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2011年11月08日
第30回 (10月30日 ― 11月5日)
10月30日(日) 晴れのちくもり、のち雨
[ブランチ]
・発芽玄米入りスコーン
・珍しいきのこのオリーブオイル炒め煮
・ブロッコリースプラウト
・たんぽぽの根&ごぼうコーヒー
・鳥取の梨
[夜]
釜めし屋さんにて
・秋の五目釜めし
(さつまいも、しめじ、かぼちゃ、
ぎんなん、栗)
・赤だし、漬けもの
1年前から更年期による体調不良でやめていた息子のお弁当作りを、
少し体調が戻ってきたので、今日から再開することにした。
息子は「無理しなくていいよ」と言ってくれるのだが、
朝から夜遅くまで、休日もなく学校に通って練習に励んでいるので、
栄養バランスのよいお弁当で成長期の体の管理をしてあげたいという親心なのだ。
もちろん、お弁当作りもラクにこなすため、いつものように知恵を総動員。
ちなみに、再開初日のメニューは
肉じゃが入りオムレツ
ブロッコリーの塩・ラー油あえ
にんじんとしいたけの煮もの
海藻ごはん、梅干し
お弁当を作るついでに、先週お店で余った珍しいきのこ(トキイロヒラタケ、コプリーヌ、サンゴヤマブシタケなど)をオリーブオイルと唐辛子で炒め、塩で味をつけた常備菜も作った。
私の常備菜は、最小限の調理と味つけで素材のおいしさを引き出しておく。
そのまま食べてもよいし、いろいろな料理の下ごしらえとしても
使いこなせる状態が好ましい。
一般的に「常備菜」といえば、日持ちのする完成された料理が多いが、
何度も同じ料理が出すと、飽きて食べてもらえないことにもなりがちだ。
今日はオフなので、作ったばかりのきのこにスプラウトを添え、
買い置いていたスコーンをあたためて簡単なブランチを食べた。
午後は図書館で借りた、
横山美恵子さんの最新本『森のリース、森の恵み』
(河出書房新社)を読んだ。
私は一般的なリースよりも、横山さんのような森の落ち葉や木の実を生かして、
鳥の巣のように作る自然なリースが素敵だと思う。
最小限の物で暮らしたい私は、もっぱら図書館で本を借りている。
図書館が私の書庫であり蔵書のようなものだと、勝手に思っている。
晩ごはんは、友人とヘルシーな秋の野菜の釜飯を食べ、
食後にメープルラテを飲みながらおしゃべりをして帰った。
10月31日(月) 晴れ
[昼]
CLASKAにて
・鮭のあぶり焼き玄米定食
(鮭のあぶり焼き、根菜の煮もの、
玄米、味噌汁、漬けもの)
+カプチーノ
[夜]
和食屋さんにて
・揚げぎんなん
・根三つ葉ときのこと油揚げの煮びたし
・里芋まんじゅうの菊花あんがけ
・お茶漬け
+純米酒
郊外の大学の近くで一人暮らしをしている長男が昨日の夜遅くに来て
泊まったので、撮影の打ち合わせにやってきた妹と一緒に3人で、
ホテルCLASKAでお昼ごはんを食べた。
午後は明日の撮影の買いものと準備をし、
晩ごはんは行きつけの小さな和食屋さんで飲んだ。
11月1日(火) 晴れ
[夜]
ひとり家飲み
・北海道産ソイのお造り
(ゆずこしょう、シークワーサー&塩、
わさびじょうゆ)
・納豆味噌、紫キャベツのスプラウト
・有明産海苔、塩、オリーブオイル
+越乃景虎の特別純米酒
息子と晩ごはん
・おぼろ豆腐ときのこのチゲ鍋
・にんじんと大豆もやしの韓国ごはん、
薬味だれ
通信教育テキストの撮影日。
先週に引き続き「野菜の和食」を撮影した。
今日は呉汁やすり流しなどの汁ものが中心。
大根と切干大根と米のポタージュは、だしを一切使わないが、何度作ってもシンプルで深い味わいで、なんともおいしいと思う。
お昼ごはんは早めにいつもの「ノルド」で食べ、
撮影が終わってからお造りを買って帰り、
撮影残りの納豆味噌とスプラウトをつまみながらひとりで家飲み。
その後、息子とチゲ鍋と炊き込みごはんを食べた。
私が食べたのはほんの少しで、ほとんど息子が食べたのだが……。
11月2日(水) 晴れのちくもり
[昼]
「シニフィアン・シニフィエ」のパンとディップ
・パンドブラン(大麦入り食パン)と
卵(タイムとレモンの香り)サンド
・グリル野菜、豆腐とナッツのディップ
・レンズ豆のサラダ
・ブルーチーズのディップ、
カシューナッツのパン
・フロマージュブランとローズヒップと
はちみつのディップ、バケットのラスク
・オッソーイラティ(羊乳チーズ)
+コーヒー&豆乳
[晩]
スペイン居酒屋にて
・しらうおのアヒージョ
・オリーブの煮込み
・野菜のピクルス
・いわしのマリネ
・全粒粉パン
+生ビール
次男は7時には家を出るので、
ちょい早起きしてお弁当を作る。
今日は、黒こしょうをしっかりきかせた
塩焼き肉弁当。
材料にはこだわりたくて鹿児島の黒豚で作ったので、
原価が1000円以上する贅沢弁当になってしまった……ああぁ。
通信教育テキスト撮影最終日。
スタイリングのアシスタントさんが、オープニングスタッフとして
働いていたという「シニフィアン・シニフィエ」の絶品天然酵母パンとオリジナルディップの素敵なランチを用意してくれ、みんなでごちそうになった。
しかも「シニフィアン…」の前にある、「NOZY COFFE」のコーヒーも
買ってきてくれて大感激。
ここのコーヒーもやみつきになるおいしさでおすすめ!
