焼き菓子の卸事業からスタートし、今では焼き菓子のみならず、生菓子、コンフィズリー、ヴィエノワズリーと多彩な品ぞろえを誇る東京・西馬込のフランス菓子店「メゾン・ド・プティ・フール」。オーナーシェフの西野之朗さんの確かな技術と豊かな発想から生まれるお菓子の数々は、やさしく奥深い味わいが魅力です。
なかでも焼き菓子は、絶大な人気を誇る店の主力アイテム。西野さんの個性が光るオリジナルの品や、季節感あふれるフレーバーも充実しています。定番も個性派も配合や製法はいたってシンプルですが、だからこそ小さな工夫やこだわりがおいしさに繋がり、より魅力的に輝くのです。
西野さんが独立開業から40年を迎える2024年、初の単著を刊行! 自身の原点ともいえる焼き菓子のつくり方を披露します。
本書は、「サブレ」「チュイル」「マドレーヌ」「ケーク」といった生地別にカテゴリー分けした定番のフール・セックとドゥミ・セックに、焼きっ放しの「タルト」、伝統菓子をベースにした個性あふれる「ガトー・バスク」や「コンヴェルサシオン・ビザール」、行事菓子の「ガレット・デ・ロワ」や「シュトーレン」などを加えた焼き菓子計42品のレシピを収録。
基本的に1工程につき写真1カットを添え、製法のポイントを細かく記載したほか、特に重要となるポイントや工夫をピックアップして解説するなど、わかりやすさにこだわりました。西野さんが職人人生を語る物語や、菓子・店づくりへの思いを詰めたコラムも随所にちりばめています。
*編集部だよりは、こちら