海外からの宿泊客が年々増え続けている昨今、ホテル・旅館など宿泊業界にとって、外国人旅行者は重要なターゲットになりつつあり、いまや英語で接客できることが、宿泊業界で働くスタッフの必須条件だと言えます。
本書は、現役ホテルマンにして接客のプロフェッショナルである2人のコンシェルジュが、実践に即した86会話を執筆したものです。
電話オペレーター、宿泊予約係、ドアマン・ベルマン、コンシェルジュ、ハウスキーピング、ルームサービスと、セクションごとこに章立てされており、1冊でホテルで必要とされるすべての英会話を網羅します。付録CDには掲載の全会話がネイティヴスピーカーによる実演で収録されています。
掲載会話は左ページに英語、右ページに日本語が記され、見開き対応しています。重要表現は、会話中では太字表記で強調し、さらに暗記しやすいようにページ下部の見やすい位置に抜き出してあります。また、各会話には、関連表現も付記してあるので、いろいろなシーンで役に立つ表現が満載です。
ホテルのセクション別に分類して掲載してあります。
第1章はオペレーターのサービス会話。問い合わせの電話を受け方や、忘れ物の問い合わせへの対応などを紹介。
第2章は宿泊予約係。宿泊予約の電話応対やキャンセルの受け方、支払い方法の確認、ウェブサイトの紹介など使用頻度の高い表現が満載です。
第3章はドアマン・ベルマン。宿泊客へのあいさつや荷物の預かり、カードキーや非常口の説明など。
第4章はフロント。メッセージやファクス送信の対応、国際宅急便の手配、モーニングコール、精算、両替など。
第5章はコンシェルジュのサービス。新幹線の切符の手配、日本の伝統芸能の紹介、レストランの予約、おすすめのおみやげの紹介、チップのことわり方など。
第6章はハウスキーピング。ランドリーサービス、アメニティの手配、客室設備に対する苦情応対など。
第7章はルームサービス。電話での注文応対やベジタリアンに対する応対など。
巻末には、部屋番号の読み方や、電話、時間、金額の伝え方など、基本的でありながら意外に間違いの多い基本表現を収録してあります。
また、知的な敬語表現のみならず、かゆいところに手が届くような便利な言い回しが多いのも本書の特徴です。現場を知る著者だからこその、使える1冊です。付録CDをくり返し聴くだけでも、ネイティヴスピーカーのナチュラルスピードに慣れることができるはずです。