卵、バター、生クリーム、牛乳、ゼラチンなどの動物性素材を使わず、砂糖も使わず(メープルシロップをほんの少し使用)、しかも野菜が主役の驚きのお菓子集です。
小麦粉や油を多用せず、野菜の甘みやコク、個性を一番に考えて創作されたお菓子は、シンプルでいて既存のお菓子の枠を超えた新しいおいしさ。植物性素材だけとは思えないコクとクリーミーさを併せ持つ「ベイクド寒天ケーキ」など、オリジナルアイデアも満載です。16種類の野菜別スイーツを中心に、デザートから焼き菓子、スナックまで、身近な材料でかんたんにつくれる約110品を紹介。
「ベイクド寒天ケーキとクリームバリエーション」の章では、オリジナルアイデアの寒天ケーキと、美しい色合いのクリームをひき立てる、白主体のスタイリング。「素材別スイーツ」の章では、スイーツらしいかわいらしさにあふれたカラフルなスタイリング。すっきり見やすいデザインとお菓子の特徴をとらえた写真の美しさとあいまって、ながめるだけでもワクワク楽しめることをお約束します。
「菜菜スイーツ食べ放題」では、登場するお菓子を組み合わせてご紹介。いっぱい食べても安心の夢のテーブルを演出しています。
著者オリジナルの「ベイクド寒天ケーキ」8品をご紹介。これは、寒天パウダーをほかの素材(水分など)と混ぜてオーブンで焼くことで溶かし、その後冷蔵庫で冷やして固めるという、新発想のお菓子。クリーミーさと素材感たっぷりのおいしさに驚かれることうけ合いです。また、5種類のベジクリームとそれを使ったお菓子10品をご紹介。卵や生クリームを使ったようなコクを存分に楽しめます。
おなじみの野菜16種類をお菓子に変身させたレシピの「素材別スイーツ」では、各野菜につき5品ずつご紹介。フルーツを逆におそうざい風に仕立てた「フルーツオードブル」10品も併載しています。
「きゅうりのチーズケーキ」「きのこと柿のタルト」……味の想像がつかなかったお菓子も、試食しておいしさにびっくり! 野菜の個性が生き、かつすんなりお菓子に変身しているのです。これは、著者が野菜の持ち味を多面的に理解しつくしているからこそ。
たとえば、きゅうりの香りをハーブ的にきかせたり、きのこのコクとうまみによってクリーミーな味わいをつくるなど、ユニークなレシピの裏にはしっかりした理由があるのです。だから、おいしい! 簡単にでき、前述の「ベイクド寒天ケーキ」など洋菓子的なお菓子もいっぱい。野菜の変身ぶりと植物性素材だけとは思えない大満足の味わいをぜひ実感してください。