◆傍らに1冊おいておくと便利!!
地方料理から、フランスならではの加熱調理法や伝統的なサーヴィス法、また料理に使われる代表的な材料や飲料、はては歴史にいたるまで、フランス料理にかかわる知識・情報を網羅して紹介する、いわば事典です。
一つひとつの解説はコンパクトで読みやすい形にし、項目別に紹介するスタイルにしています。
フランス料理を学ぶ人にはもちろん、フランス料理に携わる人の断片的な知識・情報を整理するのにもお役に立つこと請け合いです。
1人に1冊、お店に1冊、常備されてはいかがでしょうか。
◆コンパクトで読みやすいのが特徴です
たとえば地方料理の章では、2頁で1地域。代表的な料理は表にまとめて入れ込むなど、ぱっと読んで、さっと見てわかるようにしています。
500頁ほどありますが、ひとつひとつの項はコンパクトなので案外すらすらと読めます。
また、解説はコンパクトだとはいえお勉強本でもある同書では、この用語はフランス語でも知っておくべきという場合、その語のフランス語を本文か注釈に表記するようにしています。注釈では、ほかに補足説明も掲載しています。
◆辞書としても引けるようにしました
本国のフランスではこうした事典はもちろんアルファベット順です。しかし、日本人に用語で引け、というのはむずかしい。そこで著者は項目別に配置することを選択しました。とはいえ、事典です。料理用語、地方料理名、日本語での用語など、各種索引を巻末につけました。「引く」こともできる「事典」なのです。
◆どこから読んでもつながる
たとえば「エスカルゴ」は地方料理、材料、食事の流れなどの各章で出てきます。ワインやチーズも材料、飲料の各章で紹介されると同時に地方料理でも紹介されています。
地方の特産物としての側目もわかりつつ、材料としての特徴を知り、また食事の中でどんなところで登場するのかも見えてきます。
時には歴史や行事食の中での位置づけを知ることもあるでしょう。異なるアプローチで紹介されるので、知識がつながり、深まっていきます。
ひとつの用語が葉だとするならば、葉の形や特性が見えるだけではなく、その葉が生える枝や幹、つまりフランス料理全体とのつながりを感じるようになっていきます。
読破すれば、フランス料理の全貌が見えてくるでしょう。
さて、フォワグラは古代ギリシヤ時代から食べられていたって、ご存知でしたか? そんな楽しいコラムだってあったりします。どうぞお楽しみに。