本当においしく豪華なランチで、これにワインがあれば
もう仕事をやめて夕方まで飲みたいと思ってしまった……幸せ♪
今日の撮影も、精進ハムをはじめ、キャベツを1個丸ごと使うファルシーや
鍋ものなど、ごちそうをたくさん作った。
無事に撮影を終え、妹とスペイン風居酒屋で乾杯!
ハードな仕事のあとのビールは格別だ。
11月3日(木) くもり
[昼]
お弁当
・油揚げと高野豆腐のそぼろご飯
・パプリカのグリル、ゆでブロッコリー
・きのこのオリーブオイル炒め
・すっぱいたくあん
[夜]
・チゲ雑炊
1日オフ。朝、息子に卵そぼろごはんとレンコンハンバーグのお弁当を作った。ついでに冷蔵庫のものを詰め合わせて自分のお弁当も作り、「林試の森公園」に散歩がてら行って、そこで食べた。
自然の緑のおいしい空気の中で食べると何でもおいしい。
この公園は林野庁の林業試験場だったところで、
世界中の樹木がたくさんあって、今の季節は木の実拾いも楽しめる。
園芸屋さんをのぞいたら、
秋植えのハーブの苗があったので、お弁当作りにも役立つパセリとバジルを買って素焼きの鉢に植え、キッチンの窓際に置いた。
畑ができるくらいのお庭があればうれしいが、都心では小さなベランダ菜園を楽しむしかない。
晩ごはんは、昨日のチゲ鍋が残りに青菜ともずくと青じそをプラスし、
冷蔵保存していたにんじんと大豆もやしの炊き込みごはんの残りを入れ、
雑炊にして食べた。
11月4日(金) 晴れ
[夜]
・まな菜と油揚げの煮びたし
・海藻ごはん
・新長芋とろろ、すっぱいたくあん
・はたけしめじと里芋と三つ葉の味噌汁
「仙」の仕込み日。
濃厚な甘さの安納芋をオーブンで1時間かけて焼き、
それをベースにスイートポテトケーキを焼いた。
さつまいもは時間をかけて焼くとねっとりとした甘さが出てくるので、
加える甘みは少しですむ。
以前はオレンジ色や紫色などいろいろな種類を鹿児島から取り寄せていたが、
今は実家でも育てているし、近くのお店でも手に入るようになってありがたい。
お昼はいつものように「ノルド」で。
晩ごはんは、くせがなく深い味わいの奈良の伝統野菜「まな菜」で煮びたしを
作り、鳥取から送られてきた新長芋でとろろごはんを作って食べた。
11月5日(土) 晴れのちくもり
[昼]
ノルドにて
・北海道仙鳳趾産生がき
・生野菜のサラダ、きのこのトマト煮、
スペインオムレツ添え
・フレッシュトマトとルーコラのスパゲッティ
+生ビール
[夜]
ハーブティー
「仙」営業日。
いつものように、遅めの朝ごはんにおにぎり2個を食べ、
お店が終わってから遅めのお昼を「ノルド」で食べた。
今週はハードワークで疲れたので、生がきをプラスして元気をチャージ。
行きつけの店で、顔なじみの常連さんたちとたわいもない会話をすると、
体も心もほぐれる。
晩は風邪予防に「ジプシーコールドケア」のハーブティーを飲み、
夜は図書館から借りた『天地明察』を読んだ。
日本独自の暦をつくり上げた、渋川春海のお話。
そういえば、来年の12月に今までのマヤ暦が終わって新しい暦が始まるらしい。
暦は天と地の理とつながっていて、わくわくおもしろい。
[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。
投稿者 webmaster : 2011年11月08日 14:03