パン作りは科学です。
パン作りを追求していくと、さまざまな疑問にぶつかります。その解答は生物化学、微生物学、有機化学、物理学などの分野まで多岐に渡ります。
そんな知識を、毎日の仕事に即した形で、わかりやすく解説しました。
「どうしてパンは膨らむの?」「パンの香ばしい香りはどこからくるの?」といった素朴な疑問の答えを知って、毎日の仕事に取り組むと、見えてくるものが違ってきます。
本書はパン作りで使われる材料、製法、工程、パンのいろいろな知識、パン作りで困ったときのQ&Aを章立てして、一問一答形式で展開し、パン作り初心者のための知識の幅を広げてくれます。使用素材の少ないパン作りだからこそ、理論に裏づけされた技術がものをいうのです。
疑問に対する答えを簡潔にまとめました。話のさわりをまとめているので、一目で内容が分かります。
そして、毎日のパン作りで生じる疑問を提示して、1頁でまとめています。カラー写真はありませんが、各所に親しみやすいイラストと的確な写真を入れているので、理解の助けになります。
学校で使った教科書と同じハンディなA5サイズで、読みやすいように2段組にし、頭に入りやすい構成です。
製法の章では、基礎知識として、直ごね法、中種法、発酵種法、短時間発酵法、低温長時間発酵法、水種法などの基本工程が一目でわかるようにチャートで紹介しています。
たとえば直ごね法とは一体どんな製法なのかをチャートで解説。それに併せて、ミキサーを使わずに手ごねでミキシングする工程を写真で解説します。生地の状態などがよくわかります。
辻調理師専門学校の長森先生、宮田先生が生み出したイースト君と猫博士のキャラクターが難しい分子の話を楽しく導いてくれます!
パン作りをよく分かっている先生たちが描いたイラストなので、知りたいところ、かゆいところに手が届く!理解の助けになること間違いなし。
仕事の時間の合間に、また通勤電車の中で、ほんの少しの時間が空いたときに、1テーマずつ読み進めてください。先輩に言われたとおりに仕事を進めるもの大切ですが、なぜそうするのかが分かると、単調な毎日の仕事も面白くなってくるはず!