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2011年10月18日
第27回 (10月9日 ― 10月15日)
10日9日(日) 晴れ時々くもり
[昼]
・長ひじきと油揚げの梅干し風味煮びたし
・春菊のおひたし
・奈良産しろ菜と豆腐の味噌汁
・すぐき漬け
・3分づきごはん
[夜]
・きのこと春菊と青ねぎの塩ラーメン
・長ひじきとスプラウトのごまサラダ
・3分づきごはん
1日オフ。
流星が来ているせいなのか、昨日の夜から頭痛がして食欲がないので
あっさりとしたおかずが中心。
奈良県産のしろ菜は、白菜と小松菜を足して2で割ったような野菜で、
しゃきしゃきとした歯ごたえがあり、気に入っている。
夜は、マリネにしておいたミックスきのこと青菜を入れてラーメンに。
でも、ほとんど進まなかった。
10月10日(月) くもりのち晴れ
[昼]
「母庵」にて
・そうざいの盛り合わせ
(ごま豆腐、だし巻き卵、なすの煮物、
ゴーヤのおひたしなど)
・マグロとスルメイカのお造り、
生野菜のサラダ
・味噌汁
・雑穀ごはん
オーガニックカフェにて
・セロリとグレープフルーツと
キャベツの生ジュース
祝日で今日もオフ。
友人と待ち合わせて、碑文谷の「母庵(ままあん)」でランチを食べた。
ここは、古い一軒家を改装してレストランにしていて、
落ち着ける素敵な空間とこだわりの食材で作ったおいしいおそうざいが魅力で、
時々利用している。
その後、オーガニックカフェで搾りたての野菜ジュースを飲んだものの、
2日前からの頭痛がひどくなって早めに帰宅。
激しい頭痛と吐き気で、ひと晩中苦しかった……。
10月11日(火) くもり
[昼]
「墨絵」にて
・前菜(イカの燻製、マグロの
カルパッチョ、貝柱のグリル)
・ほうれん草を練りこんだスパゲッティ、
たらこクリームソース
・白身魚のグリル
(マッシュポテト、生海苔、ハーブ添え)
・ブラマンジェのフルーツ添え、
マンゴーソース
・バゲット、全粒粉バケット
[夜]
・豆ときのこのカレー
・ひじきサラダ
+オーガニックワイン(白)
頭痛が回復し、午前中は明日の撮影のための買いもの。
お昼は、妹夫婦と一緒に、友人のカナダ人夫婦と会食。
妹が学生の時にアルバイトをしていた「墨絵」でカジュアルフレンチを食べた。
当時、私はこの店のフランスパンが大好きで、おやつに1本食べていた。
パンのおいしさが評判を呼び、今は、パンだけを売るお店もできているほど。
20年ぶりに訪れたお店は相変わらず列ができる人気で、
パンの味も変わらずおいしかった。
夜は、冷凍のゆで豆ときのこのマリネを加えてカレーを作り、
ひじきの煮びたしをサラダにして食べた。
10月12日(水) 晴れのちくもり
「件(くだん)」にて
・塩ゆで落花生
・ほうぼうのお造り
・炒りぎんなん
・さしみこんにゃく
・おでんの盛り合わせ
+にごり酒、純米酒
今日は1日、NHK「きょうの料理」1月号のテキスト(12月発売)の撮影。
番組出演するのではなく、テキストの“冬野菜の浅漬け”のページを担当するだけ。
テレビ出演は超苦手なので、こういう仕事はありがたい。
一部だけ紹介すると……
・白菜とりんごのスイートマスタードマリネ
・小松菜とにんじんの松前漬け
・さつまいものゆずこしょう漬け
・大根の黒コショウ風味漬け
などなど。全部で9品作った。
浅漬けの基本は、
生で食べられる野菜の場合は、2%の塩で塩もみしてから漬け汁に漬け、
加熱する野菜の場合は、そのおいしさを最大限に引き出すように加熱してから
漬け汁に漬ける。
浅漬けは作ってすぐに食べられ、3日から5日冷蔵庫保存すると
さらにおいしくなる、というすぐれもの。
いろいろな浅漬けで冬野菜を楽しんでほしい。
