食とフードビジネスの未来を創る[フード・ラボ] by 柴田書店



本サイトは個人情報の入力の際には、ブラウザとサーバ間でSSL暗号化通信を行い、入力データの第三者への漏洩を防止し、安全にデータの送受信が行えます。

防災袋に必携!!地震の時の料理ワザ電気が復旧するまでの1週間

拡大表示

防災袋に必携!! グラッと来てもあわてない!!
限られた状況、食糧で生き抜くための料理技。 
発行年月
2006年8月10日
判型
四六
頁数
128頁
著者
坂本 廣子 著、まつもと きなこ 画
定価
1,045円(税込) 品切れ
ISBN
978-4-388-06003-0


   希望のネット書店を選択、矢印をクリック


banner_digital_shoseki_1.gif

かつて地震の無風地帯だった関西において1995年1月17日、死者6000人以上、負傷者数4万人を超す被害状況を示した阪神・淡路大震災は、日本国中、どこに住んでいても地震対策の必要なことを示唆する災害だった。この時、死傷者のもっとも多いエリアに住んでいた著者とイラストレーターは、当時を振り返り、この被災状況をどう乗り越えてきたか、無我夢中だったと声を揃える。
キッチンスタジオを主宰、以前から食育に力を入れ、また、高齢者でも安心して使える“炎のない調理”システム電化調理を推進してきた著者は、サバイバルクッキングにも造詣が深いことから、知恵と工夫を織り交ぜた、電気が復旧するまでの被災現場の食を再現する。

レシピの難易度:★

被災時に凝った料理や手間のかかる食事などつくっていられない。それよりも大事なことは、食中毒などの二次被害を起こさないための衛生面に注力した料理法である。そして、限られたエネルギー、水などを有効活用した省エネクッキングである。
著者の被災時における簡単レシピをイラストで分かりやすく絵解きした本書は、具体的かつ実践的な被災時の料理本として役立つこと請け合い。緊急事態において一番頼りになるのは、基本に立ち返る考え方だ。ここに軸足を置いて、日頃から“何気なく”用意しておきたい防災グッズ・お役立ち小物、また、地震に見舞われた時のアルミ缶を利用した携帯ランプ、コンロやカマドの作り方など、参考になるイラストを満載。

地震の時の料理ワザ(見本)

地震の時の料理ワザ(見本)

グラッときてもあわてない。命あってのものだね。本書の仕立ては、そこから入る。
まず、生命の確保から手持ち食糧の確認と保存法である。ライフラインの復旧は電気、ガス、水道の順番ということらしいが、電気が通じれば何とかなる。それまでの3日間から1週間をどう食いつなぐか。
筆者の場合、「いまの日本で信じがたいことだが、配給食が手元に来たのは6日目だった」という。日が経つに連れ、冷たいままの配給食では味気ない。この配給食リフォームからはじまり、省エネクッキングで、被災時とはいえ人間らしい温もりのある食卓を演出する。その基本形は“フツーの食事”であり、ごくごく普通のごはんとおかずが何よりもご馳走という視点に立つ。

地震の時の料理ワザ(見本)

地震の時の料理ワザ(見本)

[担当編集者より]
震災体験者の生の声として一番訴えたいことは、身構えないこと。いかに緊張感を解きほぐし、気楽・気軽に被災時を乗り越えるかにある。キャンプ生活を愉しむような気分で毎度の食事をつくり、うまくいったらVサインでビンゴ! くらいの気持ちになるのが一番という。アウトドア志向の人にとっては、当たり前の料理法でも、大事なことは、それを日頃、日常生活の中でマスターしておくことだ。そうすればあわてなくて済む。被災時に手の込んだ料理など必要ない。誤解をおそれずに言うなら、ちょっと“横着な”発想で料理をつくる。この横着さが身を助けるのだ。いずれ日常生活にもどれる。そんな暢気さが必要だ。サバイバルの基本は日常にある。

◎坂本廣子(さかもと・ひろこ)
食育・料理研究家。神戸生まれの神戸育ち。同志社大学英文科卒業。高齢者に向けた、安全な調理法「炎のない料理システム」の普及活動に20年以上にわたり取り組んでいる。先の阪神・淡路大震災で被災し、その経験から日常生活をベースとした“肩肘張らない”防災の普及をライフワークとして行っている。
サカモトキッチンスタジオ主宰。

◎画:まつもときなこ
神戸市東灘区在住のイラストレーター。1995年の阪神・淡路大震災では近所同士、協力して配給食料や水を調達しながらの暮らしを経験。主な仕事は、料理、子育て、生活などをテーマにした本のさし絵やマンガ、便せん・封筒など文具のイラスト。またパンフレットの制作も行っている。2006年から、新たにアートセラピストとしての活動を開始。

[目次PDFを見る]
会社情報採用情報個人情報の取扱い特定商取引法に基づく表示WEBサイト利用規約著作権についてお問い合わせ広告に関するお問い合わせ