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2012年03月05日
第45回 (2月26日 ― 3月3日)
2月26日(日) くもり
[朝]
・自家製黒ごまときなこのケーキ
・国産グレープフルーツ
・豆乳ヨーグルト
+玄米コーヒー
[昼]
・おにぎり 2個
・塩漬け白菜、梅干し
・もずくのスープ
[夜]
・焼きかぶとヒラタケの煮びたし
・納豆、よっちゃんなんばん
・海藻ごはん
・おぼろ豆腐と三つ葉の味噌汁
・青菜古漬け
今日はオフ。
明日の撮影のレシピ書きや準備をしながらのんびり過ごした。
朝ごはんは、お店の残りもののケーキとできたての豆乳ヨーグルト。
私のお店で出すケーキは、卵も砂糖も乳製品も油も一切使わず、
体にいい素材だけを寒天パウダーで固めているのでヘルシー。朝食にもピッタリ。
今回のケーキは、黒練りごまときなこをベースにしたもの。
この2つを入れると、見た目も味もチョコレートケーキのように仕上がる。
隠し味はしょうゆと白味噌。
お昼にごはん炊いたらシンプルな塩にぎりを食べたくなったので、
手にたっぷりの塩をつけ、炊きたてをにぎり、極上の海苔を巻いて食べた。
どんなにぜいたくな料理も、このおにぎりのおいしさにはかなわない。
晩ごはんは、大きな聖護院カブの煮びたしを作った。
息子が柔らかく煮たカブが嫌いなので、
フライパンで焼き色がつくまで焼いてから煮汁に入れ、
さっと火を通している。
息子の舞台は今日が千秋楽。充実した顔で深夜に帰宅した。
本当にお疲れ様! 息子も私も明日からゆっくり寝られそう。
お弁当もしばしお休み。
2月27日(月) 晴れ
[昼]
立川にて玄米定食
・揚げたて野菜がんも
・根菜の煮もの
・切干大根の和えもの
・わかめと大根の味噌汁
・ぬか漬け(きゅうり、かぶ)
・玄米、ごま塩
[夜]
撮影した料理の試食
・冬野菜の酒粕豆腐クリームグラタン
・紅芯大根と切干大根とお米の塩ポタージュ
・春菊とゆり根の塩チャーハン
・ミニおにぎりフライ、青海苔塩
・きなこ七味
・長芋のステーキ こだわりの塩&ブラックペッパー添え
・菜の花のぺペロンチーノスパゲッティ
・いちごジャムと小豆の寒天寄せ、粒塩のせ
私が愛用する「カンホアの塩」のホームページで紹介している
塩を使った料理を、妹の家で撮影。
カンホアの塩には、<結晶のまま><石臼挽き><石窯焼き塩>の3タイプがあり、
それぞれの特性を生かしたレシピを紹介している。
今回撮影した中でおすすめは「ミニおにぎりフライの青海苔塩添え」。
小さなおにぎりを作り、小麦粉→長芋とろろ(卵の代わりに精進では長芋を使用)
→パン粉の順に衣をつけ、油で揚げて青海苔塩をつけて食べるというもの。
ライスコロッケよりも簡単にでき、けっこうイケてるおつまみになる。
順次掲載されるので、のぞいてみてください。
お昼ごはんは立川の自然食レストランで玄米定食を、
夜は撮影した料理をみんなで食べた。
2月28日(火) 晴れのちくもり
[夜]
・酒粕の塩鍋(白菜、豆腐、
ヒラタケ、豆もやし、春雨)
・3分づきごはん
・漬けもの(白菜漬け、梅干し)
午前中は編集者さんと新しい本の打ち合わせをし、午後はオフ。
家に戻っておにぎりを作り、簡単なランチを食べたらお昼寝。
まだまだここ最近の寝不足は解消できないけれど、
時間がある時はとにかく寝なくちゃと思っている。
昆布だし+塩に、妹の家でもらった 「どぶろくの酒粕」 (写真)を加えたら、びっくりするくらいおいしい汁になったので、冷蔵庫の野菜や豆腐を入れて鍋にした。
