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2011年12月13日

第34回 (12月4日 ― 12月10日)

12月4日(日) 晴れ

20111204.jpg[昼]
きのことカリフラワーのスパゲッティ

20111204_1.jpg[夜]
「やまもと」にて
・ヒラメの昆布締め
・菊花ととんぶりの酢のもの
・昆布蒸し(きのこ、ねぎ、なすなど)
・根ミツバとごぼうと油揚げの熱びたし
+純米酒の燗酒


1日オフ。
家で家事をしながらのんびりした。
お昼ごはんは、冷蔵庫にあるいろいろなきのこや野菜を
にんにくと塩と唐辛子とぺペロンチーノ風に炒めて、スパゲッティを作った。
ぺペロンチーノ風は、どんな野菜でもおいしくしてしまう魔法のような調理法で、
冷蔵庫の残りものを一掃するのに役立つ。
「具だくさんすぎ!」と息子には不評だったが、完食してくれた。

晩ごはんは、友人と待ち合わせて、行きつけの「やまもと」で飲んだ。
どの料理もセンスがよく、繊細な味つけで、お気に入りのお店のひとつ。
最近雑誌に掲載されることが多く、小さなお店なので、私の席がなくなりそうで心配…。


12月5日(月) 晴れ

20111205.jpg[昼]
グルメ女子会の忘年会
・白子のしょうが風味
・牡蠣のグラタン風焼き
・ヒラメのお造り
・ごま豆腐の白味噌仕立て椀
20111205_1.jpg・寒ぶり焼き、クワイ、丹波栗添え
・海老芋の生湯葉あんかけ
・鯛茶漬け
・和菓子
+純米酒


午前中は妹と明日の撮影の準備をした。
ランチは恒例のグルメ女子会(一応「マダム時代」という名前をつけたのだが…)
の忘年会で、銀座で懐石をいただいた。
無難にまとめているけど、勢いや輝きがいまひとつだったかなーなど、辛口トークも。
有名で人気があっても、自分がまた行きたいと思う店は意外に少ない。

お昼にごちそうを食べたので、今日は一食だけ。
この時期は外食が多いので、食べ過ぎて胃腸に負担をかけすぎないよう
食事の回数や量を極力減らしている。


12月6日(火) くもりのち雨

[朝]
・おにぎり 2個
・すっぱいたくあん


20111206.jpg[昼]
撮影した野菜サラダ12品と
ディップ3品、大野屋のパン


来年5月発売予定の、7人の料理研究家のサラダ本の撮影。
私はハーブのサラダの担当で、いろいろなハーブをふんだんに使った
12種類のサラダを作った。

一部を紹介すると……
・じゃがいものズッキーニドレッシングサラダ
・オレガノとフルーツトマトと塩豆腐のサラダ
・かぼちゃのディル風味サラダ
・焼きキャベツとルッコラのトマトドレッシングサラダ
・きのこと焼きねぎと芽ねぎのカルパッチョ風サラダ

そしてディップは
・スパイシーきなこディップ
・人参マヨネーズ風ディップ
・酒かすディップ
        の3種類。

この本は自然光での撮影なので、午前中から撮影を始め、15時には終わり。
スタッフと、一緒に作ったサラダでランチを食べた。
私のサラダレシピは、ナッツや穀物や豆をふんだんに使っているので
ボリュームたっぷり。とても豪華なベジタリアンランチとなった。
これにワインがあれば言うことなしなのだが……。


12月7日(水) 晴れ

20111207.jpg[昼]
お店の近くの「SAVOY」にて
・生野菜のサラダ
・ピザマルゲリータ
+カフェラテ


20111207_1.jpg[夜]
目黒「朝倉」にて
・自家製ごま豆腐ゆば添え
・白レバーのパテ
・地鶏焼き、丹波栗入りマッシュポテト添え
・地鶏と海老芋揚げ
・地鶏の水炊き
+生ビール


午前中は柴田書店の編集者さんと打ち合わせ。
午後は連載している雑誌『nid』の撮影で、
酒粕&白味噌&白ゴマベースのラーメンを作った。
昆布だしに酒粕と白味噌を加えるだけで、こくとうまみがある
おいしいラーメンスープができる。
(麹の力は素晴らしい!)
このラーメンは体も温まり、どんな野菜もおいしく食べられるのでおすすめ。

