鮭、かじき、ぶりなどの切り身魚や鯵、鰯、さんまなどの一尾魚は、いつも塩焼きか煮つけかのワンパターン。そしてまぐろ、鯛、かつおなどの刺身は、刺身以外で使うことがなく、えびやいか、たこ、貝も決まった料理以外の使い方がわからない…
身体にいい魚介はもっと食卓にのせたいとは思っても、なかなか料理の幅が広がらないのが悩みどころです。
そこで本書では和・洋・中3人の人気料理人に、家庭でも作りやすい106品の料理を紹介していただきました。
魚介はすべてスーパーマーケットで買えるお馴染みのものばかり。調理法も簡単で、特別なテクニックは必要ありません。毎日の食事作りや酒の肴作り、おもてなし料理にと、使い勝手のいい1冊です。
魚介は「切り身魚」(鮭、かじき、ぶり、さば、鯛・鱈)、「刺身魚」(まぐろ、かつお、鯛・ひらめ)、「一尾魚」(鯵、鰯、さんま)、えび、いか、たこ、帆立、あさり、かきと、魚介ごとに料理を紹介。
「和」は同シリーズの『使える鶏肉レシピ』にもご登場いただいた、「開花屋」の丹下輝之さん、「洋」はお馴染み「リストランテアクアパッツァ」の日高良実さん、「中」は四川飯店グループの「スーツァンレストラン陳」の菰田欣也さんが担当しています。
魚種を身近なものに絞ったことによって、それぞれの魚介の料理のバリエーションが多くなっています。同じ魚介でも、ジャンルが違えばまったく違う料理になりますから、好みや目的に合わせてお作りください。
既刊の『使える鶏肉レシピ』、『使える豚肉レシピ』と同じシリーズ本です。ブルーの地に白抜き文字のタイトル。揃えて並べると、統一感があって美しいデザインです。版型はA5並製で、カバンにも収まりやすく、電車の中でも見やすいサイズです。
他の既刊と同様、基本料理や作り方のポイントを見たい料理には、プロセス写真がついています。たとえば和なら「ぶり大根」、洋なら「鯵のアクアパッツァ」、中なら「えびチリソース」など、確実な料理を作りたい方は、これらのプロセス写真つきの料理から挑戦してみるといいでしょう。
たとえば鮭の切り身を使った料理なら、「鮭のグラタン 香草マスタード焼き」、「鮭のロール白菜」、「鮭のサクサク揚げ チャイナスパイスがけ」など計6品。どれもスーパーで売っている鮭の切り身を使って作れますから、大助かりです。
また、酒の肴むきの料理が充実しているのもありがたい。「まぐろの赤身 紹興酒漬け」、「さんまの燻製サラダ」、「小えびのトッポギグラタン」、「たこと分葱のバタポン炒め」、「あさりのブラックビーンズ炒め」などなど。聞くだけで、お酒が飲みたくなりますね。
*編集部だよりは、こちら