乳酸発酵しすぎかなというくらいにすっぱい酒粕だったので、加熱したら旨みに変わってくれたようだ。
発酵食品は予想外の味を生み出してくれて楽しい。
2月29日(水) 雪
[昼]
「SAVOY」にて
・ピッツァマルゲリータ
・生野菜のサラダ
+カフェラテ
寒い雪の1日。「仙」の仕込みをする。
新ごぼうとオレンジ色のサツマイモを入れた擬製豆腐や
おからとバナナのケーキ(写真)を作り、菜の花は昆布締めにした。
その後、出版社の方と来週撮影のお弁当の打ち合わせをした。
雪が積もっていたのでランチはお店のななめ前にある「SAVOY」でピッツァ。
夕方家に戻っからまたお昼寝。お腹が空かなかったので、晩ごはんは抜いた。
息子には、すき焼き風の煮ものを。
3月1日(木) くもり
[昼]
「もちカフェ」にて
・懐石料理店のちらし寿司
・味噌汁
・ぬか漬け(にんじん、きゅうり、かぶ)
「仙」の営業日。
いつものように開店前におにぎりを食べ、閉店後に遅いランチを食べた。
いつも行っている近所の「ノルド」が営業時間を変更して
15時から18時が休憩時間になってしまったので、ランチ難民に……。
少し離れた「もちカフェ」に行った。
カフェの隣りにある懐石料理店で出しているちらし寿司を
今月は限定で食べられるというので、妹とちらし寿司セットを頼んだ。
お店では体力も気力も全力投入して仕事しているので、
終わったら落ち着いた場所でゆっくりくつろぎたい。
居心地のよい「ノルド」に行けないのはちょっとつらい……。
夕方にお昼を食べたので、私は夜は抜き。
息子には、具だくさんのスパゲッティとたっぷりわかめを入れたサラダを作った。
ドレッシングは、ポン酢にオリーブオイルと白すりごまを入れた簡単なもの。
3月2日(金) 雨
[夜]
・玄米とろろごはん
・味噌汁(豆腐、小松菜)
お店の予約がキャンセルになったので急きょオフに。
私の家で、妹と今後の方向性について話し合った。
「仙」を始めて11年目になるので、次の展開を考えているところ。
お昼は、簡単におにぎりだけ。
先週の疲れがまだとれないので、晩ごはんは消化のよいとろろごはんにした。
3月3日(土) 晴れ
[昼]
定食屋さんにて
・カキフライ
・ほうれん草のおひたし
・野菜の煮もの
(里いも、にんじん、インゲン)
・冷奴
・わかめの味噌汁
・漬けもの(かぶ、きゅうり)
・枝豆+生ビール
「仙」の営業日。
今日の季節のあえものには「春菊と干し菊と焼き椎茸のくるみあえ」と「干し柿の焼きの酒粕&白味噌の柚子風味あえ」の2品を作った。
あえものは、料理の中で私がいちばん創作意欲が湧くもの。作っていてわくわく楽しい。
素材の組み合わせ方や、野菜の切り方、加熱方法、あえ衣などを変えると
無限に創り出すことができる。
開店前におにぎりの朝食、閉店後はお気に入りの定食屋さんでカキフライ定食。
このお店は、おかずが充実していて栄養的にもバランスがとれるし、
しかも冷凍食品や市販の漬けものなどを使わずに
すべて手作りしているところがうれしい。
息子の夜ごはんには、豆乳ヨーグルトに塩とカレー粉を加えた漬け床に
地鶏を漬け込み、タンドリーチキン風のグリルを作った。
[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 『菜菜おつまみ2』(すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ2』。
投稿者 webmaster : 2012年03月05日 13:51