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2014年01月31日
『熟成肉』
『熟成肉』
柴田書店編
発行年月:2014年2月3日
判型:B5変 頁数:168頁
これは大変なことになるな、と危惧しました。
熟成肉レストランの下見のことです。
私は牛肉が大好きなのですが、これを夕食にたっぷり食べると、
熱くて夜中に目が覚めてしまうという、特異な体質の持ち主です。
連日の睡眠不足を覚悟して臨みました。
どの店も繁盛していました。
これまで超高級店でしか味わうことができなかったような、
分厚いステーキを、みな嬉々として食べています。
そして驚くほど何本もワインを開けています。
ふむふむ、熟成肉は人々の気分も変えてしまうのかしら。
一口味わってみると、かなり分厚い赤身肉でも、やわらかく、さっぱりとしていて食べやすいのです。
不思議なことに食べられるんですね。
普通なら食べられないくらいの分量がおなかにおさまってしまうのです。
「ドライエイジングってすごい。」こうした感想は、かつてニューヨークのステーキハウスでドライエイジングビーフを食べた体験のある人々が抱いたものと似ているのかもしれません。
一定の温度湿度の環境下に長時間おく。
たったこれだけのことなのですが、使う肉の種類や部位や肉質、肉に何を付与したいか、この肉でどんなメニューをつくりたいか、そうした背景によって、エイジングの環境(温度や湿度の設定)や時間がまったく違ってきます(これは本書に詳しく書いてありますのでご覧ください)。
私たちに最良の料理を提供するために、
レストランでは研究に研究を重ねているのです。
さて、今晩はどこに熟成肉を食べに行きましょうか?
もちろん睡眠不足になるのは覚悟の上です!
投稿者 webmaster : 12:19