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2012年02月14日
第42回 (2月5日 ― 2月11日)
2月5日(日) くもり時々晴れ
[朝]
・梅醤くず湯
[昼]
・剣先イカときのこと
ブロッコリースプラウトのスパゲッティ
・天然酵母パン(クルミ、ドライフルーツ入り)
+玄米コーヒー
[夜]
・カニと白菜の鍋仕立て
低気圧が近づいているせいか、朝から少し頭痛気味。
体調をととのえるために、朝は梅醤番茶にくずを入れて飲んだ。
息子の舞台衣装を今日中にある程度仕上げなければいけなくて、1日チクチク手縫いしていた。
子供の頃から単純な農作業の手伝いに慣れているからか、私は手作業を延々続けることがけっこう好き。
お昼ごはんは息子と一緒だったので、
やわらかい剣先イカ(とてもおいしいイカです!)ときのこを、
にんにくと唐辛子と一緒にオリーブオイルで炒めてスパゲッティにした。
魚介のうまみが強い時は、スプラウトや青じそをたっぷりのせて
レモンを絞ると、味が引き締まっておいしい。
パスタに先日取り寄せた「アリエッタ」の天然酵母パンを添えた充実ランチ。
晩ごはんは、北海道の渡り蟹と白菜を煮込んで塩味の鍋にした。
私は頭痛がおさまらないので、少しだけ。
2月6日(月) くもりのち雨
[夜]
「はみんぐふーど」にて
・大根と干し柿の和えもの
・ねぎ飛龍豆のくず仕立て
・炒めねぎ
・一口赤飯&豆おこわ、紅鮭の麹漬け
・三つ葉の玉子焼き、レンコン炒め
・紫キャベツとカリフラワーの酢のもの
・レンコン餅と空豆のくず仕立て
今日も朝から頭痛気味。
基本オフなので、家事をしながら校正をしていた。
夜に「マダム時代」という恒例のグルメ女子会があるので、
お昼は天然酵母のパンと玄米コーヒー、フルーツで簡単に済ませた。
風邪の季節は、予防のためにサジーやクコ果汁など、
抗酸化作用とビタミンが豊富な特別のフルーツ果汁に
レモンのエッセンシャルオイルを1滴入れて飲んでいる。
おかげで、今のところ風邪とは無縁だ。
午後さらに頭痛が悪化。
横になっていたが、今さらキャンセルできないので、頭痛薬を飲んで食事会へ。
青山の「はみんぐふーど」という、夜は1組だけの予約で、
ていねいに作られた体にやさしい家庭料理がコースで食べられるお店。
1品1品、店主のこだわりが感じられておいしかったのだが、
頭痛がどんどんひどくなってしまい、途中でリタイア……
(途中から何を食べたかもよく覚えていない始末)。
なんとか帰宅し、倒れこむように寝た。本当にやれやれ……。
2月7日(火) 雨のちくもり
[昼]
・セリと厚揚げの精進うどん
・落花生豆腐
・いぎす
・赤カブ漬け
[夜]
・海藻ごはんの山かけ丼
・じゃがいもと三つ葉の味噌汁
・春菊としいたけの和えもの
・すっぱい赤カブ漬け、白菜漬け
今日になってなんとか頭痛がおさまりひと安心。
低気圧が通過する前に、いつも頭痛が始まるようだ。
世の中には、偏頭痛の人のための天気予報もあるらしい。
天気が安定した国に引っ越せば、頭痛とおさらばできるかもしれないが、
きっとそんな国は、植生が単純で野菜がおいしくないような気がする。
しばらく前から取り組んでいる通信教育のテキスト本の校正が今週から始まり、
今日も校正の続き&読書(図書館で今20冊も借りている!)をした。
外出せず、体をあまり動かさなかったので、簡単なあっさりごはんに。
お昼は、セリをたっぷり入れた精進うどんにお店の残りものをプラス。
セリ、根ミツバ、クレソンなど少しくせのある野菜をうどんに入れるのがお気に入り。
夜は、実家で作っている長いもをすりおろして消化のよい山かけ丼にした。
両親の作る長いもは、甘みがあってとてもおいしい。
2月8日(水) くもり
[昼]
「紫仙庵」にて
・十割蕎麦
