お菓子屋さんで修業中の人やお菓子を学ぶ人にとって実用的なフランス語を1400語に絞り込み、動作(調理用語)、器具、材料、お菓子などとジャンル別に並べた実用性を考えた製菓用語の辞書です。
一部カラー写真も添え、目で見てわかるようにしたのがポイント。アルファベット順と逆引き(和仏)の索引もつけ、ジャンルからだけではなくどこからでも素早く引けるようしたもので、使う側の目線で編集したところがおすすめです。
※本書は、2024年2月発行の8版より一部仕様が異なります。
お菓子屋さんの現場やフランス語のレシピなどでよく使われる1400語に絞り込みました。
こうした語をジャンル別に大きく9つに分類し、項目によってはさらに細かく分けて紹介することで、スペルがはっきりわからなくても探せるようにしました。
以下がその分類と項目です。このほかにアルファベットで探せる索引や逆引き(和仏)も付帯し、どんな方向からも引きやすくしました。
1)「動作」(調理に使う動詞)
2)「程度や状況」(副詞)
3)「形態や状態」(形容詞や名詞など)
味/色/形状・大きさ/状態・その他の形容/場所・位置
4)「器具」
衛生(関係器具)/型/型や器具の材質/容器/設備/計る/切る/混ぜる・はさむ/漉す/絞る・流す
煮る・加熱/焼く/のばす・抜く・塗る/仕上げる・飾る
5)「材料」
穀類・粉/卵/砂糖/果物・ナッツ/香草・香辛料ほか/酒・飲料/乳製品/油脂/チョコレート/調味料・添加物
6)「菓子、生地やクリーム、副材料」
7)「地名」
8)「人名・店名・協会名など」
9)「その他」
わかりにくい動作用語や器具の用語などにはカラー写真をつけました。だから一目瞭然。
たとえば同じ「絞る」でもcoucher は絞り袋を斜めに倒してまっすぐに絞るときに、dresserは立てて1点に丸く絞りためる場合に使います。それが目でわかります。
目で見て印象づけることで記憶しやすくもなります。
さらに、用例を豊富にしました。シンプルな用例をたくさん入れることで、実際にどう使われるかがわかります。レシピを読むときの参考にもなります。
付録も実用的なものばかりです。
たとえば、「お菓子名のつけ方と副材料名のルール」では、お菓子名をどう書いたらいいかのポイントが出ています。さらに材料何個分といった分量の数え方各種やお菓子と関連が深い行事も一覧できるようにまとめました。行事はお菓子とのかかわりがよりはっきりと書かれています。
装丁は北村範史氏のやわらかいタッチのイラストで、持っていたくなるデザインです。カバーをはずしてみてください。ビニールカバーはおいしそうなチョコレート色にしてあります。