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2012年04月03日
第49回 (3月25日 ― 3月31日)
3月25日(日) 晴れ
[昼]
・にんじんと水菜のサラダ
・ブロッコリーとカリフラワーの
ぺペロンチーノ
・フォカッチャ
+グレープフルーツジュース、コーヒー
[夜]
・のらぼう菜と厚揚げの煮もの
・キャベツと赤ピーマンの豆腐テリーヌ
・もずくのレモンがけ
・根三つ葉と干し菊の味噌汁
・3分づきごはん、梅干し
オフ。
風が冷たくて桜はまだまだ咲きそうにない。31日が開花予想らしいけど……。
気持ちよく晴れたので、友人と待ち合わせて目黒散歩&ランチ&雑貨店めぐりをした。
子供服と絵本のお店で、カナダ・ケベック州の山羊ミルクを使った天然成分だけの
手作りオーガニック石鹸を見つけ、めずらしいので購入。
子供のころに住んでいた鳥取の家にも、ネパールで住んでいた家にも山羊がいて、
フレッシュな山羊ミルクを飲んでいたことを思い出したりした。
山羊はねこと犬の性格を両方持っているような感じで、きままだけれど人懐っこい。
田舎に住んだら、また飼いたいなぁ。山羊のミルクのチーズも作ってみたい。
夜はのらぼう菜(あきる野の特産野菜)と厚揚げで煮ものを作り、
お店の残りものともずくをプラスして食べた。
のらぼう菜はアブラナの一種で、菜の花のような苦みやくせがなく、
甘みがあるので煮ても炒めてもおいしい。
3月26日(月) 晴れ
[夜]
インド料理店にて
・豆カレー、野菜カレー
・ライス、ナン
+チャイ
午前中は『菜菜ごはん日記』のチェック。
午後は友人宅へテルミー温熱療法を教えに行った。
これは、よもぎや松、びわなどの薬草でできた線香を燃やして
心地よいぬくもりを身体に入れ、自然治癒力を引き出す治療法。
私は20年前にこの治療法に出会い、療術師の資格もとって時々教えたりしている。
ゆっくりお昼を食べる時間がなかったので、おにぎりと味噌汁だけで済ませ、
テルミーレッスンが終わってから友人宅の近所のインド料理店でベジタリアンカレー。
3月27日(火) 晴れ
[昼]
カリフォルニア料理店にて
・ブロッコリーと貝類のスパゲッティ
・野菜サラダ
+コーヒー
[夜]
・梅干しのおにぎり1個
+ごぼう茶
午前中は、妹と『菜菜ごはん日記』のレシピ書き。
午後は『はなとやさい』(タキイ種苗)の連載の撮影をした。
『はなとやさい』の今回の野菜はコールラビ、玉レタス、チマサンチュ。
それぞれ「和風カルパッチョ」「しょうが煮びたし」「生春巻き」(写真)を作った。
撮影後中野に移動し、小さな劇場で次男の高校の3年生の卒業公演を観劇。
いつもながらエネルギッシュな高校生のパフォーマンスに感動した。
食べる時間がなくて、晩ごはんは移動しながらおにぎりを1個食べただけ。
帰宅してからは、明日の息子の学校の行事(3年生の追い出し会)のため、
ハンバーグ40個を作った。
「なんで私がハンバーグ担当!?」と思ったが、在校生がくじ引きで分担するものを決めて自宅で作るので、文句は言えない。
お肉のハンバーグを作ったのは何十年ぶりのことで、大量の肉が焼けるにおいが台所に充満し、途中何度も投げ出しそうになりながらなんとか深夜に作り終えた…。
3月28日(水) 晴れ午後一時雨
[夜]
近所の居酒屋にて
・あしたばのおひたし
・オクラと納豆と山芋のねばねばあえ
・野菜天ぷら
・おにぎり
昨日ハンバーグを作って寝たのが2時で、
長男が旅行先から早朝帰宅したため起きたのが6時。
4時間しか寝ていないため、1日ぼーっとして眠かった。
午前中は妹と『菜菜ごはん日記』の原稿チェックをし、
長男と妹と3人で近所のレストランでパスタセットを食べてから、
お店用の食材を買って午後は仕込みをした。
昨日テレビ番組で、生野菜を50℃のお湯に2分浸けるとしおれている野菜が
よみがえる、という画期的な方法を紹介していた。
