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2012年08月23日
“日本料理はサラダの宝庫”
『SALAD』 編集担当者より♪
『SALAD』
著者:村田吉弘
発行年月:2012年8月24日
判型:B5 頁数:176頁
この本を見て、読者の方の頭にまず浮かぶのは
「?」 マークかもしれません。
これって何の本?
現代アート?
フラワーアレンジメント?
いえいえ、 「これでもサラダ。」 なんです。
もし別の本に見えたとしたら、それはまさに著者、村田さんの思うツボです。
「これまでにないサラダ本をつくろう」というのが
この本のコンセプトでしたから。
撮影は毎回、何が飛び出すかわからない、
スリリングかつハードなものでした。
村田さんの頭の中身は、手伝っている厨房スタッフにも、
カメラマンにも、編集者にも、まったく想像がつきません。
「これおもしろいやろ」
「これきれいやろ」
「こんなん見たことないやろ」
という言葉とともに、次々と繰り出される皿、皿、皿。
それでも、朝から撮影を始めて8時間もすると、
高速回転を続ける灰色の(?)脳細胞も、さすがに限界を迎えます。
「今日はこれで打止めや」。
→ホーーッ。
胸をなでおろすスタッフ一同。
そうしてこの本が完成しました。
そんな著者のあふれ出す感性が山盛り詰まった本書です。
じっくりと見て、読んでいただけると、
必ずや 「?」 が 「!!」 に変わるはずです。
◎蓮芋
ハスイモとレンコンのスライスを、
穴のおもしろさを生かして並べた一品。
オリーブ油とフルール・ド・セルで
シャキシャキの食感を味わいます。
◎賀茂茄子と桃のミルフィーユ
赤と白の田楽味噌を皿に敷き、
上に油焼きにしたナスとモモを交互に重ねた一品。
モモとナス、モモと田楽味噌の意外な組合せと
相性の良さに驚かされます。
◎素麺南瓜と胡瓜
シャキシャキ食感のそうめんかぼちゃとキュウリを、
トマトのクリアウォーターのだしで
冷やし麺のように食べる一品。
オリーブ油でコクを、露ショウガを効かせて
全体を引き締めます。
最後に、
掲載されているお料理は、すべて大変おいしいものです。
それもそのはず。
本書の料理は、伝統的な日本料理の技法で、
しっかりと仕込まれた材料がベースとなっていますので、
おいしくないわけがないんです。
「食べ手不在の料理は料理人が最もやってはいけないこと」。
これは著者が常々言われていることです。
万一読者の方々が
──斬新なプレゼンテーションに走るあまり味は二の次では?──
などと心配されることがあるといけませんので、
ひと言付け加えました。
蛇足だとは思いますが。
投稿者 webmaster : 2012年08月23日 14:12