M&Aとは、会社の買収や事業譲渡、企業同士の合併のこと。経営が行き詰まった会社が他社に売却を余儀なくされるなど、これまではネガティブなイメージがあったM&Aですが、時代は完全に変わりました。いまM&Aは成長戦略のひとつとして、ごく普通に行なわれるようになっています。とくに外食業界は、アイデア次第で急成長が可能なビジネスモデルの強みもあって、M&A案件が急増しています。
本書は中小企業の経営支援を専門分野として、外食のM&A仲介を数多く手がけてきた著者が、実務の進め方をわかりやすく解説したもの。実例も豊富に取り上げ、外食業界のM&A動向が理解できる一冊となっています。
※『月刊食堂』2017年8月号より連載中の「事業継続と人材救済のための M&A照井ゼミ」に新規取材を加え、編集したものです。
本書は「知っておくべきM&Aの基礎知識」「実例で学ぶ、外食業界のM&A戦略」「台頭するファンドのM&A活用事例」の3つの章で構成。
第一章では、M&Aに必須の知識と実務のポイントを平易に解説します。そして、数多あるM&A関連書との最大の違いは、後の2章で実例を豊富に紹介していること。デリケートな問題も含まれるため、あまり公表されることのないM&Aの経緯や買収・譲渡のプロセスも、当事者のインタビューをまじえて詳細に掲載しています。
また、現在の外食業界でM&Aを有効に活用して急成長している企業の例として、クリエイト・レストランツ・ホールディングスとDDホールディングスの戦略を詳報。両社のトップにもご登場いただき、その肉声を伝えています。