50℃に浸けたあとで冷蔵庫で保存すると、1週間経ってもしおれたり、茶色く傷んだり
することがほとんどないらしい。
湯の熱さにびっくりした細胞が開いて水の吸収力が増すのと、
雑菌が熱で死滅して1/10以下になることが、よみがえりの要因のよう。
48℃以下でも52℃以上でもこの状態は起きないので、温度計が必須。
切り花をお湯に浸けてよみがえらせる方法は知っていたが、
野菜でも使えるとは驚きだった。
さっそく買ってきた野菜をおそるおそる50℃のお湯(かなり熱い!)に
浸けてみたが、無事しゃきっと元気になった。
夜は、近所の居酒屋で友人と一杯やり、帰宅後に菜の花とマッシュルームの軸をにんにくと唐辛子と一緒にオリーブオイルで炒めて常備菜を作った。
3月29日(木) 晴れ一時雨
[昼]
ノルドにて
・生野菜のサラダ
・マグロと野菜のスパゲッティ
+生ビール、ソイラテ
「仙」の営業日。
今日の前菜は
・新たけのこと新ワカメの生姜風味ごまあえ
・無農薬アボカド豆腐
・天然クレソンと干し菊と生きくらげのおひたし
・自家製精進ハム
・自家製豆腐の味噌漬け
の5点盛り。蒸しものには「桜の花のとろろ蒸し」を作った。
いつものように、営業前におにぎりを食べ、閉店後「ノルド」で遅いランチ。
夕方から編集者さんと新しい本の打ち合わせをした。
3月30日(金) くもりのち晴れ
[夜]
・豆腐とじゃがいもとにんじんと菜の花の
酢じょうゆ煮もの
・もずく酢
・黒豆納豆
・大根と天然クレソンと生きくらげの味噌汁
・3分づきごはん、梅干し
・いちごと小豆の水羊羹
+ごぼう茶
途中で長男も一緒にゆっくりランチをした以外は、
1日中、妹と『菜菜ごはん日記』の原稿をチェックして書き直したり、
レシピを書き足したりした。
夜は、冷蔵庫にあったじゃがいもとにんじんを酢じょうゆ煮もの(常備菜)に
菜の花と豆腐を加え、唐辛子を加えてピリ辛味にまとめた煮ものと、味噌汁を作った。
3月31日(土) くもりのち雨
[昼]
カリフォルニア料理店にて
・バナナのマフィン
・ホワイトアスパラガスのグリル
・貝とフレッシュトマトのピチ(手打ちパスタ)
+フレッシュハーブティー
[夜]
・野菜のビビンバ(菜の花とマッシュ
ルームの軸、セロリとにんじん、
素干し海苔)
・わかめの味噌汁
・すぐき漬け
都内は強い風が吹いて、嵐のような1日だった。
今日も1日自宅で原稿の仕事をしていたので、お昼は息抜きに
自宅から一番近いレストランに行き、ランチを食べた。
夜は、セロリとにんじんの細切りをごま油で炒め、すりごまと塩で味をつけたものと、
冷蔵庫に入っていた、菜の花とマッシュルームの軸をにんにく、赤唐辛子と一緒に
オリーブオイルで炒めたもの(常備菜)、素干し海苔をあぶったものをごはんにのせ、
コチュジャンをのせてビビンバにした。
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1年間続けた「菜菜ごはん日記」も、今回でおしまいです。
超飽きっぽくて3日と日記を書けない私が一年間続けられたことに、
ちょっと驚いています。
この機会を与えてくださった柴田書店さんとこのブログを読んでくださった方に
心から感謝しています。ありがとうございます。
この日記は、私の日々の料理レシピなどを書き足して、
単行本として柴田書店さんから出版予定です。
私の野菜料理は四季折々の旬とともに巡っています。
日記と同じ時期に読み返してみると、ちょっと役にたつレシピや情報が
見つかるかもしれません。
発売の時には、手元において活用していただけるとうれしいです。
カノウユミコ
[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 『菜菜おつまみ2』(すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ2』。
投稿者 webmaster : 2012年04月03日 10:11