著者のお店は神泉駅近くにある「開花屋BY THE SEA」。いつ行っても、お客でにぎわっていてます。予約しないとすぐには入れなかったりします。しかも外国人客が多いことにびっくりします。鮮度のいい魚介類を使った料理が得意で、質が高い個性的な商品がリーズナブルな価格で提供されていて、1度行くとやみつきになるおいしさがあります。この商品力が、コストパフォーマンスに厳しい外国人を引きつけ、かつ、客席がコンスタントに2回転以上する「開花屋」のにぎわいのゆえんです。
そんな魅力あるメニューアイデアが本書には生きづいています。
◎丹下輝之(たんげ・てるゆき)
1955年生まれ。
72年、神戸市有馬の旅館、芙蓉(現在の有馬御苑)に入社。76から79年、「なだ万」に勤務し、総料理長熊野保氏に師事する。76年に帝国ホテル店に配属され、78年には同店主任に就任。のちに数々の和食店、フレンチレストラン、イタリアンレストランなどに勤めたあと、85年に東京・吉祥寺に「懐石酒家 開花屋」を開業(2000年に閉店)。88年には東京・神泉に「開花屋 BY THE SEA」を開業する。
魚好きでこの業界に入ったこともあり、魚料理は豊富。和食をベースにしながらも東西料理の要素を加えた「変幻自在」なメニューに特徴があり、素材の品質も高く、いつ行っても外国人の常連客がかならずいる超繁盛店。客席は1日2回転し、年末もほかの時期もコンスタントにお客が入る。商品開発、店舗開発のコンサルタントとしても幅広く活躍中。