カレーといえば、誰もが一度は食べたことのある料理。しかし、ひとくちにカレーといってもさまざまです。
カレー発祥の地であるインドの本格カレー。インド周辺の東南アジアで食されるさらさらのカレー。イギリスを経て日本にも伝えられた欧風カレー。それらの流れをふまえて開発された店ごとの独自の工夫がほどこされたオリジナルカレー。
本書は、そのすべてのジャンルをカバーしたカレーレシピ集です。さらに、カレーによくあうスナックやタンドール料理などのサイドメニュー、ナンやサフランライスといったインドの主食、ドリンクやデザートもあわせ、全部で109のレシピを収録しました。
カレーをおいしくつくるのに大切なのは、状態の変化を感じ取ることです。炒めた玉ネギのしんなり具合、スパイスを入れるタイミング、加える水の量、煮込む時間……。
本書では、109のレシピ中、代表的な22種のカレーをプロセス写真つきで収録。カレー調理のタイミングが一目でわかる構成にしました。また、料理写真は大きく掲載(サイドメニューをのぞく)。カレーのルーの色や濃度、素材の状態までも感じ取っていただけることと思います。
カレーレシピは以下のジャンルを収録。
・インド料理店のカレー
・東南アジア諸国の料理店のカレー
・欧風カレー
・オリジナルカレー
そのほかに、以下のレシピも収録。
・スパイスをつかったスナック
・タンドール料理
・インドのパンとライス
・デザートとドリンク
さらに、自店のカレーに磨きをかけるためのコンテンツも充実
・スパイスをつかいこなすためのテクニック解説
・スパイス図鑑
・インド・東南アジアの食材図鑑
取材店は、インド料理店、エスニック料理店、ホテル、洋食店、カレー専門店、喫茶店など33店。
そして、カレーを極めるために、さけて通れないのがスパイスの基礎知識。そこで、スパイスづかいのテクニックをご紹介する章を1章もうけました。基本作用、カレー調理におけるテクニック、ブレンドの基礎などを収録。基本的なスパイスを知るためのスパイス図鑑は、必読です。
本書を、世界にひとつだけの「看板カレー」の開発にお役立ていただければ幸いです。