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2011年06月21日
第12回(6月12日 ― 6月18日)
6月12日(日) くもり
[昼]
・もずくにゅうめん
日曜日になると、前の週の疲れがどっと出て食欲があまりない。
お昼はさっぱりしたもずくにゅうめんだけで済ませ、
午後は昼寝をしてのんびり過ごした。
夕方からは、明日の「あさイチ」(NHK)の撮影のため、買い出し&仕込み。
野菜の味見をたくさんしておなかがいっぱいになったので、晩ごはんはパス。
楽しみにしていたドラマ「仁-jin-」を見て早めに寝た。
休みの日は、少しだけ食べてあとはひたすら寝ている私…。
6月13日(月) くもり
近所の割烹にて
・能登産の地魚のお造り
(トビウオ、ワラサ、イカ)
・ルーコラとフルーツトマトの
自家製玉ねぎドレッシングサラダ
・夏野菜天ぷら
・旬菜の炊き合わせ(新ごぼう、なす、
新わかめ、こんにゃく)
・焼きへしこ茶漬け
+生ビール
今日は朝から夕方まで「あさイチ」の撮影(6月30日放映予定です)。
「夏の野菜の保存」というテーマで、生のまますりおろしたピューレを
めんつゆなどのいろいろな料理に展開したり、加熱した野菜に調味料を
混ぜてカラフルな野菜ペーストを作ってビンで常備したりという、
私のアイデアを紹介した。
テレビ番組の撮影は、放映1分のために実際は1時間ぐらい必要で、
つまり5、6分のコーナーだと5、6時間ぐらいかかってしまう。
短時間集中型の私は、集中力を持続させるのが大変だ。
夜は、久しぶりに近所の和割烹へ。
暑くなると、食事のたびに生ビールを飲んでしまう。
6月14日(火) 晴れ
ベトナム料理店にて
・生春巻き
・海老トースト、網揚げ春巻き、
パパイヤのサラダ
・ベトナム風海老フライ、
スイートチリソース添え
・ハスの実ごはん
・緑豆あんのタピオカ&ココナッツデザート
+ベトナムビール、蓮茶
明日から料理教室なので、妹とランチをしながらメニューを決め、午後は準備。
夕方から、高校でパフォーマンスを学ぶ次男の公開リハーサルがあったので、
友人を誘って行った。一時ひきこもり気味だった次男が、
仲間と一緒に楽しそうに踊ったり歌ったりしている姿を見て、感無量。
素晴らしい高校に出会えて本当によかった。
晩ごはんは、友人とベトナム料理を食べた。
8月にベトナム旅行に行くので、本場のベトナム料理がとても楽しみだ。
ベジタリアンの料理教室も体験する予定。
6月15日(水) 晴れ
オーガニックレストランにて
・小松菜と大根の梅あえ
・豆腐グラタン
・根菜のごまあえ
・玄米とろろご飯
・味噌汁
+生ビール
今日から4日連続で料理教室。
今月は「暑さを乗り切る、体を冷やす料理」をテーマに、
食べもので体の中から冷やして暑さを乗り切る、
という夏のエコ的野菜料理を選んだ。
クーラーの効いた部屋で過ごす場合は、夏野菜は体を冷やしすぎてしまうので
おすすめできないが、夏の暑さをそのまま体験する場合は、
体を冷やす夏野菜を食べるのが理にかなっている。
節電で扇子やよしずといった昔ながらのものが見直されたり、
会社によってはサマータイムが導入されたりと、
期せずして「クーラー嫌い早起き推進派」の私好みの社会になりつつあり、
なんだかうれしい。
6月16日(木) くもり
・がんもとわわ菜の炊き合わせ
・菜の花のしょうが風味びたし
・赤空豆とごぼうと赤ピーマンの
バルサミコ漬け
・しじみの味噌汁
・かぶの塩糀漬け、すっぱいたくあん、
梅干し
・3分づきご飯
料理教室2日目。
今回の料理教室では、新刊『カノウユミコの野菜をたくさん使ったレシピ』
(家の光協会)の中から、夏野菜を使ったメニューを2品紹介している
(夏向き高野豆腐煮、グリルなすのなめこあんかけ)。
この本は『やさい畑』という家庭菜園向けの季刊誌の連載をまとめたもので、
きゅうりは10本以上、ピーマンなら10 ― 20個という感じで、
ひとつのレシピに使う野菜の量がとにかく多いことが大きな特徴。
畑で栽培すると、ある時期に大量に野菜が収穫されることになるので、
それを使いこなすための料理レシピというわけだ。
読者のほとんどが男性のため、男性に受けるような野菜料理に仕立てている。
この本の編集者さんは、実際にこのレシピを彼氏に作ってみごとにゴールインした、
という実証もある。
畑をやっている人と、男性に喜ばれる野菜料理を作りたい人におすすめ!
夜ごはんは、ごはんとお味噌汁以外は常備菜ばかり。
6月17日(金) 雨
・精進うどん
低気圧のせいか、朝からひどい頭痛。
なんとか頑張って料理教室を終え、お昼ごはんはパスして家に帰って寝た。
夕方少し回復。常備菜をのっけて簡単にあたたかいうどんを作って食べ、また寝た。
明日には治ってほしい。
6月18日(土) くもりのち雨
・海藻ごはん
・具だくさん味噌汁(ごぼう、
栗じゃがいも、わわ菜、大根)
・生卵(庄内産・わんぱくたまご)
・かぶの塩糀漬け、すっぱいたくあん、
梅干し
願いもむなしく、朝から吐き気を伴うひどい頭痛。
料理教室開始ギリギリにお店に行き、なんとか終え、
お昼を食べず家に帰りベッドへ直行。
夕方まで寝たら少し回復したので、簡単に晩ごはんを作った。
先週の庄内ツアーで訪れたわんぱく農場の新鮮な「わんぱくたまご」が届いたので、
卵がけごはんにする。
木造の広い開放型鶏舎で、愛情いっぱいに育まれた鶏たちを見てきたので、
卵がとても楽しみだった。黄身につまようじを何本さしてもびくともしない。
鶏のことを考えて育てた結果、栄養満点で鮮度も長時間保たれる
素晴らしい卵になっているというわけだ。
先日『ブタとおっちゃん』という、愛情いっぱいに豚を育てているおっちゃんと
養豚場の豚の写真集をテレビで紹介していたが、豚たちが本当に幸せそうだった。
しかも、肉質も最高なのだという。食べものをこだわるだけでは不十分で、
人間も動物も、生きものには充分な「愛」があってこそ、
本当に健康な体になるのだと思う。
[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。
投稿者 webmaster : 2011年06月21日 10:10