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2011年04月12日

第2回(4月4日 ― 9日)

4月4日(月) 晴れ時々くもり
夜ごはん抜き


明日、明後日と本の撮影があるので、妹と材料の買い出し。
肌寒い一日で、疲れもあって胃腸の調子があまりよくないので、
朝も夜も食事を抜き、深い呼吸をするようにして体の回復を促した
(お昼は近所のうどん屋さんで定食をいただく)。
わたしは毎日、腸の状態から体の調子を判断している。
「お通じ」と「空腹感か膨満感か」を目安に、
快調であれば栄養のバランスのよいものを腹八分目で摂り、
不調の時は油抜きの粗食にしたり、食事を抜いて腸を休めるようにしている。
お付き合いなどで食べすぎた時は、「百草丸」「恵命我神散」などの
和漢薬を寝る前に飲む。旅行にも必ず携帯する。


4月5日(火) 晴れ

20110405.jpg・野菜のしゃぶしゃぶ
(春キャベツ、アスパラガス、せり、
 紅菜苔の菜の花、原木しいたけ)
・ひじきと三つ葉の煮びたし
・3分づきごはん
・小松菜とわかめの味噌汁
・すっぱいたくあん、梅干し

今日と明日は『菜菜おつまみ2』の撮影。
胃腸がまだ本調子ではないので、晩ごはんは油抜きのさっぱりごはんにした。
メインは鳥取の母から送られてきた野菜のしゃぶしゃぶ。
息子には、そこに黒豚をプラスした。
たれは自家製のごまポン酢。今回は醤油と米酢、だし、すりごまで作ったが、
ほかにも「醤油、米酢、水、すりごま」「しょうゆ、レモン汁かスダチ汁、
すりごま、一味唐辛子」「しょうゆ、米酢、だし、練りごま」など、
毎回気分次第で、味を変えて作っている。
残った野菜はゆでて冷蔵庫にストック。
味噌汁、煮もの、和えものがすぐに作れるので便利だ。


4月6日(水) 晴れ

20110406.jpg・ごぼうがんもとふきの煮もの
・ベビーリーフと紫キャベツのスプラウトと
 ミニトマトのサラダ、きのこのマリネ添え
・海藻ごはん
・春キャベツとアスパラガスと
 原木しいたけの味噌汁
・すっぱいたくあん

煮もののふきは撮影の残りを使用した。
20110406_3.jpg海藻ごはんに使ったのは、私が自然食品メーカーと共同開発した「海の十四宝」。日本近海の14種類の海藻と天然塩(カンホアの塩)をブレンドしたもので、ごはんに混ぜるだけで簡単に海藻ごはんができる。
スープやチャーハンに入れたりして、栄養豊富な海藻を手軽に摂れるすぐれもの。
息子には、先日(4月2日)のネパール風野菜カレーの残りに、
地鶏を加えてチキンカレーに。
昨日ストックしたゆで野菜で味噌汁をさっと作り、調理時間は全部で25分ほど。


4月7日(木) 晴れ時々くもり

20110407.jpg・豆カレー
・ブロッコリーとアスパラの炒め
・ごぼうがんもとふきの煮もの、
 ゆで菜の花
・3分づきごはん、海の十四宝
・塩らっきょう、すっぱいたくあん

今日は妹と、家の光から新しく出る本の校正。
帰宅時間が遅かったので、ごはんに「日本の豆カレー」という
レトルトカレーと、常備しているブロッコリーと
アスパラガスを炒めたものを温めてのせただけの、簡単晩ごはん。
このカレーは私が開発したもので、国産の大豆、白いんげん豆、
金時豆を野菜の甘みと控えめのスパイスで仕上げている。
副菜は昨日の残りものと漬けもの2品。冷蔵庫にすぐに
食べられるものが充実していると、食事の準備が本当に楽だ。


4月8日(金) くもり

20110408.jpg・青ねぎと油揚げの丼
・大根と天然のせりのごま味噌汁
・すっぱいたくあん、梅干し

今日は明日のお店の仕込み。
油揚げが食べたくなり、青ねぎをたっぷり入れて丼に仕立てた。
私の出身地である鳥取では、白い部分が多い長ねぎではなく
全体が緑で太い青ねぎを食べていたので、見つけるとつい買ってしまう。
甘みは少ないが香りがよく、こくのある油揚げに合う気がする。
味噌汁には、母が送ってくれた天然のせりと大根を入れた。
くせがある野草を味噌汁に入れる時には、すりごまをたっぷり入れると
くせがやわらぎ、子供にもおいしく飲める。


4月9日(土) くもり時々雨

20110409.jpg・いろんな具の春巻き
  新じゃが+アスパラガス+豚肉
  うど+しいたけ
  たけのこの唐揚げ+モッツァレラチーズ
  たらの芽の天ぷら+モッツァレラチーズ
・とろろごはん
・大根と油揚げの味噌汁
・すっぱいたくあん、梅干し

山菜の天ぷらなど、お店の残りもので息子の好きな春巻きにした。
どれも好評だった、というかほとんど息子用で、私は
たけのこの唐揚げとモッツァレラチーズを巻いたものだけ食べたが、
「商品化してもいいかも」 というくらいおいしかった。
春巻きはどんな具を入れてもおいしくなってしまう。
「この料理を考えた人は天才だね」と息子と話した。
私はお昼ごはんの時間が遅かったので、とろろごはんで簡単に済ます。

20110409_1.jpgお店の前の桜が満開になった。
締め切りの仕事をたくさん抱えているにも関わらず、京大原子炉実験所の小出裕章さんの反原発の講演会の録画をYouTubeで2時間近く見てしまった。

彼の話によると、日本は原発がなくても必要な電力を供給できるらしい。
知らなかったでは済まされない。電力を当たり前のように使い、便利な生活を享受している私にも大きな責任がある。


[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。
◆カノウユミコ “オフィシャルホームページ” はこちら

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投稿者 webmaster : 2011年04月12日 10:00