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2011年07月26日

第17回 (7月17日 ― 7月23日)

今週『菜菜おつまみ2』が発売になります!


7月17日(日) 晴れ

20110717.jpg[昼]
・納豆と岩のりの冷やし稲庭うどん

20110717_1.jpg[夜]
・ブロッコリーの塩やきそば
+ビール

暑い休日の1日。
相変わらず食欲があまりなくて、お昼ごはんは冷たい稲庭うどんを作った。
昆布だしベースの塩味のつゆを濃いめに作って氷で冷やし、
トッピングは、梅味の納豆と日本海で手づみされた岩のり、油揚げ、たっぷりの三つ葉。
岩のりの風味がよく、さっぱりとおいしかった。
晩ごはんもやはり麺類。
ブロッコリーときのこをにんにくで炒め、
塩と唐辛子でまとめた塩焼きそばを息子と食べた。
もちろん、私はビールとともに。


7月18日(月) くもり

20110718.jpg[昼]
・三浦産無農薬夏野菜の
 バーニャカウダ
・マグロの中トロのレアグリル、
 バルサミコソース
・自家製ライ麦パン
+スパークリングワイン

今日も家でのんびり休日。
息子が久しぶりに外食したいと言うので
(息子は高校でパフォーマンスを専攻していて、
毎晩公演の練習で帰宅が遅く、あまり外食の機会がないのです)、
近所のカリフォルニア料理のお店でランチを食べた。
いつも私は料理をする前に、生の野菜を食べ、味を確かめてから調理しているが、
ここのバーニャカウダは、たくさんのめずらしい生野菜が食べられて楽しい。
お昼にたっぷり食べたので、私は晩ごはんをパス。
息子には地鶏の塩焼き、スプラウトサラダ、青菜と海藻のお味噌汁を作る。


7月19日(火) 雨(台風6号の影響)

20110719.jpg[夜]
・枝豆、衣かつぎ
・さしみコンニャク
・おでんの盛り合わせ
+生ビール

いつも一緒に仕事をしている妹の昭島の家で、
「カンホアの塩」のwebサイトで紹介している塩料理の撮影をした。
カンホアの塩は、ベトナム・カンホア地方の塩田で独自の製法で作る天日塩。
「結晶のまま」「石臼挽き」「焼き塩」と3タイプがあり、
サイトでは、それぞれの塩の特徴を生かしていろいろな料理を紹介している。

20110719_1.jpg20110719_2.jpg20110719_3.jpg

さて、撮影するのは「カンホアの塩」の社長である、妹の旦那さん(写真中)。
妹の家の庭では、野菜やハーブを植えているので、料理にぱっと利用できてありがたい。
今日は、あいにく台風が近づいてきていて、バケツの水をひっくりかえしたような
土砂降りに何度も見舞われ、ベランダでの撮影は大変だった。
私が作ったメニューは
・結晶塩をのせたズッキーニマフィン
・トマトのメープル塩グリルのせバケット
・塩もみきゅうりのにんにく炒め
・米なすグリル、パプリカ風味結晶塩がけ
・アボカドディップ+結晶塩をクラッカーにのせて
・おからとゴーヤのエスニック塩ドレッシングサラダ
・ミニ豆腐カツ+カレー塩
・海藻天ぷら+焼き塩
の8品。この塩料理のレシピは、順次webで公開されるのでお楽しみに。
ひとつだけ、簡単なものをご紹介。
きゅうりを塩もみにし、ぎゅっと水気を絞ってから炒めるきゅうり炒め(写真右)は、
食感もよく、しっかりと塩がきいていておつまみにおすすめ。

撮影後に試食してお腹がいっぱいに。
晩ごはんは友人と軽くつまみながら飲んだ。


7月20日(水) 雨のちくもり

20110720.jpg[昼]
「すゑとみ」にて会食
・じゅんさいとウニときゅうりの酢のもの
・あなごの青柚子香ひと口寿司
・とうもろこしのボール揚げ 
・茄子の冷やし鉢、味噌がけ
20110720_1.jpg・とうがんの煮もの
・かぼちゃの小倉煮
・太刀魚の塩焼き、酢大根添え
・鱧の土鍋ご飯、吸いもの、香のもの
・れんこんの葛餅
+生ビール、純米酒

20110720_2.jpg[夜]
・おからサラダ
+オーガニック赤ワイン

今日は、下北沢「七草」の前沢さんや中目黒「AGRI GOOD MOON」の久慈さんと
定期的に開催している女子グルメ会で、霞町の「すゑとみ」で懐石ランチを食べた。
ていねいに下ごしらえをして、素材のおいしさをシンプルかつ上品に表現した、
素敵な料理だった。
食べ歩きをして、他の人の料理をいただくと、
自分自身の料理との違いがわかり、自分の表現したい形がはっきりと自覚できる。

