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2011年08月23日
第20回 (8月14日 ― 8月20日)
8月14日(日) 晴れ
[昼]
自然食レストランにて玄米定食
・在来種有機大豆の納豆
・セロリのつくだ煮
・てっか味噌
・蒸し野菜、塩糀のバーニャカウダ
・テンペのサラダ、豆乳ヨーグルトドレッシング
・季節野菜の塩糀漬け
・天日干し無農薬梅干し
・自家製うす揚げのロースト、青唐辛子醤油
・玄米、ごま塩
・麦味噌汁
+三年番茶
以前、義援画集を作った漫画家さんたちとランチを食べながらミーティング。
青山の自然食レストランで、無農薬の野菜や発酵食品を使った
充実した玄米のランチをいただく。
ここでも、いま人気の塩糀(こうじ)がよく使われていた。
ブームで終わらず、糀を使う食文化がずっと続いてほしい。
夏バテ気味なので、朝と夜は抜いて胃腸を休め、早めに寝た。
8月15日(月) 晴れ
[昼]
・ズッキーニとオクラときのこの
青唐辛子スパゲッティ
+山ブドウジュース
今日はオフ。家で1日中、ベトナムの食事日記をまとめていた
(菜菜ごはん日記・番外編、更新済みです! ぜひご覧ください)。
お昼は冷蔵庫に入っているお店の残り野菜で、簡単にスパゲッティを作った。
青唐辛子はとても野菜と相性がよく、暑い時も食が進むので常備しておくと便利。
パスタはもちろん、煮込みやたれにも使える。
今日も朝と夜は抜き。
お休みの日は極力食事を減らしている。
8月16日(火) 晴れ
自然食カフェにて
・ひじきのサラダ
・野菜と白身魚のグリル
・玄米
+生ビール
明日からの料理教室に備え、準備の日。
午前中に料理教室用のレシピを書き、午後から材料の買い出しをした。
今月のテーマは「ベトナム精進料理」。メニューは
・精進フォー
・精進生春巻き
・たっぷり野菜のカインチュア
(甘酸っぱい具だくさんの汁もの)
・バインセオ、生野菜
・バナナとタピオカのチェー
の5品。
さっそくベトナム旅行で学んできたものに、
私オリジナルの料理をプラスしてレシピを作った。
さっぱりとして香り豊かなベトナム料理は、暑い夏にぴったりだと思う。
お昼はいつものように近所の「ノルド」でパスタを食べ、
晩ごはんは、約束していた友人と、
自然食レストランで野菜や海藻のおそうざいをつまみながら飲んだ。
8月17日(水) 晴れ
[昼]
自然食カフェにて
・おからと野菜のポン酢がけ
・ズッキーニの浅漬け
・玄米、ごま
・海苔の味噌汁
+黒もじのお茶
[夜]
・有機野菜の盛り合わせとチヂミ
・冷麺
・生マッコリ
料理教室初日。
ベトナム精進料理は、ベトナムに行ったことがある生徒さんにも
「現地で食べた料理よりおいしい」と好評だった。
先日発売になった『菜菜おつまみ2』も、
購入した生徒さんから「とてもいいですね!」と評判上々。
何冊出しても、はじめて料理本を作る時のように、全力でどきどきしながら
作っているので、喜んでもらえるとうれしい。
料理を積み重ねてきたおかげで、私の料理はいっそうシンプルに奥深く
進化しているので、最新刊がいちばんおすすめだ。
料理教室後、漫画家の友人と妹と3人で青山の自然食レストランでランチ。
その後、新宿でこまつ座の「父と暮らせば」を観劇。
終了後、野菜たっぷりの韓国ごはんを生マッコリといただく。
8月18日(木) 晴れ
[朝]
・桃、ブルーベリー
[昼]
ノルドにて
・生野菜のサラダ
・野菜の和風スパゲティ
+ソイラテ
[夜]
ピザレストランにて
・前菜の盛り合わせ
(スズキのカルパッチョ、シーフードマリネ、
カポナータ)
・マルゲリータ
・マリナーラ
料理教室2日目。
今日は写真を撮りました(バインセオ以外)。
精進フォーは、少し甘みとこくのある透明なスープを野菜でとるのがポイントで、
適当に切ったとうもろこし(芯付き)、にんじん、大根、梨(芯付き)、
キャベツ(芯ごと)、焼いて香りを出したしょうが、ネギ、
から炒りして香りを出したクローブ、シナモン、カルダモン、黒粒こしょう、八角
を水を張った鍋に入れ、塩を加えて1時間半煮詰める。
野菜の皮や芯の部分を入れるのがポイントで、
それによって、野菜だけとは思えない深い味わいのスープができる。
同じ野菜でもベトナムと日本では味が違うので、
日本の野菜に合わせて切り方や量を調整し、味つけも日本人向けに少しアレンジ。
米粉の細い麺にもやし、生湯葉、香菜、小ねぎをのせ、食べる直前にライムを搾る。
手間はかかるが、暑い夏を乗り越える薬効がたっぷりで、おすすめだ。
また、精進生春巻きはたれがポイント。
作り方は、しょうが、ネギ、赤唐辛子のみじん切りを油で炒めたら、
トマトとパイナップルのざく切りを加えて炒め、ココナッツミルクと麦味噌で
さっと煮て、ミキサーにかけて仕上げるというもの。
このたれはご飯にかけてもおいしく、大好評だった。
トマトとパイナップルの組み合わせは、こく、うまみ、酸味、甘みを
料理にプラスしてくれるので、一緒にざく切りにして
たれや煮込みやスープに使うというのが、ベトナム流。
なお、写真のハーブは生春巻きに使うもので、
ペパーミント、スイートバジル、ニラ、青じそ、サラダ菜。
お昼はいつものようにノルド。晩ごはんは長男のリクエストで、ピザを食べた。
ここのメニューは、マルゲリータと、
チーズを使わず、生地にトマトソースとフレッシュオレガノ、にんにく、オリーブオイル
をのせたマリナーラだけ。シンプルでとてもおいしかった。
8月19日(金) 雨
[昼]
ノルドにて
・生野菜のサラダ
・北海道産牡蠣と小松菜のスパゲティ
+ソイラテ
料理教室3日目。
今月の料理教室は、大学生の長男が夏休みで手伝ってくれている。
生春巻きを短時間でたくさん作るのに、とても助かる。
今日は久しぶりの雨でとても涼しかった。
終了後、ノルドで流し込むようにランチを食べ、晩ごはんは抜いた。
8月20日(土) くもり
[昼]
ノルドにて
・北海道産生ガキ
・生野菜のサラダ
・ズッキーニとしめじのスパゲッティ
+生ビール、ソイラテ
料理教室最終日。
ランチに、届いたばかりの生ガキを元気づけにいただいたら、
軽い食当たりになり、今日も晩ごはんが食べられなかった。
急に寒くなって、体がついていけないもよう……。
[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。
投稿者 webmaster : 2011年08月23日 10:57