ほぼ毎日のように食卓に登場する卵。
安価なうえに日持ちもし、和、洋、中どんなジャンルの料理や調理法ともなじみ、色も美しく形も自由自在と、いいこと尽くしの優秀素材です。定番料理の数も多く、知り尽くした素材のひとつといっていいでしょう。
しかし、プロならではのアイデア料理はこのシリーズ共通の魅力。本書をご覧いただければ、まだまだ知らなかった卵料理、卵の使い方が数多くあったことに驚かされます。
また定番料理であっても、おいしく作るにはプロのアドバイスが役に立ちます。身近な素材の新たな魅力を、本書より再発見してください。
オムレツ/卵焼き/スクランブルエッグ・卵炒め・卵とじ/ゆで卵で作る/ポーチドエッグ・目玉焼きで作る・・・といった、作る頻度の高いと思われる料理からスタート。
次に、漬ける・凍らせる/蒸して作る/まとわせる卵/たれ・ソース/卵白で作る/うずらの卵で作る、と続き、後半はご飯・麺/軽食/スープ・汁物、そしてデザートと盛りだくさんの内容です。
和食、フレンチ、イタリアン、中華といった、料理ジャンルごとに分けてはいないので、たとえば同じゆで卵を使う料理であっても、とてもバラエティに富んでいます。
素材を象徴する色を使うのが、このシリーズ共通のカバーデザインです。
卵といえば、もちろん白と黄色。今回はゆで卵のイメージで、グロスPP加工でピカピカつるつるに仕上げました。イラストの黄身の部分にだけ黄色を使った、贅沢な2色刷りです。
かき玉汁やスクランブルエッグのふわふわ感、ポーチドエッグや卵とじのトロトロ感、つるりとしたゆで卵、しっとりとした蒸し料理・・・。それぞれのおいしさを充分に表現した料理写真です。
定番のオムレツや卵チャーハンなど、一部の料理はプロセス写真付きでご紹介しています。
たとえば田村さんにお作りいただいた「卵白かに玉」。全卵で作るおなじみのかに玉よりさっぱりとして、加えた野菜の味もより感じられました。いくらでも食べられそうな、軽くておいしいかに玉です。
フライパンでゆっくり焼いて作ることができるので、卵料理のスピード感が苦手な方にもおすすめです。これからは、卵黄を使う料理やお菓子を作る際に、卵白を捨ててしまわずにすみそうです。
*編集部だよりは、こちら