日本料理のお店を経営している
前沢リカさんと、中目黒で飲食店を経営する知人とその友人、
という食いしん坊の4人で、「豆種菌(まめたんきん)」という
発酵食のレストランでお酒&ごはん。
女性経営者同士ならではのちょっとおもしろい裏話、さまざまな
おいしいお店情報が飛び交い、そしてお酒がすすむと
ガールズ(心は…!?)トークで盛り上がり、気がついたら23時だった。。
発酵食品は個人的には大好きで、通好みのものを期待していたが、
あまりめずらしいものはなかった。
ただ、菌のおかげか、いつもより胃腸の調子がよい感じがした。
(なお、写真の12種類の野菜は、ミニ大根、黄色にんじん、ラディッシュ、
コールラビ、ピーナッツもやし、行者にんにく、水なす、スイスチャード、
根みつば、紫アスパラガス、グラパラリーフ、からし菜)
4月20日(水) 晴れのちくもり
・近海魚のお造り(たこ、さわら、鯛)
・きすの昆布締め
・野菜の炊き合わせ
(ふき、たけのこ、新ごぼう、山うど)
・れんこんの海老はさみ揚げ、山菜天ぷら
・京風にゅうめん +純米酒のお燗
毎月第3水、木、金、土曜日は料理教室で、今日はその1日目。
今月のテーマは旬の野菜で作る精進中華料理で、
メインは精進中華ハム。
見た目も食べてもハムそのものだが、材料は豆腐と油揚げ!
身近な材料で「えっ!?」という料理を作るのはなかなか楽しい。
ほかにセロリの香りあえ、うどのレモン風味中華煮、たけのこと新しょうがの
中華おこわ、にんじんのココナッツゼリーの合計5品。
そのあとは、連載している雑誌『nid』の夏号の撮影で、
なすとバジルの味噌風味ぎょうざを作った。
編集者さんもカメラマンさんも「おいしい!」と絶賛してくれた。
夜ごはんは、行きつけの店でオーナー夫妻と会話を楽しみながら
旬の和食を堪能した。話題はやはり震災や原発のこと。
飲食店をしていると、ことさら放射能には神経質にならざるを得ない。
4月21日(木) 晴れ時々くもり
・ごぼうがんもと大和まな、舞茸の煮もの
・ピーチかぶの塩糀漬け
・3分づきごはん、海の十四宝
・すっぱいたくあん、梅干し
料理教室2日目。教室は「仙」の厨房でやっていて、
入れる人数が限られるので1日10人前後、
水曜日から土曜日までの4日間で30人から40人に教えている。
ほとんどの人が5年以上通うおなじみさんで、30代から50代の女性が中心。
時々プロのシェフや料理教室の先生もやって来る。
遠い人は長野や岐阜などからも。今までで一番遠くはロシアから来た人がいた。
夜はあまり食欲がなかったので、煮ものと漬けものをさっと作り、
簡単に済ませた。
大和まなは奈良の伝統野菜。ピーチかぶは柔らかくてとても甘い。
どちらもOisixのもの。素材がよいと、シンプルな調理でも
しみじみとおいしいものができる。
甘み、うまみ、塩分のある塩糀(しおこうじ。市販品)は漬けものに、
パスタや炒めものの隠し味に、と調味料として活用している。
おいしいかぶは、塩もみ感覚で10分くらい漬ければOK。
4月22日(金) くもり時々晴れ
・ごぼうとれんこんの黒ごまあえ
・小松菜と大根の煮びたし
・玄米ごはん、とろろ
・三つ葉とえのき茸の味噌汁
+エビスビール
料理教室3日目。
豆腐と油揚げで作る精進ハムの試食は、マスタードと味噌のたれ、
そして一緒に働く妹の庭で育てているルーコラの花をのせて出した。
ルーコラの花は初めて食べる生徒さんが多く、
「おいしい」「きれい」とテンションが高くなった。
料理はちょっとした演出で、満足度が上がることが多い。
夜は友人と自然食レストランで。
昨日に引き続きあまり食欲がなく、しっかりと噛んで時間をかけて食べた。
4月23日(土) 雨
・天然鯛のお造り
・焼きそらまめ、岩塩
・さわらの卯の花巻き
+麦焼酎のお湯割り(梅干し入り)
料理教室最終日。
料理教室のメニューには、毎回必ずデザートを入れることにしている。
私自身はどちらかというと甘いものが苦手なのだが、
デザートを楽しみにしている女性は多い。
今月はにんじんのココナッツゼリー。
蒸し煮したにんじんにココナッツミルク、豆乳、メープルシロップ、
そして寒天パウダーを入れて作る。
色も触感も「なんちゃってマンゴープリン」(笑)。
マンゴープリンよりずっとおいしいと好評だった。