お昼、妹と一緒においしいと評判の蕎麦屋さんに行った。
住宅街の庭のある一軒家で営業していて、品よくまとめられた空間で
おいしい十割蕎麦(在来種!)を堪能した。
嬉しいことにお店は徒歩圏内。今度はお酒を飲んで蕎麦で締めたい。
妹と別れ、干しいもをつまみながら本を読んでいたら、
気づけば夜10時。結局晩ごはんは食べなかった。
大量の本を読む私は、家が本でつぶれないように
本は基本的に図書館で借りることにしている。
「図書館の蔵書が私の書庫」と勝手に思っているのだ。
ちなみに、今借りている本は
『ほんとうのワイン ― 自然なワイン造りへの回帰』
『茶道心講:茶道に憧れる』
『バスク物語』『わたしとバスク』
『エメラルドタブレット』『ウイングメーカー』
『免疫力を高めて病気を治す口の体操:あいうべ』『カクテルトーク』
『おいしいデトックスドリンク33』『はじめてのデジタル一眼』…などなど。
6月にバスク地方を旅する予定なので、いろいろ下調べしているのと、
スピリチュアル系の本は10代から大好きで、
難解なものを中心に、絶え間なく読んでいる。
子供の頃から速読体質なので、読むのにあまり時間はかからないが、
読書の時間をとるのが難しく、時間があると食べることも忘れて「猛読」してしまう。
2月9日(木) 晴れ
[夜]
・厚揚げ焼き
・絹さやとわかめの味噌汁
・すっぱい赤カブ漬け、すっぱい白菜漬け
・3分づきご飯
今週は予約が入っていないので、本を読んだり、DVDを観たり、
お昼寝をしたり、片付けをしたりと、のんびり過ごすことができて嬉しい。
「こんなペースで経済的にも成り立てばいいんだけどねー」と妹と話している(笑)。
食べなくても生きられる体になれば可能かも?なんて思ったりする。
実際にそういう人はいるようだし……。
夜は厚揚げをフライパンでこんがり焼き、薬味をたっぷりかけ、
今お気に入りのピリ辛しょうゆだれ「よっちゃんなんばん」をかけて食べた。
厚揚げがおいしいだけで、私はとても幸せになれる。
2月10日(金) 晴れ
[夜]
・がんもと白菜と白滝の煮もの
・沖縄県産早摘みモズク、かいわれ大根
・レンコンと小松菜の味噌汁
・野沢菜漬け、すっぱい赤カブ漬け
・3分づきごはん
大量の校正紙が送られてきたので、妹と2人でチェックした。
2日後の日曜日には送り戻さなければならないので、けっこう大変だ。
昼はいつものようにノルドでスパゲッティを。
晩ごはんは、がんもと白菜と白滝でシンプルな煮ものを作り、
Oisixで購入した季節限定の早摘みモズクを添えて食べた。
摘みたてを海水で洗っただけのモズクは、しゃきっとした食感でとてもおいしかった。
早春から春は海藻の旬で、新鮮な生の海藻を食べられる。
モズクはもちろん、わかめもひじきも、
新鮮な生のものを調理して食べるとびっくりするくらいおいしい。
2月11日(土) 晴れ
[昼]
・モズクとブロッコリースプラウトの丼
・がんもと九条ネギの煮びたし
・赤カブ漬け
[夜]
・天然金ふぐの水炊き
(ふぐ、白菜、ねぎ、豆腐、
きのこ、にんじん)
1日家で校正をしていた。
料理を作る余裕がないので、昨日の煮ものをアレンジしたものと、
ポン酢とゆずこしょうで味をつけたモズクをご飯にのせて丼にしたものでお昼。
夕方、息子がめずらしく早く帰ってきて「たまには外食したい」と言うので、
近所のお店でふぐの水炊きを食べた。
「やっぱり外食よりも、うちのご飯がおいしいなぁ」と
息子は嬉しい言葉をつぶやいていた。
[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 『菜菜おつまみ2』(すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ2』。
投稿者 webmaster : 2012年02月14日 17:38