一言で「貝」といっても、味や食感などはさまざま。食材としてとてもおもしろく、多くの可能性を秘めています。魅力はなんといっても旨みの塊であること、そして貝料理はお酒との相性が抜群にいいのも特徴です。
しかしまた、下処理や保存方法、火入れの仕方などを間違えば、たちまち料理が台無しになってしまう難しさも持っているのが貝。料理のバリエーションが広がらないといったお悩みもあるでしょう。
そこで本書では、専門店に貝の基本的な下処理や定番の料理を、そして、それぞれの貝の持ち味を活かす魅力的な料理を、各ジャンルのシェフたちに多数ご紹介いただきました。貝をメニューのウリにするために、ぜひお役立ていただきたい1冊です。
大きく2つのブロックに分かれた構成です。前半の「調理のための貝図鑑/専門店の基礎知識と基本技術・料理」では、36種の貝を生態、産地、旬などの情報とともに写真でご紹介。
牡蠣については真牡蠣、岩牡蠣、海外の牡蠣に分けて25種を掲載しています。また、おもな貝のむき方や下処理、保存の仕方などの基本技術、貝料理専門店の定番料理もプロセス写真付きでご紹介しています。
後半の「貝料理バリエーション」では、専門店に加えて和・洋・中・ベトナム料理のシェフたちに、さまざまな貝を使った、魅力的な料理を多数ご紹介いただきました。定番の王道料理あり、ユニークなオリジナル料理ありと実にバラエティに富んだ内容です。
◆料理協力
延田然圭(焼貝あこや)
笠原将弘(賛否両論)
福嶌博志(Hiroya)
掛川哲司(Ata)
宮木康彦(mondo)
松下敏宏(FISH HOUSE OYSTER BAR)
田村亮介(麻布長江 香福筵)
足立由美子(マイマイ)
いずれも経験豊富な実力派のシェフたちで、魅力的な貝料理が200品も集まりました。お店ではもちろん、ご家庭で作れる料理もたくさんありますから、一般の貝好きの方にもおすすめです。