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2011年08月02日

第18回 (7月24日 ― 7月29日)

7月24日(日) くもり

20110724.jpg[昼]
・ズッキーニの青唐辛子風味煮びたし
・白ウリの塩漬け
・鮭の山椒味噌漬け焼き
・三つ葉と白舞茸の味噌汁
・3分づきごはん
・すっぱいたくあん、梅干

20110724_1.jpg[夜]
・たたき長芋、モロヘイヤ、
 もずくのしょうゆ丼
・わかめとなめこの赤だし味噌汁
・つるむらさきのしょうゆ漬け

休日の1日。
午前中に家事を済ませ、下の息子とゆっくりお昼ごはんを食べて、
お昼寝をし、夕方からベトナム旅行用の買いもの(息子用)に出かけ、
夜は「ノルウェーの森」のDVDを観た。
村上春樹は大好きで、ほとんどの本を読んでいる。

お昼ごはんは、お店の残りのズッキーニがたくさんあったので斜め細切りにし、
油揚げとともに、さわやかな辛みの青唐辛子を加えて煮びたしにした。
青唐辛子は下北沢「七草」の前沢リカさんにいただいたもので、
1本入れるだけで強烈に辛い。
食欲の落ちる夏は、しょうがや青唐辛子を多めに入れると食がすすむ。

夜は、長芋とモロヘイヤともずくというネバネバ3素材を叩いて合わせ、
しょうゆとしょうがで味をつけ、あっさりとした丼にした。
味噌汁もなめこ、漬けものもつるむらさきと、晩ごはんはネバネバづくし。
ネバネバパワーが疲れた体にはうれしい。


7月25日(月) くもり

20110725.jpg[昼]
うどん店にて
・とろろつゆの讃岐うどん
・天ぷらの盛り合わせ(アスパラ、かぼちゃ、
 なす、えび、いか)
・きゅうりとわかめの酢のもの
・ごはん

20110725_1.jpg[夜]
・地鶏と青唐辛子とわわ菜の餃子
・ピュアホワイトと
 赤キャベツのスプラウトのサラダ
・白うりの塩漬け
・つるむらさきのしょうゆ漬け
・3分づきごはん
・小松菜の味噌汁
・すっぱいたくあん

妹とうどん屋さんでランチをしてから仕事の打ち合わせ。
私たちは鳥取で関西風の味つけで育ったので、
東京の濃口しょうゆの香りがつよいうどんはちょっと苦手だ。
今日のお店は、薄口しょうゆベースの関西風なので、妹ともどもお気に入り。
とろろのつゆで食すうどんは、鳥取にいたころによく食べていた。

夜は、息子に青唐辛子を効かせた餃子を作った。
地鶏の餃子には、青唐辛子がよく合う。
冷蔵庫に青唐辛子がたくさんあると、何にでも使いたくなる。
青唐辛子入り味噌汁、青唐辛子混ぜご飯、青唐辛子のせ冷奴、
青唐辛子チャーハン、青唐辛子を効かせた豆のポタージュ…
『青唐辛子COOKBOOK』ができそうだ。


7月26日(火) くもり

20110726.jpg[昼]
・塩だれの精進にゅうめん
 (おかひじき、もずく、油揚げ、
  三つ葉、梅干、青ゆず)

20110726_1.jpg[夜]
京風居酒屋にて
・自家製ごま豆腐
・生野菜の盛り合わせ
 (紅芯大根、ミニチンゲン菜、トマト、
  キャベツ、かぶ)
20110726_2.jpg金山時味噌、練り梅、マヨネーズ
・ゴーヤと貝柱のあえもの
・キャベツのごまあえ
・冬瓜と白焼き穴子のたれがけ
+生ビール

今日も仕事がオフだったので、簡単に昼食を済ませて
午後は友人と青山の根津美術館へ。夜は京風居酒屋で飲んだ。

にゅうめんは子供の頃から大好きで、基本的に塩と昆布だしでまとめている。
しょうゆはごく少量だけ。
そのほうが麺も具もおいしく、梅や三つ葉や青柚子の風味も生き生きするような気がする。


7月27日(水) くもり時々晴れ、少し雨

20110727.jpg・じゃがいものピリ辛煮
・生湯葉、赤キャベツのスプラウト
・もずく酢
・ズッキーニの青唐辛子風味煮びたし
・玄米ごはん
・大和しじみの味噌汁
・白ウリの塩漬け
・つるむらさきのしょうゆ漬け
・すっぱいたくあん、梅干

「仙」の仕込み日。
今週のメイン料理は、豆腐で作る精進のうなぎの蒲焼きもどき。
海苔と豆腐を組み合わせて作る“もどき”は、
「これ魚でしょ!」と言いたくなるくらい、魚の味に限りなく近い。
以前食べた方から「何の魚ですか?」と聞かれたこともある。
今週もおいしい有機栽培の桃が手に入ったので、
今回は生のままマスタードと白味噌であえてみた。
桃は上品な香りと甘み、そしてねっとりとした食感を生かして、
パスタソースにしたり、グリルにしたり、マリネにしたりと野菜感覚で使えて楽しい。
旬が短い食材なので、いろいろ工夫して、ありがたくいただきたいと思う。


7月28日(木) くもり時々雨

20110728.jpg・おかひじきとわらびのごま和え
・モロヘイヤともずくのしょうがあえ
・玄米ごはん
・わかめの味噌汁
・すっぱいたくあん、梅干

「仙」の営業日。
お店が終わってから、いつものように遅いランチを「ノルド」で食べた。
週末からの旅行の準備やら、それまでに仕上げなきゃいけない仕事などで
睡眠不足が続いていて、かなり疲れ気味……。
なので、明日のハリ治療を予約した。
食欲がない時は、しょうがをしっかり効かせて調理したり梅干を添えたりと
工夫しているが、夜は用意した半分も食べられなかった。


7月29日(金) くもり時々雨

20110729.jpg[昼]
立川のイタリア料理店にて
・前菜(かぼちゃのミニスープ、
 トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ、
 桃のマリネ)
・焼きナス、チーズの燻製焼き
・シーフードパスタ2種
・ティラミス
+オーガニック白ワイン、コーヒー

20110729_1.jpg[夜]
・2色蕎麦

午前中に立川の行きつけのハリ治療院へ行き、妹と待ち合わせて
イタリアンのランチを食べながら仕事の打ち合わせをした。
午後はベトナム旅行の準備をし、夕方から次男が出演する震災復興支援コンサート
「未来への伝言ひとりひとり…ひとりじゃない」を観に行った。
ピアニストの谷川賢作さん、ヴォーカルのおおたか静流さん、
三味線の杵屋巳太郎さんらが、「被爆ピアノ(広島の原爆を受けながら奇跡的に
残ったピアノ)」とともに音楽と朗読を奏でるコンサートで、
息子の学校の生徒達も歌や朗読で参加していた。
魂の言霊と音楽、そして美しい歌声の響きが、胸の奥まで響いた。
コンサート終了後、近くで軽く蕎麦を食べて帰宅。
ハリ治療を受けたせいか体がだるく、早めに寝た。

来週の「ごはん日記」はお休みをいただきます。
ベトナムでは塩田を見学したり、精進料理を習ったりする予定なので
帰国後の「ごはん日記」でご報告したいと思います。お楽しみに!


[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。

投稿者 webmaster : 2011年08月02日 09:49