野菜の味わいを凝縮させる独特な調理法とアイデアフルな料理の数々をくりだすのがカノウユミコさんの持ち味です。そのカノウさんの、野菜、豆、穀類、海藻などの植物性素材だけを使う「菜菜」シリーズの第4弾に、お弁当とひと皿ランチの本が登場しました!この本のレシピも、もちろんすべて植物性素材だけを使ったものです。
手づくりのお弁当やお昼ごはんは心も体も、そしてお財布も喜ぶはずです。でも、いそがしい、つくるのは大変と、あきらめていませんか? めんどうだからとコンビニのお弁当やおにぎりで適当にすませていませんか?
そんな方に活用していただきたいとつくったのがこの本です。
お弁当はおかず1品、おうちでのお昼ごはんはひと皿メニューが基本というのが『菜菜ランチ』のお約束。
調理時間は20分もあればOK。毎日つくってもムリなく楽しめるようにとあっという間にでき上がり、そのうえ味も栄養も大満足なメニューを厳選しました。
1.章立てのトップは“素材別お弁当&おうちごはん”。
「にんじん」「キャベツ」「じゃがいも」「青菜」「れんこん」「大根」など16種類の素材別にお弁当2品、おうちごはん2品ずつ、合計64品をご紹介。野菜にナッツやきのこ、海藻などを組み合わせた、栄養たっぷりのおかずばかりです。
お弁当とおうちごはんが見開きに2品ずつ交互にでてきます。シンプルなお弁当箱と器が体にもやさしそうな印象です。
2.お弁当やひと皿メニューをさらに充実させるのが、“常備菜”や“スープ”、“デザート”です。
それにランチといえばパンメニューも人気。最初の章ではご紹介できなかった“パンのランチ” 6種類も、あわせてご紹介しています。
お弁当にひと花そえる名脇役として、はずせないのが常備菜です。常備菜は、彩り、味わい、食感ともバラエティにとみ、野菜の種類も応用がきく18種類をご紹介。材料と調味液を混ぜるだけなど、手軽につくれるものばかりです。
1.お弁当も、おうちでのお昼ごはんも、時間をかけずに満足感のあるものをつくりたいもの。そこで、短い時間で野菜のおいしさをひき出すちょっとしたコツを散りばめました。たとえば、切り方。みじん切りやせん切りにして野菜の表面積を大きくすると、短時間で野菜に火が通り、味を染み込ませることができます。「じっくり炒める」のも、野菜の甘みをひき出す調理法。じっくりといっても、量が少量で、みじん切りなど野菜の切り方を工夫しておけば、かかる時間はものの数分です。また、少量の水で蒸し煮するのも、野菜のうまみを凝縮させる菜菜シリーズならではの手法です。
2.お弁当で悩みがちなのが、汁気の問題。これを解決する隠し技のひとつが、細かくした高野豆腐や切干大根、油揚げなどに調味料を染み込ませてごはんや野菜に混ぜ込む手法。汁気を出さずに全体を味つけできる、オリジナルアイデアです。
3.ちょっと驚くのがお弁当用の汁もの。なんと具と調味料をラップして持っていくもので、カップに入れて湯をそそげばでき上がりです!
また、撮影現場であらためて実感したのは、色彩の美しさ。
野菜でつくったお弁当は、ふたを開けた時、思わず微笑んでしまうくらい、きれいでかわいらしいのです!
もうひとつ、おまけのお話。彩りがきれいでかんたんにできる常備菜や汁ものは、夕食に一品足りない! といった急場にも実は使えます。お弁当はつくらないけれど、という方も活用できることうけあいです。