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2022年07月28日
ワンオペ完全マニュアル バル・ビストロ・レストラン 20店が実践する一人で店をまわすための仕事術
著者:柴田書店 編
発行年月:2022年8月1日
判型:B5 頁数:168頁
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予約のとれない人気店が、実はたった一人で営業するワンオペ店と知って驚いた……そうした経験はないでしょうか。ファストフード店や小さな居酒屋で見ることの多かった「ワンオペ営業」が、人手不足や食材の高騰などを背景に、近年レストランの世界に広がっています。本書のベースでもある月刊専門料理2022年2月号「ワンオペ徹底分析」が、大きな反響をもって迎えられたのも、ワンオペを検討する料理人が増えているからでしょう。
ワンオペ店ならではの魅力の一つが、オーナーシェフの思いが詰まった個性豊かな店作り。スタッフにまかせず、すべてを一人で行なうからこそ、シェフのこだわりが凝縮されるのだと思います。
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この本に登場するのも、店主のキャラクターを含め、オリジナリティあふれる店ばかり。
サービス一つとっても、落語の外郎売よろしく流れるような口上でつぶさに説明するシェフもいれば、説明は必要最低限にとどめて調理に専念するシェフも。本書片手にぜひ足を運び、自身の目と舌で体感してください。
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投稿者 webmaster : 11:30
2022年07月25日
素材の組合せから考える、 プチガトー 110品の断面から知る生菓子のアイデア集
著者:cafe-sweets編集部 編
発行年月:2022年8月1日
判型:A5 頁数:176頁
多彩なパーツで構成できるプチガトーは、つくり手のオリジナリティを反映しやすく、表現方法も無限に広げられるアイテムです。
発想の原点はさまざまですが、素材が多いなかで、本書には『cafe-sweets』編集部からテーマを投げて開発していただいたプチガトーも収録しています。それが、デザートを再構築した「アツシハタエ」(東京・代官山など)の「イル・フロッタント モデルヌ」、カクテルからアイデアを広げた「アン グラン」(同・表参道)の「ラ・レーヌ」など。
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「アツシハタエ」の「イル・フロッタント モデルヌ」 |
フランスの定番デセール「イル・フロッタント」(クレーム・アングレーズにメレンゲを浮かべたデザート)をテーマに制作。 |
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「アン グラン」の「ラ・レーヌ」 |
カクテル「マンハッタン」から着想。 |
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「難しいですね……」と言いつつも、忙しいなかでも快諾してくださったシェフ達が、1ヵ月弱という短い期間で考案したプチガトーは、いずれも個性がきらりと光る完成度の高い1品!
有名シェフの実力を改めて感じたのでした。
投稿者 webmaster : 10:00
2022年07月15日
料理を彩る パーツアイデア図鑑
著者:柴田書店 編
発行年月:2022年8月1日
判型:B5変 頁数:200頁
餃子の羽のような、薄い網目状の板(チュイル)を、さまざまなレストランで度々目にします。これは水分と粉を、油分と分離させて加熱することで作る、ごくシンプルなパーツなのですが、そのロジックを知らなければ、一から作り上げることは難しいはずです。
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料理界にはそうした、限られたシェフしかしらない、パーツの暗黙知のレシピがたくさんあります。
これらを一冊に集め、誰もが同じように作れるようになったら、もっともっと料理の表現の幅は広がるはず。この本はそんな思いで作りました。
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フランス、イタリア、スペイン、デンマークなど各国で学んだトップシェフたちが作る、実に表情豊かな88のパーツのレシピは、見ているだけでも楽しくなってしまいます。
2000年代初頭に料理界に激震をもたらした分子ガストロノミーの震源地、スペインの「エル・ブジ」で生まれた手法を、ジャンルも年齢も異なる4人のシェフたちが自然に多用しているという点も、見どころの一つといえるかもしれません。
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投稿者 webmaster : 11:04