夜は引き続き不調で、ほとんど友人に食べてもらい、私は少しだけ。
来週は『菜菜おつまみ2』の撮影なので、なんとか復活しないと……。
[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。
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2011年04月19日
第3回(4月10日 ― 16日)
4月10日(日) 晴れ時々くもり
[昼]地中海料理店でランチ
・桜マスと春キャベツのプレッセ
・マグロのほほ肉の燻製グリル、
季節の野菜と豆添え(写真)
・自家製パン(フォカッチャ、ライ麦パン)
・ミニチョコシューとミルクのシャーベット
+生ビール、コーヒー
[夜]
・ふきと豆腐の味噌汁
・いぎす
・落花生豆腐
・ほたるいかのボイル
・ひじきのおひたし、すっぱいたくあん
・3分づきごはん
・いちごとローズヒップティーの寒天寄せ(ノンシュガー)
今日はお天気もよく、桜が満開になったので、
昼は友人とお気に入りのお店でランチをし、お花見散歩をした。
夜ごはんには魚のあらを使い、ふきと豆腐の味噌汁を作った。
私は日本海の近くで育ち、子供の頃から日常的に魚のあらの味噌汁を飲んでいたので、新鮮な魚(天然)のあらを見つけると味噌汁にしたくなる。
母はあらをそのまま加えていたが、私はあらに塩をして、
魚焼き器でこんがり焼いてくさみをとってから、昆布とともにだしをとる。
今日の具はふきと豆腐。ねぎをたっぷり入れたいところだが、
息子がねぎが苦手なので木の芽を散らした。
いぎすと落花生豆腐、デザートは昨日のお店の残り。
4月11日(月) 晴れ時々くもり、午後から一時雨
夜ごはん抜き
5月に家の光から出る本の校正を今日中に送らなくてはいけなくて、
朝からずっと集中して作業をしていた。気づいたら15時。
おにぎりを1個だけ食べ、明日の撮影に使うたけのこを買いに外出。
近所のお店を3軒回ったが入荷なし。ちょっと遠くの店まで行き、
なんとか買えた。いつもならたくさん出回っている時期だと思うのだが……。
夕方から、知人に頼まれたコラムと『菜菜おつまみ2』のレシピ書きに
取りかかり、気づいたら寝る時間になっていて、晩ごはんを食べ忘れた。
頭が仕事モードになっていると、いつも食べることを忘れてしまう。
たくさんの料理を頭の中で再現しているので、食べた気になるのかもしれない(笑)。
結局、朝はシリアルバー、昼はおにぎりと、非常食だけの1日だった。
4月12日(火) 晴れ
[昼]京懐石のお店でランチ
・うるいとほたるいかの黄身酢がけ
・3種の刺身盛り合わせ
・せりと白海老のかき揚げ
・土鍋ごはん
・味噌汁
・桜餅
[夜]
・新たけのことにんじんのハンバーグ、ふき
・リーフレタス、蕎麦スプラウト、
紅鮭のスモークサーモン、きのこのマリネ
・刺身こんにゃく、いぎす
・キャベツの味噌汁
・3分づきごはん
昨日食べなかった反動で、今日は妹としっかりランチ。
普段3分づき米や玄米を食べているので、たまに外で白米を食べると
さっぱりと軽くお腹に入り、甘みもあって「白米ってこんな味なんだ」
と、別の穀物を食べているような不思議な感覚になる。
午後は東京新聞の料理ページの撮影で、たけのこ料理を2品作った
(4月22日に掲載予定です)。新たけのこは新鮮なものを
自分でゆでると、甘みと独特の香りがあって本当においしい。
晩ごはんは撮影で残った「たけのことにんじんのハンバーグ」を、
冷蔵庫にあったふきと一緒にオリーブ油で焼き、
仕上げに醤油をからめてごはんに合うおかずに仕立てなおした。
また、やはり撮影で作った「たけのこの豆腐ソースグラタン」に
モッツァレラチーズをのせて焼き、息子に1品添えた。
いろいろ並べたものの、私はまだ頼まれたコラムが仕上がっていないため、
ずっと考え続けていて半分も食べられなかった。
4月13日(水) 晴れ
・生ひじきと豆のにんにく・唐辛子炒め、
青じそとすりごまのせ
・たけのことにんじんのハンバーグ、ふき
・蕎麦スプラウト、紅鮭のスモークサーモン
・塩ミニトマト(無農薬)
・ほうれん草とあさりの味噌汁
・3分づきごはん
・野沢菜、白菜漬け、すっぱいたくあん、梅干し
