今年の夏から刊行が始まった日本料理の基礎シリーズ第2弾。
献立の各項目と基礎調味料に焦点を当てる2本立ての構成で、第1号の「刺身」と「醤油」に引き続き、この本では「焼き物」と「塩」を取り上げています。
「焼き物の章」では串の打ち方や、あしらいの作り方、木炭の使い方などの基礎を写真で解説。料理ではたれ焼や包み焼など各種焼き方を整理するとともに、魚、貝や甲殻類、野菜、肉の4ジャンルの料理例を3名の料理人が披露しています。
「塩の章」では塩の製法や種類といった知識と、塩を使った調理技術、揚げ物などに添えるカラフルな変わり塩などを紹介。
カラーページでは料理の完成写真を数多く掲載するだけでなく、炭火で焼く際の作業工程、各種木炭や塩の図鑑、コンロ工場や塩田の産地ルポルタージュなどものせ、眺めていて楽しい内容に。
モノクロの料理の作り方のページにも料理写真を入れて、料理の各パーツが献立名のどれにあたるのか、わかりやすく丸数字で示しました。
ベテランから新人まで使える本をめざして、ルビを多用し、ごく基本的な技術も取り上げる一方で、実践的な料理例を多数掲載している。献立特集の雑誌と素材特集の雑誌を一つにまとめたようなスタイルで、シリーズを通して揃えるとなお便利な単行本です。