チーズは、たとえ品質も状態も良いものが入手できたとしても、サービスする人の力量いかんで大きく味が変わってしまいます。
本書は、そんなデリケートなチーズの魅力を存分に味わうための手引書。
まずはよいチーズの見極め方。そしておいしさを保つケア、カッティング法、プラトーの作り方といったサービステクニックから、食べ手の好みやシチュエーションに合わせたセレクト、皿盛りのプレゼンテーション、さらには食べたいと思わせるトーク術まで、机上の知識ではなく実際の現場において大事なポイントを、写真入りでわかりやすく解説しました。
チーズのプロを目指す人、レストランやワインバーのサービスマン、チーズ愛好家の方必携の1冊です。
これまでのチーズ本には、プラトーの作り方は紹介されていても、その取り分け方にまで触れたものはほとんどありませんでした。
本書ではそうした「1人前の皿」にも力点をおき、「これがチーズ?」と思わせるような盛付け事例を、シチュエーション別に約20通り紹介しています。チーズの切り方や盛り方に加え、フルーツやジャムなどの副素材のあしらい方、器使いなど、お客さまのチーズに対するイメージを大きく変えられるアイデアやテクニックがひと目で見てとれます。
また別章では、状態の悪いチーズの写真もあえて掲載するようにして、図鑑の写真ではわかならい現実に近い感覚で、「チーズの見極め方」がよりよく理解できるよう工夫しています。
(1) チーズサービスの仕事/オーダーからチェック、サービス、保管まで、チーズを扱う上で必要な仕事について、1日の営業の流れに沿って解説。
(2) 季節のチーズプラトーを作る/春、夏、秋冬の3タイプのプラトーの作り方。そこからシチエーション別に、1人前の皿を各季節6?7通り提案。さらにプラトーに使ったチーズのプロフィールを、サービス上の注意点なども含めて解説。
(3) チーズの見分け方とケア/白カビ、青カビなどチーズのタイプ別に、よいチーズの見極めポイント、扱い上のアドバイス、おいしさを保つケアなどを、悪い例もまじえながら写真入りで解説。
(4) サービステクニックとトーク術/カット用器具の紹介と、タイプ別、形状別のカッティング法。セールストーク事例。
(5) チーズの基礎知識/チーズをサービスする上で知っておきたい知識を、簡潔にまとめて解説。
(6) チーズプロフェッショナル資格認定試験 第一次試験問題&解答例(抜粋)