ランチはいつものように近くのカフェ「ノルド」で。
晩ごはんは、こだわりの純米酒が飲める「件(くだん)」で、
季節のおつまみとお店自慢のおでんをつまみながら飲んだ。
親父みたいだが(笑)、仕事後の居酒屋での一杯は、くつろげて極楽気分。
10月13日(木) くもり
[夜]
・雲南百薬草と黒豆納豆の丼
・しじみの味噌汁
・小松菜とにんじんの松前漬け
・白菜とリンゴのスイートマスタード漬け
「仙」の仕込み日。
栗、松茸、天然のきのこ、さつまいも、ぎんなん、山芋のむかご、かぼちゃ、
春菊、いちじく……
香りと甘みと滋味豊かな秋の素材に囲まれながら、幸せな気分で仕込みをした。
私は自分が秋(11月)生まれのせいか、秋の食材を前にするとテンションが上がる。
お昼は「ノルド」でパスタを。
夜は「雲南百薬草」というめずらしい野菜をゆでてどんぶり仕立てにした。
これは、中国雲南省で長い間持ち出し禁止だった薬草だったそうだが、
数年前から沖縄で栽培されているという。
栄養価が高く、カルシウムやマグネシウム、亜鉛、ビタミンAが豊富に
含まれていて、百薬草という名にふさわしい野菜。
くせはほとんどなく、ゆでるとぬめり気が出るので、わかめ感覚で使える。
私は、ゆでてから細かくきざみ、黒豆納豆と合わせてみたが、とてもおいしかった。
10月14日(金) 晴れのちくもり、夜に雨
[昼]
・わかめと生野菜のサラダ
・たこときのこと
フレッシュトマトのスパゲッティ
+ソイラテ
「仙」の営業日。
JICA(国際協力機構)の仕事でアフリカのシエラレオネに行っていた
友人が帰国し、久しぶりに家族でお店に来てくれた。
ずっと連絡がとれなかったが、元気そうでひと安心。
営業が終わってから、ノルドで遅いランチを食べ、お茶の水へ向かった。
夕方からは『菜菜おつまみ』『菜菜おつまみ 2』の出版記念パーティー。
編集を担当してくれた柴田書店のNさんと私でトークショーをし、
その間に、本から選んだレシピで作ったおつまみと純米酒を味わうという趣向。
おつまみは
・ひじきのくるみ白あえ
・レンコンのガーリックパン粉グリル
・生青菜のゆず胡椒サラダ
・麻婆かぼちゃ
・にんじんと黒コショウの炊き込みピラフ
の5品で、ここに
私がその場でデモンストレーションをした「大根のカルパッチョ」をプラス。
レシピ本では伝えられなかった制作・撮影の裏話や
野菜に対する思いを話すことができ、
また、読者の方とじかにふれあうことができて、とても充実した時間だった。
30人のお客さまで、お酒がトータル3升も出たというので、
みなさんにも満足いただけたのではないかと思う。
10月15日(土) 雨のちくもり
[昼]
根菜のトマトソーススパゲッティ
[夜]
息子たちと鹿児島料理店にて
・ゆで落花生
・薩摩地鶏のたたき
・地鶏焼き
・セロリのサラダ
・鶏飯+地鶏スープ
妹が子供の運動会に参加するために、お店は臨時休業。
私はうちでのんびりしていた。
1週間の疲れが出て、午前中も午後も、食べる以外はほとんど寝ていた。
お昼はさつまいも、れんこん、かぶ、にんじんなど、
お店で使った根菜の切れ端がたくさんあったので、
まとめてにんにくで炒め、トマトピューレで煮込んでパスタソースを作り、
ランチにスパゲッティにして食べた。
トマトピューレは、鳥取の農家のお母さんたちの手作りで、
甘いミニトマトを煮詰めたもの。トマトだけなのにケチャップのように甘く、
根菜との相性が抜群だった。
夜は、長男が来て「焼き鳥が食べたい」というので、薩摩地鶏のお店に行った。
私は地鶏を少し味見しただけ。ゆで落花生とセロリのサラダを食べていた。
[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。
投稿者 webmaster : 2011年10月18日 10:49