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2011年10月25日
第28回 (10月16日 ― 10月22日)
10月16日(日) 晴れ
[昼]
葉山美術館にて
・野菜とシーフードのカレー
+地ビール
[夜]
・白菜と飛龍頭の煮もの
・もずくの酢のもの
・なめこと里芋の味噌汁
・京都のすぐき漬け
・3分づきご飯
今日はオフ。
天気がよいので電車で葉山まで行き、
葉山美術館のレストランでランチ。
すぐ目の前に海が見える素敵な場所で食事ができ、最高に贅沢な時間だった。
私は海のすぐそばで育ったので、海を見ると不思議と心が落ち着く。
帰る途中で「三之助豆腐」の飛龍頭を買い、白菜と一緒に薄味に煮つけ、
また、大きななめこで味噌汁を作り、あっさりとした晩ごはんにした。
10月17日(月) くもりのち晴れ
[昼]
目黒のイタリアンレストランにて
・自家製パン&ゼッポリーネ
・有機野菜のバーニャカウダ
・鰯とウイキョウのシチリア風スパゲッティ
・栗のケーキ
+カフェラテ
庭園美術館のカフェにて
・抹茶
[夜]
・岩のりの雑炊、梅干しのせ
・白菜と飛龍頭の煮もの
・小松菜と人参の松前漬け
群馬に住んでいる友人と目黒で待ち合わせ。
イタリアンレストランでゆっくりランチをいただいたあと、
近くの庭園美術館のカフェで、森のような庭園を見ながらお茶をした。
晩ごはんは、山形で買ってきた岩のりをたっぷり入れて雑炊を作り、
昨日の煮ものの残りと、作り置いている松前漬けを添えて食べた。
岩のりは、荒れた日本海の岩場で手摘みされた天然もので、
とても香りがよく、うまみもたっぷり。食べると幸せになれるおいしさ!
10月18日(火) くもりのち晴れ
[昼]
定食屋さんにて
・あこう鯛の粕漬け焼き
・冷奴
・じゃがいもの煮もの
・もやしの和えもの
・わかめの味噌汁
・ごはん、漬けもの
[夜]
・蒸し豆腐のネギあんかけ
・小松菜と人参の松前漬け
・たくあん&野沢菜漬け&自家製梅干し
・3分づきご飯
・漢方薬酒(クコの実、なつめ等)
明日からの料理教室の準備日。
妹と待ち合わせ、メニューを相談し(実は、いつも前日に決めている!)、
レシピを書いたり、材料を買ったりした。
お昼ごはんは、家庭料理のようにたくさんの小鉢がつく近所の定食屋さんで。
晩ごはんは、寒いので、おぼろ豆腐をパックのまま鍋で蒸したものに、
たっぷり青ねぎを入れたしょうゆのくずあんをかけて一品にし、あとは常備菜。
さらに体を温めるため、食後に妹が手作りした3年ものの漢方薬酒を飲んだ。
10月19日(水) くもり
[昼]
ノルドにて
・生野菜のサラダ
・ヤリイカとパプリカのスパゲッティ
+ソイラテ
料理教室1日目。
テーマは秋の精進料理で、メニューは、
・きのこの奉書焼き
・野菜の山芋揚げ
・小松菜とひじきのわさび和え
・れんこんの赤ワインビネガーピクルス
・さつまいものういろう
何といっても、メインは「きのこの奉書焼き」!!
『菜菜おつまみ 2』でも紹介したが、きのこを奉書で包んで焼くと水分が適度に抜けてきのこの味がぎゅっと濃縮され、とってもおいしい。
奉書は、文房具屋さんで200円ちょっとするが、わざわざ買って試してみる価値はある。
予算があれば、松茸とゆでた丹波栗を包んで焼けば、秋の最高の宴ができる(はず!)。
料理教室後いつものように、ノルドでパスタランチを食べ、
体調管理のため晩ごはんは抜き。
季節の変わり目は冷えやすいので、私は胃腸をできるだけ休めるようにしている。
ちなみに息子には、自家製ワンタンスープと
くるみとしょうがをたっぷりきざんで入れたスペシャルマーボー豆腐を作った。
10月20日(木) くもり
・干しいも(下野姫)1袋
・玄米コーヒー
料理教室2日目。
今回の教室では、私の地元で農家の女性たちが手作りしているトマトペーストを試食&予約販売している。原料は、完熟した甘いミディトマトだけ。
このトマトを1/3以下に煮詰めただけで、他のものは一切入っていないのだが、
ジャムのように甘くておいしい。
トマト料理はもちろん、甘みを生かしてスープや煮込みの隠し味に入れると
料理のうまさやこくが増し、デザートにも使えそうだ。
トマトは完熟すると破裂しやすくなるので、流通させることが難しく、
完熟手前で収穫せざるをえない。
農家にしか作れないこういう素晴らしい商品が、もっともっと増えてほしい。
お昼はノルドでパスタランチを食べ、
晩ごはんは、買い置いていた干しいもと玄米コーヒーだけ。
私は干しいもが大好きなので、袋を開けたら全部食べきるまでやめられない……。
ちなみに今年は、大好きな干しいも屋さん「タツマ」の
薪でふかしたさつまいもで作る限定品を予約していて、
来年の1月に届くのを楽しみにしている。
10月21日(金) くもりのち雨
[昼]
ノルドにて
・北海道仙鳳趾(せんぼうし)産生牡蠣
・生野菜のサラダ
・ヤリイカとパプリカと
ズッキーニのスパゲッティ
+生ビール、ソイラテ
料理教室3日目。
今回のデザートは、旬のさつまいもで作るういろう。
さつまいもを少量の水で蒸し煮にし、米粉、小麦粉、水、メープルシロップの生地に
加えて練り、型に入れて40分ほど蒸し固める。
米の粉と小麦粉の割合は1:4にしたが、米の粉が多いともっちりとした食感になる。
くず粉を加えるとさらにねっとりしておいしい。
市販のものはとても甘いが、私のレシピはさつまいもの甘さを生かして、
甘みの材料はひかえめ。
油を一切使わない、こういう素朴なお菓子を食べると心が安らぐ。
料理教室が終わってから「ノルド」でパスタランチ。
今日は、北海道から届いたばかりの新鮮な生牡蠣もいただいた。
今の時期の仙鳳趾(せんぼうし)の牡蠣は、とっても大きく、濃厚でクリーミー。
一度食べたら病みつきになるくらい。
ノルドでこれを食べるようになってから、冬の間、風邪をひかないような気がする。
今日も、晩ごはんは抜き。
息子には、白菜と黒豚と豆腐の鍋を作った。
10月22日(土) 雨のちくもり
[朝]
・キウィフルーツ(レッドサン)
・ブドウ(ナガノパープル)
[夜]
・葉大根とひじきのあえもの
・もやしの塩ラー油あえ
・たくあん、自家製梅干し、野沢菜漬け
・里芋と白菜と白しめじの味噌汁
・新潟の新米(3分づき)
料理教室4日目。
お昼は、ひととおり料理教室のメニューを食べ、
晩ごはんは、いただきものの新潟の新米を炊いて食べた。
やはり、米の甘さと香りが新米ならではで、本当においしかった。
おかずは、あえて漬けものと和えもの、味噌汁だけにして、
今年初めてのお米をメインに味わった。
[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。
投稿者 webmaster : 2011年10月25日 11:49