料理に添えられるソースやドレッシング、調理に使われるたれや合わせ調味料は、料理の味を決定する重要な要素です。
どの店も力を入れる部分ですが、そればかりに時間や原価をかけられないのも事実。できるだけ身近な調味料や素材を使い、できるだけ手間をかけずにお客様に喜んでいただける味を提供したい。そう考える飲食店の方は多いのではないでしょうか。そんな方々にぜひお役立ていただきたいのが本書です。
仏、伊、日、中、韓、べトナム料理店の8人のシェフたちに、簡単で便利な201種のソースを、それらを使用した料理とともにご紹介していただきました。
レストラン、ワインバー、居酒屋、カフェなど幅広い飲食店の料理に対応します。
「イタリアン・フレンチ」「和食」「中華・韓国・べトナム・タイ」の4部構成。
イタリアン・フレンチでは「酒で作る」「オイルで作る」「バターで作る」「乳製品で作る」「ビネガーで作る」「スパイス・チョコレート・砂糖で作る」「野菜で作る」「果物で作る」「魚介・魚介加工品で作る」「肉・肉加工品で作る」「卵で作る」に分けてご紹介。
和食では「基本のたれ・合わせ調味料」「味噌で作る」「おろしだれ」「ジュレ」「和食に合うマヨネーズ」「だしで作る」「野菜・果物・植物性食品で作る」「珍味で作る」に分けてご紹介。
中華は「炒め物ソース」「和える・添える・かけるソース」に分けて、韓国、ベトナム・タイのソースと合わせてご紹介しています。
大きめのソース名に、ソースの写真とレシピ、料理写真と作り方(一部の作り方は巻末)が並んだ使いやすいレイアウトです。今までのソース本に比べてソースの写真が大きめで、色や濃度などが分かりやすく、味のイメージもつかみやすいでしょう。
ソースや料理の写真の位置もできるだけ揃えて使いたいソースが探しやすいようにし、ソース名のそばにはそれぞれの味の特徴、合う料理や素材、保存期間などを記しています。
またほとんどのソースに活用例の料理写真とレシピを付けていますので、使い方の参考にしていただけます(1つのソースにつき2品以上の活用料理をご紹介しているものもあります)。
もちろん、通常の料理本としての使い方も可能です。
魚介にも野菜にも、あるいは前菜にもデザートにも、また冷製料理にも加熱調理にも使えるものなど、便利なソースが多くあります。料理のジャンルはさまざまですが、他ジャンルのソースの中にも参考になるアイデアやヒントが見つかるでしょう。
覚えておくと役に立つ基本的なソースやたれはもちろん、シェフのアイデアによる新しい感覚のソースを多数ご紹介しているのも特徴です。
たとえばマヨネーズ代わりに豆腐を使用した、和知シェフの豆腐マヨネーズや、ドレッシング代わりに使えるオイルレスのタイムビネガーなどは、今の時代に合ったソースといえるでしょう。
*編集部だよりは、こちら