あたたかい1日だった。
18時半ごろまで「仙」の営業の仕込みをし、自宅に帰ってからは深夜まで
コラムの続き。これは、知人の声がけで漫画家さんなどが何人か集まり
震災義援画集を作ろうというもので、私のページも作るから何か書いて
ほしいと頼まれ、それならばと引き受けたもの。
震災の映像を見ながら、何度も書き直した。
言葉で表現できる限界を感じて、まだ先が見えない。やれやれ。
夜ごはんは、昨日の残りものにひじき炒めと味噌汁をプラスしただけ。
さっと醤油煮して保存しているひじきは、そのまま食べてもよし、
炒めものや煮ものもすぐにできてしまうすぐれもの。
今日は冷凍の4種類のゆで豆(国産)を加えてペペロンチーノ風に炒め、
醤油を回しかけ、青じそとごまをのせて食が進む仕上げにした。
4月14日(木) 晴れ
・ズワイガニのせ生野菜サラダ、
グリーントマトのピクルス、ポテトサラダ
・牡蠣とトマトとルーコラのスパゲッティ
+生ビール、オリーブの実、鮭とば、
カフェオレ
今日は「仙」の営業。お昼前にごはんを食べ、
仕事が終わってから近所のカフェ「ノルド」で妹とお疲れさまビールを
飲み、遅いお昼なのか夕飯なのかわからないごはんを食べた。
ノルドは「仙」とオープンした時期も近く、オーナーの遠藤さんとは同い年、
そしてパスタがおいしいので、かれこれ10年も通い続けている。
とても居心地がよいので、仕事を忘れてリラックスできるよう、
お昼ごはんはたいていここで食べている。
夜は、明日店で使うたけのこをゆでながら、今日も震災支援プロジェクト用の
コラムを深夜まで書いていた。なんなく方向が見えてきて、8割ぐらいまで
仕上げることができた。明日にはなんとかなりそうだ。
4月15日(金) 晴れのちくもり
・生野菜サラダ、グリーントマトのピクルス
・菜の花とヤリイカソースのスパゲッティ
+カフェオレ
今日は、旅行会社が企画した団体グルメツアーのお客さまがいらっしゃり、
ほぼ満席でとても忙しかった。
このところ原稿書きで寝るのが遅いのに、起きるのは早くて
毎日5時間くらいしか寝ていない。
1日が50時間くらいならよいのに、と忙しい時はいつも思う。
昨日と同様、「ノルド」でお昼ごはん。
食べた時間が遅かったので、これで夕飯ということにした。
原稿を書く時は少しハングリーなくらいが、頭が回ってちょうどいい。
震災支援プロジェクトの原稿もなんとか仕上がり、ほっとした。
いろいろ悩んだが、たんなる“頑張ってメッセージ”ではなく
自分らしい言葉と内容になるように心がけた。
来月完成したら、お店でも販売して売上げ金はすべて支援金として寄付する。
4月16日(土) 晴れ一時雨
・ひじきと豆とソルティーナのサラダ
・じゃがいもとさわらとエリンギのカレー
・3分づきごはん
昨日、息子用に用意したさわらのソテーが残っていたので、
それを入れてカレーを作った。
野菜はじゃがいも、にんじん、しいたけ、エリンギの軸
(たまねぎは次男が大嫌いなのでナシ)。
動物性のものが入っていない市販のルーを使い、じゃがいもとにんじんは
蒸し煮にして加えた。見た目は普通の日本のカレーだが、野菜を蒸し煮に
することで、食べるととびっきりおいしく感じられる。
蒸し煮は多めに作り、冷蔵庫にストックした。
サラダはレタスとソルティーナ(アイスプラントとも呼ばれる塩気のある
野菜)のうえに、水曜日に作ったひじきと豆の炒めものをのせ、
レモン汁を搾っただけ。
[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。
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2011年04月12日
第2回(4月4日 ― 9日)
4月4日(月) 晴れ時々くもり
夜ごはん抜き
明日、明後日と本の撮影があるので、妹と材料の買い出し。
肌寒い一日で、疲れもあって胃腸の調子があまりよくないので、
朝も夜も食事を抜き、深い呼吸をするようにして体の回復を促した
(お昼は近所のうどん屋さんで定食をいただく)。
わたしは毎日、腸の状態から体の調子を判断している。
「お通じ」と「空腹感か膨満感か」を目安に、
快調であれば栄養のバランスのよいものを腹八分目で摂り、
