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2011年10月03日

第25回 (9月25日 ― 10月1日)

9月25日(日) くもり

20110925.jpg[朝]
・おくらとしらすのあえもの
・鳥骨鶏の卵焼き
・鳥取産カマスとオキギスの干もの
・ふきの煮もの
・ぜんまいの煮もの
・いぎす、豆腐ちくわ
・かぼちゃと豆腐の味噌汁
・ごはん

鳥取を発つ日。
たくさんの鳥骨鶏の卵で大きなだし巻き卵を2個焼き
(私は丸いフライパンで四角いだし巻きを作るのが得意!)、
干ものを焼き、味噌汁を作り、それに常備菜の煮ものやら海藻をプラスし、
大人5人、子供4人でにぎやかに朝ごはんを食べた。
たまに大家族で食事をすると、協力して料理をしては片付け、
誰かが誰かと適当に話し、誰かが子供のめんどうを見ていて、
ストレスがなく楽だなぁと思う。
たっぷり作った料理もまたたく間になくなっていき、気持ちがよい。

美しい海を見ながら、鳥取空港まで海岸沿いの道路を45分ほどバスに揺られ、
お昼の便で東京へ戻った。
お昼を食べる時間がなかったので、羽田空港で妹家族と稲庭うどん。
移動で疲れたので、晩ごはんは食べないで早寝した。


9月26日(月) くもりのち雨

20110926.jpg[朝]
・フルーツバー(ブルーベリー味)
・青森産あかねリンゴ
・玄米コーヒー

休日。
家事をしながら、うちでのんびり仕事をしたり、お昼寝や読書をしていた。
鳥取での食べ過ぎをリセットするために、
朝食を軽く食べただけで、昼ごはんと晩ごはんは抜く。


9月27日(火) くもり

20110927.jpg[夜]
・きんぴら黒豆納豆丼、
 赤キャベツのスプラウトのせ
・豆腐と小松菜の味噌汁
・すっぱいたくあん、梅干し

午前中にお店で留守番電話や郵便物の処理をし、妹と「ノルド」でランチを食べた。
午後は、東京FMのラジオ番組の収録に持参するごぼうクッキーを作り、
その足で夕方から「ベジガール」という番組に出演した。
“東京FMがある四谷の菜園で野菜を育てる「ベジガール」に、
野菜をおいしく食べる調理法を伝授する”という企画で、
野菜で作るスイーツを教えるというもの。

20110927_3.jpgたくさんの野菜スイーツのレシピをまとめた
『菜菜スイーツ』 の中から、「秋らしい初心者向けものを」 ということなので、ごぼうクッキーを選んだ。
作り方は、きんぴらごぼうを作り、それを小麦粉と練りゴマベースの生地に加えてまとめ、オーブンで焼く。甘みはメープルシロップをお好みで。
とってもヘルシーなクッキーに仕上がる(『菜菜スイーツ』p73)。
香りがよいごぼうを、私はハーブ+ナッツ感覚でスイーツの素材にしている。

一般的に野菜のスイーツというと、ヘルシーさをプラスするために
野菜を粉やピュレにしてお菓子のベースに加えることが多いが、
私はあくまで野菜のおいしさや甘さを最大限に引き出して、
スイーツの概念にとらわれないオリジナルのスイーツを作っている。
収録では、パーソナリティの浅利そのみさんにそんなことを話しながら
クッキーの試食をした。
(編集部注:放送は9月30日17時からでした)

晩ごはんは、私の好きなきんぴら納豆丼。
いろいろな野菜をじっくり炒め、しょうゆと唐辛子だけで味をととのえた
きんぴらに納豆をのせるだけ。
今日は新ごぼうとにんじんを炒め、黒豆納豆をのせた。
今回はスプラウトを添えたが、ねぎ、青とうがらし、青じそ、香菜、からし、
わさび、七味唐辛子、かんずり…と薬味を変えるだけでバリエーションも広がる。


9月28日(水) くもりのち晴れ

20110928.jpg[昼]
自然食レストラン「45dav」にて
・野菜のグリル(かぼちゃ、アスパラガス、
 ベビーコーン、れんこん)
・さつまいも煮
・切干大根のあえもの
20110928_1.jpg・金時草の酢のもの
・生野菜のサラダ
・酵素玄米
・味噌汁
+黒文字のお茶