今日は高校生の息子の試験最終日で、放課後の活動もなく夕方帰宅したので、
息子の希望でちょっと豪華な“お疲れさま外食”をした。
何時間もかけて地鶏のガラを煮込んだスープで作る本格的な水炊きは、おいしかった。
少ししか肉を食べられない私は、地鶏は息子にまかせ、もっぱら野菜&酒担当。
夜にごちそうを食べ慣れないので、胃腸を助けるため、
家に帰って梅干しや乳酸菌発酵した漬けものを食べ「百草丸」を飲んだ。
付き合い外食には、消化を助ける「百草丸」や「恵命我神散」が欠かせない。


12月8日(木) くもりのち雨

20111208.jpg[夜]
学芸大学「件」にて
・春菊のおひたし
・枝豆漬け
・海老芋焼き
・おでん
20111208_1.jpg・塩にぎり
+純米酒の燗酒


お店の仕込みの日。
クリスマスも近いので、つぶした豆腐に細かく切ったブラックオリーブ、
カラーパプリカ、マッシュルーム、ブロッコリーをオリーブオイルで炒めたものを加えて、
ちょっと変わった色鮮やかな豆腐ハンバーグにした。
お菓子は、きなことドライいちじくとバナナのケーキを作った。
隠し味に白味噌をプラス。
ブランデーにいろいろな無農薬のドライフルーツを漬けこんでおき、
この漬け汁を甘み代わりに加えるのも秘密のワザ。

晩ごはんは、行きつけの「件」でおいしいおでんと野菜のつまみで純米酒を堪能。
オヤジみたいだが(笑)、冬は純米酒の熱燗とおでんがあれば幸せ☆


12月9日(金) 雨のち晴れ

[朝]
・おにぎり2個
・すっぱいたくあん


20111209.jpg[昼]
「ノルド」にて
・生野菜のサラダ、スペイン
 オムレツ、きのこのトマト煮添え
・えびとほうれん草のスパゲッティ
+ランチ生ビール、ソイラテ


「仙」の営業日。
今日はワイン持ち込みの忘年会のお客さま。
帰りにお店のドアを開けた瞬間、みんな「こんなに飲んだのにまだ明るい!すごい!感動!」
と叫んでいておもしろかった。
一般的には晩ごはんをいちばん豪華にしがちだけど、
昼間にごちそうを食べたり飲んだりした方が、体によいと私は信じている。
朝やお昼中心のレストランや飲み屋さんが増えれば、それだけで節電にもなるし、
それで健康にもなれば一石二鳥だ。
その前に、会社や学校の始まりを早朝にするとか、社会全体を朝モードにする必要があるが……。

お店が終わってから、遅いお昼を食べたので、晩ごはんは抜いた。


12月10日(土) 晴れ

[朝]
・おにぎり2個
・すっぱいたくあん


20111210.jpg[昼]
「ノルド」にて
・生野菜のサラダ
・大根入りのボンゴレビアンコ
+ソイラテ


「仙」の営業日。
今日は、なんとお客さま3組とも全員私のファンだということで、
一緒に写真を撮ったり、料理本にサインをしたりした。
北海道や京都からわざわざいらっしゃった方もいて感激。
しかし、同じような人が、同じ日に予約するのは、お店をやっていて不思議なことのひとつ。
今日は全員海外のお客さまだねーとか、今日は全員カップルだねーとか、
厨房でそんな会話をすることが多い。

お店が終わって遅いお昼を食べたあと、息子の高校の父母会に行った。
働いている人のために、父母会を夜にしてくれるのはありがたい。
できる限り高校に足を運んで、先生や父母の方々と交流すると、
その後の息子との会話が、共通の話題で盛り上がりやすい。
息子が小学生までは、スキンシップを熱心にしていたが、
思春期以降は、どんなに忙しくても会話をきちんとするように心がけている。
しっかり会話することが、心の安定や自立につながるような気がするからだ。


[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 『菜菜おつまみ2』(すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ2』。

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投稿者 webmaster : 2011年12月13日 09:38