不調の時は油抜きの粗食にしたり、食事を抜いて腸を休めるようにしている。
お付き合いなどで食べすぎた時は、「百草丸」「恵命我神散」などの
和漢薬を寝る前に飲む。旅行にも必ず携帯する。
4月5日(火) 晴れ
・野菜のしゃぶしゃぶ
(春キャベツ、アスパラガス、せり、
紅菜苔の菜の花、原木しいたけ)
・ひじきと三つ葉の煮びたし
・3分づきごはん
・小松菜とわかめの味噌汁
・すっぱいたくあん、梅干し
今日と明日は『菜菜おつまみ2』の撮影。
胃腸がまだ本調子ではないので、晩ごはんは油抜きのさっぱりごはんにした。
メインは鳥取の母から送られてきた野菜のしゃぶしゃぶ。
息子には、そこに黒豚をプラスした。
たれは自家製のごまポン酢。今回は醤油と米酢、だし、すりごまで作ったが、
ほかにも「醤油、米酢、水、すりごま」「しょうゆ、レモン汁かスダチ汁、
すりごま、一味唐辛子」「しょうゆ、米酢、だし、練りごま」など、
毎回気分次第で、味を変えて作っている。
残った野菜はゆでて冷蔵庫にストック。
味噌汁、煮もの、和えものがすぐに作れるので便利だ。
4月6日(水) 晴れ
・ごぼうがんもとふきの煮もの
・ベビーリーフと紫キャベツのスプラウトと
ミニトマトのサラダ、きのこのマリネ添え
・海藻ごはん
・春キャベツとアスパラガスと
原木しいたけの味噌汁
・すっぱいたくあん
煮もののふきは撮影の残りを使用した。
海藻ごはんに使ったのは、私が自然食品メーカーと共同開発した「海の十四宝」。日本近海の14種類の海藻と天然塩(カンホアの塩)をブレンドしたもので、ごはんに混ぜるだけで簡単に海藻ごはんができる。
スープやチャーハンに入れたりして、栄養豊富な海藻を手軽に摂れるすぐれもの。
息子には、先日(4月2日)のネパール風野菜カレーの残りに、
地鶏を加えてチキンカレーに。
昨日ストックしたゆで野菜で味噌汁をさっと作り、調理時間は全部で25分ほど。
4月7日(木) 晴れ時々くもり
・豆カレー
・ブロッコリーとアスパラの炒め
・ごぼうがんもとふきの煮もの、
ゆで菜の花
・3分づきごはん、海の十四宝
・塩らっきょう、すっぱいたくあん
今日は妹と、家の光から新しく出る本の校正。
帰宅時間が遅かったので、ごはんに「日本の豆カレー」という
レトルトカレーと、常備しているブロッコリーと
アスパラガスを炒めたものを温めてのせただけの、簡単晩ごはん。
このカレーは私が開発したもので、国産の大豆、白いんげん豆、
金時豆を野菜の甘みと控えめのスパイスで仕上げている。
副菜は昨日の残りものと漬けもの2品。冷蔵庫にすぐに
食べられるものが充実していると、食事の準備が本当に楽だ。
4月8日(金) くもり
・青ねぎと油揚げの丼
・大根と天然のせりのごま味噌汁
・すっぱいたくあん、梅干し
今日は明日のお店の仕込み。
油揚げが食べたくなり、青ねぎをたっぷり入れて丼に仕立てた。
私の出身地である鳥取では、白い部分が多い長ねぎではなく
全体が緑で太い青ねぎを食べていたので、見つけるとつい買ってしまう。
甘みは少ないが香りがよく、こくのある油揚げに合う気がする。
味噌汁には、母が送ってくれた天然のせりと大根を入れた。
くせがある野草を味噌汁に入れる時には、すりごまをたっぷり入れると
くせがやわらぎ、子供にもおいしく飲める。
4月9日(土) くもり時々雨
・いろんな具の春巻き
新じゃが+アスパラガス+豚肉
うど+しいたけ
たけのこの唐揚げ+モッツァレラチーズ
たらの芽の天ぷら+モッツァレラチーズ
・とろろごはん
・大根と油揚げの味噌汁
・すっぱいたくあん、梅干し
山菜の天ぷらなど、お店の残りもので息子の好きな春巻きにした。
どれも好評だった、というかほとんど息子用で、私は
たけのこの唐揚げとモッツァレラチーズを巻いたものだけ食べたが、
「商品化してもいいかも」 というくらいおいしかった。
春巻きはどんな具を入れてもおいしくなってしまう。
「この料理を考えた人は天才だね」と息子と話した。
私はお昼ごはんの時間が遅かったので、とろろごはんで簡単に済ます。
お店の前の桜が満開になった。
締め切りの仕事をたくさん抱えているにも関わらず、京大原子炉実験所の小出裕章さんの反原発の講演会の録画をYouTubeで2時間近く見てしまった。
彼の話によると、日本は原発がなくても必要な電力を供給できるらしい。
