本書は、2003年に刊行した『ワインの事典』を改訂し、新版としたものです。ワインに関する基本の用語からブドウ栽培学・醸造学における専門用語まで、1100語強の語彙を幅広く集めました。用語の解説には必要に応じてイラストや写真をつけ、さらに理解を深めます。
新版では、ここ10年ほどで激変した世界のワイン事情をふまえ、内容を大幅に修正・加筆しました。さらに、巻末にはイラストで解説したワインの醸造工程や100種類以上のブドウ品種などの項目を収載。
ワインのプロからワイン愛好家まで誰もが使える一冊です。
本項目の見出し語は50音順に並べ、ページの端にインデックスをつけることで、探しやすくしました。また、外国語の見出し語には英語、フランス語のほか、用語によってはドイツ語、イタリア語……、とできるだけ多くの原語を表記しました。
巻頭にはカラーページで主要なブドウや醸造の様子、ワイン産地の写真などを紹介。続く「酒の分類と呼称」の一覧表は折りたたみ式の紙面を採用し、ページを広げるとその分類がひと目でわかる仕立てにしました。一覧表の裏面には世界のワイン生産国の地図を配しています。
以下の主要なワイン産地については地図も掲載しています。
「アルザス、ジュラ、サヴォワ」「イタリア」「オーストラリア(南)」「カリフォルニア」「コート・デュ・ローヌ」「コート・ド・プロヴァンス」
「シャンパーニュ」「シュド・ウェスト(南西地方)」「スペイン」「ドイツおよびアルザス」「ニュージーランド」「フランス」「ブルゴーニュ」
「ボルドー」「ミディ、ラングドックとルーション」「ロワール河流域」
「ロマネ・コンティ」「ムートン・ロートシルト」といった有名なワイン銘柄から、「ポリフェノール」「酸味」「渋味」といったワインを表現するうえでよく使う語彙まで幅広く扱い、ていねいに解説しています。もちろん、各国のワイン事情をはじめ「茎頂培養」「口中香」「酸化酵素」といったブドウ栽培学・醸造学における語彙も多数収載しているので、ワインのプロにも必携の書!