西洋料理の専門用語を手軽に調べられる用語集です。
外国語を学ぶことを念頭においた辞書は、アルファベット順であるためつづりがわからないと引けませんが、厨房で使われている言葉や料理雑誌や単行本に載っている用語を引けるように、一般に見られるカタカナ表記を見出しとしました。
またフランス料理用語だけでなく、イタリア料理店のメニューに頻出する言葉や、英語が通称となっている素材名、和製英語なども収録しています。
なお本書は「月刊専門料理2001年2月号」「同2006年4月号」の付録としてつけられた「ポケット調理用語1000 フランス料理・イタリア料理編」を基礎としていますが、語数は約1600に大幅拡大しております。
カタカナ表記の見出し語に続いて、つづり、品詞と変化形、簡単な解説を掲載。なお、見出し語は、通常の辞典と違って、この用語集ではあえて複数形や女性形を見出しに立てたものもあります。たとえば素材名の「ズッキーニ」のように、日本では複数形が広く知られているものもあり、現実に調べたいと思うのはそちらのほうだと想定したからです。
また、イタリア語の形容詞の場合、単数形と複数形、女性形と男性形でそれぞれ語尾が変わりますが、ビギナー向きですのでスペースが許せばできるだけそうした変化形も示すようにしました。巻末にはジャンル別に分類したアルファベット順の索引を設け、つづりから単語の掲載場所を探せるようにもなっています。
雑誌の付録として製作したときよりも、文字の大きさを大きくし、欧文のつづりは色をつけるなど、読みやすさに配慮しました。
また本体はビニールの表紙で細長い新書サイズとしたので、丈夫で携帯にも便利です。単語はアイウエオ順にア、カ、サ、タ、ナ、ハ、マ(ヤも含む)、ラの各行ごとに順に掲載されていますが、通常の国語辞典のように左ページの欄外に、いまどの行のページなのかを示す「爪」をつけているので、それに従って探してください。なお言葉の意味は一目で理解できるようにごく最小限にとどめているので、より深く知りたい人は、この本をてがかりに他の辞書や事典を引くとよいでしょう。
オニオンブランシュを調べるにはどの辞書を、どんなつづりから探せばよいのでしょうか?
あらゆる国の料理を吸収してきた日本の料理界では、いろいろな言葉に起源をおく専門用語が使われています。そのため、料理用語を調べるにはどの国の言葉か見当をつけたうえで、つづりを想像して辞書にあたらねばならず、かなり手間がかかります。
そこで、日本の調理現場で実際に使われているであろうカタカナ語を、国を問わず収録したのがこの単語帳です。雑誌の中の調理用語の意味や、メニューの食材名、ど忘れしてしまった単語のつづりなどをちょっと調べるときに役に立ててください。