鶏は和洋中のジャンルを越えて、とても人気のある食材のひとつです。
手軽でおいしい鶏肉料理をつくるために必要な基本技術と調理のコツを一冊にまとめた鶏料理集ができました。
通常、鶏肉は、もも肉やむね肉、ささみなどにさばいた状態でみかけることが多いのですが、本書では、内臓が入った状態の鶏を各部位にさばくところからスタートします。
もちろん各部位の掃除や下処理などの基本事項ももれなく解説してあります。鶏1羽をさばけば、この部位はなぜ肉が軟らかいか、なぜこんなに弾力に富んでいるかが分かります。
おなじみの焼き鳥やローストチキン、蒸し鶏、カツレツや丸鶏唐揚げなどの鶏の定番料理も、プロの本格的なつくり方を詳しいプロセス写真で解説します。
鶏をさばく方法は一つではありません。
一羽の鶏をももとむねの四つにさばく方法、開いて大きく一枚におろす方法、中のガラを抜いてつぼ抜きにする方法など、それぞれの料理に適したさばき方があります。これらのさばき方をすべて冒頭で詳しく見せます。包丁を入れる位置などを理解しやすいように、鶏の骨格図をつけました。鶏料理をおいしくつくるためには、まず鶏にふれ、鶏を知ることが大切です。
それぞれの料理の解説もプロセス写真を多様したわかりやすいページに仕立てました。
わかっているはずの基本料理も、もう一度、塩をふるタイミングや、肉の火入れ加減などの基本を学んでください。
後半には、鶏を使った創作一品料理65品を収録。部位別にまとめたので便利です。簡単な酒肴や前菜からメインやご飯がわりになるような料理まで、鶏のおいしい魅力がいっぱいつまっています。