旬や走りをたのしむ日本料理に、季節の魚は欠かすことができない、主役の食材です。本書では、魚の旨さを知りつくした3人の人気割烹料理店の主人による魚介料理のかずかずを紹介します。
定番の魚料理に加えて、80種以上の魚介を使いつくした、新味の創作料理が全203品。湯気がたちのぼる臨場感あふれる一皿や、即興的な料理は、まさに割烹店ならではの技。魚という素材の魅力をストレートに生かしたプロならではの味が満載です。また、皮や内臓など魚を余すところなく使う、工夫の料理も見逃せません。
献立別に章を立て、その中で魚種名50音順に料理を並べて実用性を高めた魚介料理メニュー集です。
献立づくりで役立つように、「酒肴」「和え物・サラダ・寄物」「椀物」「焼物」「揚物」「蒸物」「ご飯・汁物」に分けて章立てし、それぞれの章の冒頭に数品、理解の助けになるよう、プロセス写真を併用して解説しました。
またそのほかの料理についても、見やすさ使いやすさを重視して、魚種別50音順に料理を並べ、料理解説は料理写真の近くにレイアウトしてあります。
巻末には魚介別の料理索引をつけていますので、こちらも利用してください。
魚の皮からにじみ出てくるおいしそうな脂、香ばしい色、鮮度のよさを感じていただけるよう、魚介をズームアップして、おいしさが伝わる写真を収録しました。
料理写真、献立名、主要魚種名、材料、つくり方で構成しています。
おもな使用魚種は、一目でわかるようにアイコンのように円内に表記しました。
それぞれの材料は材料欄にすべて記し、分量については、それぞれの味の決め手となる、たれやつけ地など、料理を仕上げるうえで、必要なものを明記しています。
また料理にはそれぞれ、調理のコツや提供のしかたなどを書き添えてあります。おいしくつくるために、ぜひ知っておきたいことですね。
本書はバラエティを出すために、共著としましたが、このお三方は、少しずつ年齢に差があります。ですからつくっていただいた料理にも、これがさりげなく表れているのです。渋好みの味、通好みの味、元気のよい料理、モダンな盛りつけなど、幅広く紹介することができました。お使いいただくお店の客層や好みに合った料理を見つけてください。
多数の魚種を使い、酒肴からご飯までの幅広いメニューを紹介した、あらゆる客層に対応できる魚介料理集です。料理屋から割烹、居酒屋まで、あらゆる業態の店でお役立てください。