20110928_2.jpg[夜]
・なすと舞茸の天ぷら
・もずくとブロッコリースプラウトの味噌汁
・3分づきご飯
・すっぱいたくあん、梅干し

撮影のスケジュールが変更になり、思いがけず1日オフに。
漫画家の友人からグッドタイミングでランチの誘いがあり、
青山の自然食レストランでランチ&お茶をした。
この自然食レストランは、リビングフード研究家のいとうゆきちゃんから
教えてもらったのだが、酵素玄米が食べられるのでお気に入り。

晩ごはんは、息子のリクエストで天ぷらを作った。
私は油っぽいものが苦手でめったに天ぷらを作らないが、
どんな野菜も天ぷらにするととてもおいしい。
160℃以上の高温の油が野菜のおいしさを引き出してくれるのだ。
息子は野菜だけでは満足しないので、地鶏のささみの天ぷらも作った。
鶏のささみはあっさりして白身魚のようなので、天ぷらにするとおいしいと私は思う。
息子も大満足のようだった。


9月29日(木) 晴れ

20110929.jpg[昼]
ノルドにて
・生野菜のサラダ、ポテトサラダ
・トマトとししとうとツブ貝のスパゲッティ
+ソイラテ

20110929_1.jpg[夜]
近所のラーメン屋さんにて
・しょうゆラーメン

午前中は通信教育テキストの撮影の打ち合わせ。
いつものように「ノルド」でパスタを食べ、
午後は、毎日新聞の取材と撮影でかぼちゃの料理を3品作った。
「煮ものやサラダくらいしか思い浮かばないかぼちゃ料理のバリエーションを
広げてほしい」とのリクエストで、生かぼちゃのキムチ、かぼちゃマーボー、
マッシュかぼちゃの薬味たっぷり中華仕立てを作った。
甘いかぼちゃに薬味や香辛料を合わせた、ごはんやお酒に合うレシピだ。
このうち2品は『菜菜おつまみ』でも紹介している。
かぼちゃ料理を試食したらお腹がいっぱいになってしまったので、
晩ごはんは近所のラーメン屋さん(うちと同じ「カンホアの塩」を使っている!)
で醤油ラーメンを食べただけですませた。

晩ごはんの後は、先週アマゾンで買った話題の本『人生がときめく片づけの魔法』
を熟読し、片付けモード全開。
ときめくものだけに囲まれる生活を目指し、ひたすら捨てている。


9月30日(金) 晴れのちくもり

20110930.jpg[夜]
・もずく丼、ブロッコリースプラウトのせ
・チンゲン菜と厚揚げとえのき茸の味噌汁
・すっぱいたくあん、梅干し


20110930_1.jpg「仙」の仕込み日。
鳥取の実家から山で採れた栗やむかごが届いたので、皮をむいたり蒸し煮したりして下処理をした。
秋はほっこりとしたでんぷん質の食材が多いので、味噌や薬味を効かせたり、酢や柑橘類でまとめたりして、味のバリエーションをつけるように工夫している。

昼ごはんはいつものようにノルドでパスタ。
貝柱やエビ、鯖などを自家製の燻製にしていておいしかった。
晩ごはんは、能登のもずくにスダチと醤油で下味をつけ、
ご飯にたっぷりのせて丼にした。
海藻の中でももずくはとくに好きで、お店で見かけるとついつい買ってしまう。


10月1日(土) くもり時々晴れ

20111001.jpg[夜]
・揚げ枝豆と赤じそののっけ丼
・菊の花と春菊としいたけのおひたし

「仙」の営業日。
還暦のお祝いに家族でご来店したお客さまがいらした。
前菜は、春菊、菊の花、きのこであえものを作ったり、かぼちゃと小豆を
寒天寄せにしたり、いちじくをごまと白味噌で焼いたり、巨峰をからしあえにしたりと
秋らしいものにした。
メインの焼きものは、栗をたっぷり入れた豆腐の寄せ焼きに松茸やむかごを添えた。

お店が終わってからお昼をノルドで食べ、
晩ごはんはお店の残りもので簡単にすませ、夜は引き続きお片付け……。


[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。

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投稿者 webmaster : 2011年10月03日 17:35