「ケーク」とは、一般的にはパウンドケーキ型で焼くバターケーキのことを言います。
小麦粉、砂糖、油脂、卵で生地をつくって焼くだけのシンプルなケークは、焼き菓子の定番中の定番で、クラシックな家庭菓子というイメージが強くありました。ところが最近、そのケークのイメージが変わりつつあります。パティスリーやカフェで、素材の組合せ、デコレーションなどに工夫を凝らした、魅力的なケークを多く見かけるようになりました。
本書では、伝統的なスタイルから、従来のイメージをくつがえす新感覚のものまで、さまざまなケークを紹介しています。また、後半は徐々に市民権を得はじめた「ケーク サレ」のレシピも収録。「サレ」は、フランス語で「塩味」の意味。食事やちょっとしたおつまみにもなる塩味のケークは、パティスリーやカフェのメニューとして、注目度が高まっています。
人気パティスリー&カフェ10店のケークレシピを紹介(各店4品から6品のケークを紹介)。
前半は、「ケーク シュクレ」(41 品)、後半は「ケーク サレ」(12品)の章。
取材店は以下の通りです。
パティスリー ユウ ササゲ
パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ
ノリエット
メゾン・ド・プティ・フール
アカシエ
エイミーズ・ベイクショップ
NOAKE TOKYO(ノアケ トウキョウ)
リベルターブル
quiche quiche(キシュ キシュ)
カフェ・ド・ヴェルサイユ
この本で紹介しているケークは、従来のようなどっしりとした形ではなく、細身の型で焼きあげたモダンなスタイルだったり、ナッツやドライフルーツがいっぱい飾られた生菓子のようにカラフルな姿だったり、シェフのオリジナルのアイデアが随所に盛り込まれています。
そんな個性が光るケークの1品1品を、1頁大の写真で紹介。
ケークの作品集ともいえる1冊です。