裏テーマは、「ノンアルコールでしっかり稼ごう!」。
アルコールの摂取量を減らしたり、飲まない人が増えている昨今、飲食店でもノンアルコールドリンクの品ぞろえを強化する動きが出てきました。
本書は、飲食店に向けた「おいしく」「魅力的な」「料理に合う」ノンアルコールドリンク109品を掲載。市販品を混ぜるだけの手軽なものから、フルーツなどを漬け込んだドリンクベースのつくり方、日本茶のアレンジ、本格的なノンアルコールカクテル、レストラン向けのドリンクなど、この1冊で飲食店に必要なノンアルコールドリンクの基本ラインを網羅できる内容となっています。
取材先は以下の4店。いずれも各ジャンルを代表する、ドリンクのスペシャリストの皆さんにご協力をいただきました。
居酒屋やビストロ、カフェなど数々のヒット店をつくり上げ「日本ワインの伝道師」としても知られる岩倉久恵さん(La Maison du 一升vin)、日本茶の新たな価値・スタイルを創造する櫻井真也さん(櫻井焙茶研究所)、世界チャンピオンとして名だたる賞を総なめにしたバーテンダー、後閑信吾さん(The SG Club)、早くからノンアルコールのドリンクペアリングに取り組んでいるフレンチレストランsioの亀井崇広さん、塚越慎之介さん、緑川峻さん。
本書は、手軽なレシピから順に、以下の6章で構成しています。
Chapter1 すぐできるノンアルコール 市販品を混ぜるだけ
Chapter2 自家製するノンアルコール 各種のベースと漬け込み
Chapter3 日本茶の可能性 ストレートティー
Chapter4 日本茶の可能性 ブレンドとアレンジ
Chapter5 バーテンダーがつくるノンアルコールカクテル
Chapter6 レストランのノンアル・低アルコールドリンク
飲食店さんからすると、どちらかというと後ろ向きですよね…でも、ちょっともったいない気がします。
たとえば、お茶もひと工夫するだけで「サービス」から売れる「商品」に生まれ変わります。
そうした「ちょっとした組み合わせのヒント」から「ゼロから味をつくり上げる系」まで、幅広くノンアルコールのレシピとアイデアを集めたのが本書です。
掲載したドリンクは、どれもおいしくて華やか、フルーツやハーブは季節ごとに素材の入れ替えが可能で、並んでいたら思わずオーダーしたくなるものばかりです。
「ノンアルコールでもしっかり稼ぐ。同時に、お客さまに喜んでいただけるものを」
本書がその一助になれば幸いです。