知らなかったでは済まされない。電力を当たり前のように使い、便利な生活を享受している私にも大きな責任がある。
[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。
◆カノウユミコ “オフィシャルホームページ” はこちら。
投稿者 webmaster : 10:00
2011年04月05日
第1回
こんにちは。カノウユミコです。
私は、菜懐石「仙」という精進懐石料理のお店を営みながら、料理教室をしたり、料理本を作ったりと、バタバタと忙しい毎日を過ごしています。
そんななかで、自分や家族のためにごはんを作ったり、気に入ったお店で外食をしたり……。短い時間で工夫をしながら、時には力を抜いて、私のごはんは季節の野菜とともに続いています。
ここでは、料理本ではなかなか書けないやりくり料理や、楽しく健康に過ごす工夫などを織り交ぜながら、普段着の日々を綴っていきたいと思います。
息抜きにのぞいていただけると嬉しいです。
第1回(4月1日 ― 3日)
4月1日(金) 晴れ
・根菜のきんぴら
・春野菜のマリネ
・豆乳ごまドレッシングの根菜サラダ
・玄米ごはんと山芋とろろ
・たくあん
・味噌汁
+タンポポの根のお茶
あたたかな春の一日だった。桜も少し咲き始めた。
近所の自然食レストランで、友人と晩ごはん。
震災から3週間が経ち、原発の問題をはじめ依然として先が見えない。
野菜の放射能を気にするか、農薬を気にするか。
いろいろ考えるときりがないが、
私は今までと同じように、日本の季節の野菜や海藻、穀物、発酵食品を
摂る生活を続けることで、自分のエネルギーのバランスをととのえ、
放射能を排泄できる体作りをしていこうと思う。
4月2日(土) 晴れ時々くもり
・野菜のネパールカレー
(にんじん、大根、じゃがいも、まいたけ)
・ブロッコリーとアスパラガスのオリーブオイル炒め
・ひじきのおひたし
・漬けもの
(すっぱいたくあん、塩らっきょ、白菜漬け)
・3分づき米
息子が「カレーが食べたい」と言うので、たっぷり野菜を使い、
スパイスをブレンドしてネパールカレーを作った
(私はネパールにいたことがある)。
普通は野菜を炒めてから煮込むが、私はスパイスやトマトを炒めている間に
隣の鍋で野菜を蒸し煮にし、やわらかくなったらスパイスの鍋に野菜を移し、
水を加えて作っている。調理時間が短く済むうえ、野菜ひとつひとつが甘くて
とてもおいしく仕上がる。
ブロッコリーとアスパラガスは、
オリーブ油と唐辛子と塩でたくさん炒めて常備菜にした。
そのまま食べてもいいし、付合せにしたり、パスタにしたり、
煮込みの仕上げに入れたりと、いろいろに使いこなせて便利だ。
4月3日(日) くもり
[昼]
・うどとにんじんのピリ辛きんぴら納豆丼
・あじの干物
・落花生豆腐
・花わさびの醤油漬け
・キャベツとまいたけと油揚げの味噌汁
・すっぱいたくあん
[夜]
・無農薬野菜のバーニャカウダ
・野菜とトマトの玄米リゾット
・蟹と大根のゆず風味和風スパゲッティ
+ビール、ソイラテ
今日はお休みだったので9時半ごろまでゆっくり寝て、
夕方までパソコンに向かいレシピを書いていた。
週末はお店に残った料理や野菜を持ちかえるので、食卓が充実する
(お昼の落花生豆腐と花わさびの醤油漬けはお店で残ったもの)。
お昼ごはんは、お気に入りのきんぴら納豆丼。
写真のきんぴらと納豆をごはんにのせて食べる。
きんぴらはれんこん、ごぼうなどの根菜はもちろん、
うど、セロリ、じゃがいも、こんにゃくなどを組み合わせて
いろいろなパターンで作っている。
野菜が甘くなるまでじっくり炒め、コチュジャンや豆板醤をきかせて
ピリ辛に仕上げ、すりごまと薬味をたっぷりかけるのが好き。
夜は、友人と近所の小さなホテルで待ち合わせ、野菜たっぷりの料理を
つまみながらおしゃべりをした。
その後、また深夜までレシピ書き……。
[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。
◆カノウユミコ “オフィシャルホームページ” はこちら。
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