イタリアの伝統菓子を中心に、タルトやケーキ、パン菓子、揚げ菓子、ビスケット、デザート、氷菓など計88種のレシピを、イタリア菓子専門店シェフが完全公開。
イタリア菓子をこれだけ体系的にまとめたレシピ本は業界初です。ベーシックをきわめるべく、おいしく作るためのプロの技を、基礎の基礎から詳細なプロセス写真入りで丁寧に解説。歴史を踏まえた由来話や、フランス菓子との違いにも触れながら、イタリア菓子の特徴を浮き彫りにしていきます。
イタリア菓子とは何か…。そのキーワードの一つが「粉生地のおいしさ」と著者は言います。日本ではティラミスやパンナコッタなどのデザートやジェラートがあまりにも有名ですが、それだけではない、しっかりと焼き込んで粉を食べさせる菓子の数々…。
本書では、粉文化を背景にしたイタリア菓子の奥深さ、見かけは地味でもじんわりとおいしいイタリア菓子の魅力をたっぷりとお伝えします。
第1章「基本のテクニック」ではまず、タルト生地、折りパイ生地、スポンジ生地、シュー生地、カスタードクリームなど、菓子作りの土台となるパーツについて解説しています。
とくに難しいものありませんが、それぞれちょっとしたところにフランス菓子との違いがあり、この基礎をマスターすることが、真のイタリア菓子を完成させるのに欠かせません。
第2章から第6章までは、イタリア各地を代表する菓子をカテゴリー別に紹介していきます。また、巻末には本書で使用した主要食材一覧表を付け、菓子作りに欠かせない素材選びの助となるようにしました。
仕上がり写真には、フランス菓子のようなきらびやかな美しさはありませんが、見れば見るほど、食べれば食べるほど、おいしさがジワジワ染み入ってくるのがイタリア菓子です。サクッ、ホロツ、ガリッ、ビショビショッ……。
そんなイタリア菓子らしい食感や「粉生地のおいしさ」を感じてもらえるような写真を意識しました。じっくりと見つめるほどに、パクッと口に入れたい衝動にかられるでしょう。プロセス写真も大きく扱っていますので、生地の仕上がりのタイミングなども理解しやすくなっています。
イタリア菓子のプロを目指す方はもちろんのこと、イタリア料理店のシェフやサービスに携わる方、フランス菓子の方、お菓子愛好家の方など、幅広い層の読者の皆様に参考になる内容が詰まっています。
*編集部だよりは、こちら