日本で人気のあるロールケーキやシュークリームはもちろん、生ケーキやパイ、発酵菓子、本格的な地方菓子、プティフールや糖菓、チョコレート、冷菓、氷菓などフランス菓子のスタンダードなルセットを広く収録しました。
すべての菓子は詳しい作業工程写真つき(すべてカラー写真)。なぜこうなる、どうしてこうする、が作り方の文中でていねいに説明してあり、これを理解したうえでお菓子をつくると、確実にひと味違った、美味しいお菓子ができます。それぞれの菓子をつくりながら菓子の由来、製菓に関するフランス語、器具や材料などの知識も学ぶことができます。
お菓子の全体の形が分かるように完成菓子写真を撮りました。なによりも正確にスタンダードな形を紹介するためです。器は辻調理師専門学校の所有するドイツ、フランス、イタリアなどの著名な陶磁器です。絵柄の入ったものは手描きのものがほとんどです。こちらもあわせてお楽しみください。
本は厚さ2.8センチメートルもあり、堂々420ページの超大作です。ほぼオールカラーというぜいたくなつくり。これ1冊でフランス菓子の基本をすべてマスターできるなら6500円も高くないはず。
ひとつのお菓子ごとに、お菓子の由来、材料と分量、作り方、作業工程写真、そのお菓子にまつわる器具や材料についてや、中の状態がわかりにくいものには断面イラストが載っているので、一度にさまざまな知識が身につきます。
フランス菓子の分類、年表つきの歴史、フランスの風土と菓子、基本材料の知識、基本器具の使い方などが冒頭に、巻末にはラッピング、コーヒー・紅茶について、製菓用語集、フランスの祝祭日・行事、菓子名索引、菓子技法索引、総索引と基礎知識部分、実用性充実の構成です。
フランス菓子を生地ごとに、製法ごとに分類して章立てし、技術の積み重ね、知識の積み重ねを容易に行なえるよう、また簡単な基本生地から応用へと、自然に生地の種類や菓子のつくり方を学べるようなページ構成になっています。
こつやポイント、知識が茶色文字で併記され、覚えておきたい動作については、オレンジ色でフランス語をつけました。菓子名はフランス語で表現し、読み方についてもよりフランス語に近い表記を添えました。
慣れないとちょっと不自然に聞こえるものもありますが、フランス語ではこのように発音するのです。ぜひ、ご活用ください。