老若男女に好まれる安心できるおいしさに加え、ヘルシーなイメージや価格の安さから、家庭でも居酒屋などの飲食店でも人気の豆腐、およびその関連製品ですが、身近で使い慣れた素材だけに、料理の幅が広がらず、いつも決まった使い方になりがちでもあります。
新しいメニューのアイデアを探すなら、ぜひ本書をご覧ください。
豆腐料理の豊富な和食と中華に加え、韓国料理とフレンチのシェフにもユニークな料理を多数ご紹介いただいています。知らなかったおいしさや、意外な味の組み合わせなど、メニューのヒントになる新たな発見があるかもしれません。
料理は酒の肴からデザートまでと幅広く、一部はプロセス写真付きでご紹介しています。
「豆腐で作る 酒の肴・副菜」、「豆腐で作る 煮物・鍋・汁物」、「豆腐で作る ご飯・麺」、「油揚げで作る」、「高野豆腐で作る」、「湯葉で作る」、「おからで作る」、「豆乳で作る」、「デザート」に分けて料理を紹介しています。
品数は作る頻度がもっとも多いと思われる和の料理が全体の約半分を占め、次に中華、フレンチ、韓国の順になっています。
酒の肴・副菜では、簡単な冷やっこのバリエーションから、味噌漬け、昆布じめ、スモークなど、日本酒、あるいは洋酒にも合う酒肴的な料理が並びます。中には飛龍頭や擬製豆腐など、お店でも、おもてなしにも使える端正な料理もあり、使える場面が多そうです。
食材のイメージに合わせた色の表紙カバーに、タイトルとシンプルなイラストを配したシリーズ共通のデザインです。
今回はテーマが豆腐とあって、カバーの色は当然豆腐色となりました。少し雰囲気のある紙は、木綿豆腐をイメージしたものです。
それほど難しい料理はありませんが、飛龍頭や麻婆豆腐など、基本的な料理や工程を写真で見たほうが分かりやすいものについては、プロセス写真をつけています。
また、レシピに添えた、おいしく作る「ポイント」も参考になるでしょう。
今回の著者も、それぞれ単独の著書もある人気の料理人さんです。
和食はおなじみ『賛否両論』の笠原さん、洋(フレンチ)は肉料理がお得意の『マルディ グラ』の和知さん、中華は体にやさしい料理に定評がある『桃の木』の小林さん、韓国は韓国料理激戦区、東京・赤坂で、長年人気の韓国料理店を営む『どんどんじゅ』の金さん。
それぞれのジャンルの持ち味を生かした、おいしい豆腐料理をたくさんご紹介いただきました。
特に、フレンチのシェフである和知さんにとっては、通常お店で使用することのない食材で、料理もユニークなものが集まりました。
*編集部だよりは、こちら