アイスクリームは暑い夏ばかりでなく、1年を通してレストランやカフェのデザートに欠かせません。某アイスクリームメーカーでは、12月が一番アイスクリームの売れる月とか…。
本書では、アイスクリーム、ソルベ、パルフェ、グラニテなどの氷菓全般にわたって、プロセス写真解説付きの作業工程、フレーバーのバラエティ、デザートまでを網羅しました。フレンチ、イタリアン、パティスリーの5名のシェフが工夫を凝らした新メニューが満載です。パコジェットや液体窒素を使った、はじめてのフレーバーも見逃せません。
本書は3つの章で構成されます。
第1章では、基本的な手順を確認するために、(1)アイスクリームマシンでつくるアイスクリーム、(2)パコジェットでつくるアイスクリーム、(3)ソルベ、(4)グラニテ、(5)パルフェ、(6)アイスパウダーを取り上げて、わかりやすいプロセス写真とともにつくり方を解説しました。
第2章では、105種類のフレーバーを、前述の(1)から(6)に分類して紹介します。この頁を開けば必要なレシピが一目でわかります。
第3章では、2章のアイスクリームを使ったデザートが登場。できるだけシンプルにして、各種フレーバーと相性のよい素材と味をわかりやすく提案しています。
アイスクリームやソルベは非常に古典的でポピュラーなデザートですが、本章では今までに食べたことのなかったようなフレーバーを、モダンな盛りつけと提供スタイルで紹介します。
レストランで食後に提供されるデザートにしても、カフェで工夫を凝らすパフェにしても、ちょっとしたサプライズがあるとうれしいものです。それが新しい味であったり、盛りつけであったり、ボリューム感であったりするのですが、やはりこの「ひと味違う」何かがあると、ないとでは、お客様の印象がまるっきり違います。このあたりの技も参考になると思います。
最近レストランで主流のパコジェットという機器を使って、ニンニクの葉やふきのとうやキャベツといった野菜だけでなく、牡蠣やフォワグラといった素材まで、今まで実現できなかった新しいフレーバーをたくさん収録しています。
いろいろなフレーバーのアイスクリームを使って、自由にデザートやパフェをつくってみてください。
*編集部だよりは、こちら