今日もお昼にたっぷりいただいたので、晩ごはんはサラダとワインだけ。
息子には、野菜やきのこをたっぷり入れた塩ベースの親子丼とお吸いものを作った。
息子も私も甘辛いたれが苦手なので、うちの料理は塩で決めることが圧倒的に多い。
塩は素材をストレートに表現するので、おのずと素材を吟味するようになる。


7月21日(木) くもり

20110721.jpg[夜]
・発芽ビーンズと海藻のキムチチャーハン
・小松菜の味噌汁

今日は「仙」の仕込み日。
永田農法で作られた桃を入手したので、塩煮にして
蒸し煮したじゃがいもと合わせて、すり流し汁を仕込んだ。
桃の上品な風味と甘みが素敵なアクセントの、和風ビシソワーズだ。
ほかに昨日前沢さんからいただいた、塩をまぶして干したユニークな切干大根をもどし、
くるみと一緒に辛炊きにした。
塩によって切干大根の風味と食感が増し、お肉と一緒に炊き合わせたように仕上がる。
新しい食材に出会うと、わくわくする。

お昼ごはんは、いつものように近所の「ノルド」でパスタランチ。
夜は、Oisixの発芽ビーンズと「海の十四宝」でキムチチャーハンを作った。


7月22日(金) くもりのち晴れ

20110722.jpg[昼]
ノルドにて
・生野菜のサラダ
・かきと小松菜のスパゲッティ
+ソイラテ

20110722_1.jpg[夜]
・ミントティー

待ちに待った『菜菜おつまみ2』が仕上がって届いた!
先に発売になった『菜菜おつまみ』の表紙は、シックなグレーがベースだったが、
続編はピンクベースの明るい感じで、ぱっと目をひく。
内容も、今までの菜菜シリーズでは使わなかった、
山菜、栗、ゆり根などの季節限定の素材も使っていて、「お酒とともに、
日本の四季の野菜をシンプルに楽しんでほしい」という思いを込めて作った。
副素材は極力使わず、あくまで、素材そのもののおいしさを引き出すレシピなので、
おつまみづくりに限らず、普段の料理にも役立つ一冊だ。

長い間、野菜料理を作っているうちに、今までは見えなかった
余分なものがわかるようになって、はじめてシンプルなものに行きつく…
そんな進化した私の最新の形が、この『菜菜おつまみ』『菜菜おつまみ2』
となって表現されている。
ちなみにこの2冊の違いは、単純に素材が異なるだけ。
2冊あれば、お店で売っているほとんどの野菜を自由自在に、
かつ簡単に使いこなせることうけあい!
ぜひ、書店で見かけたら手にとってください。

「仙」の営業後に「ノルド」で遅いランチを食べ、夜はミントティーだけ。
「これだけしか食べていないの?」と思われそうだが、
私は仕事柄、仕込みの日も営業の日も、使う野菜を生で食べたり、
料理中に味見もしているので、食事以外にもたくさんの野菜を食べている。
そして私は食べなくても、毎晩息子に料理をしているので、
朝から晩までひたすら料理を作っている感じだ。
今日は息子用にとんかつを買い、例のごとく塩ベースのたれでかつ丼にした。
高校でパフォーマンスコースを専攻している次男は、毎晩帰宅が11か12時と遅く、
お腹をすかせて帰るので、家庭の平和のために(笑)
帰宅後5分以内に料理を出すようにしている(よって写真はナシ)。


7月23日(土) くもり

20110723.jpg[夜]
・ラタトゥイユ
・しらすのオリーブオイル煮
・ピザマルゲリータ
+生ビール

今日も「仙」の営業。
今週の前菜は
20110723_1.jpg・じゃがいもと桃の冷たいすり流し
・トマトとみょうがの
 甘酒ビネガーシャーベット
・切干大根とくるみの辛煮
・モロヘイヤともずくのしょうが和え
・豆腐の味噌漬け
・白い生とうもろこし

毎回、前菜は季節感たっぷりに、そしてお酒がすすむような料理に、
さらに食感も味わいもバラエティー豊かに仕上げている。
いつも“菜菜おつまみ”を作っている感じだ。

いつもの「ノルド」で遅いランチを食べ、夜は、大学の同窓会で新宿で飲んだ。
結婚16年目にして、やっと待望の子供が生まれた友人のお祝いもした。
その子が成人する時、彼は70歳近くになるんだ……。


[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。

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投稿者 webmaster : 2011年07月26日 10:56