居酒屋NEO
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ライムグリーンのカウンターテーブル、炭火がゆらぐ小体な厨房、蝶ネクタイ姿の店主、ボードに掲げられたひねりのきいたメニュー。店内は見渡す限りネタのオンパレードだ。ともすれば不協和音になりがちなネタの数々を、料理のバリューをもって〝心地よい違和感〟と感じさせるところに「食堂とだか」の魅力がある。店主の戸髙雄平さんは地元鹿児島の和食店に10年勤め、その後、都内の有名和食店で修業した人物。「雇われのプレッシャーから解き放たれて、提供する料理も、使う食材も、自由な発想で店をやりたい」と、この店をオープンした。調理担当が基本的に戸髙さん一人なのも店のコンセプトの一つだ。毛和牛や黒豚、ウニなどメインとなる食材にはしっかりと原価をかけ、その一方で、だしをとる、たれやソースを自家製する、炭火で絶妙に火を入れるなどていねいな仕事も心がけ、料理の価値を総合的に高めている。また、食材の質の高さや技術だけでは特徴を打ち出しにくいメニューも、食材の取り合わせや調理法、盛りつけなどを工夫して〝この店ならでは〟の一品に。「ホタルイカ餃子」や「甘納豆チーズタワー」は、その代表的な例だ。粋なつまみが呑兵衛を引きつけてやまないが、「じつは私、お酒が飲めないんです」と戸髙さん。「牛ご飯」を「名物」と謳ってアピールしたり、メニュー数を絞りながらも味噌汁などの汁ものは欠かさずに置いたり、果物を丸ごと使った口あたりのやさしいオリジナルのサワーを用意しているのは、酒が得意ではない人、食事中心の利用客にも楽しんでもらえるようにという思いからだ。誰でも受け入れる懐の広さもまた、この店の人気の源だろう。呑兵衛にも下戸にも響く、粋なつまみとしっかり飯 FILE 1東京都品川区西五反田1-9-3リバーライトビルB103-6420-373425品を揃えるフードは和洋折衷。黒ダンガリーシャツに蝶ネクタイとエプロンが戸髙さんのユニフォーム。「このビルの飲食フロアが少し暗いので」と、カウンターを明るいライムグリーンに塗装した。見た目のインパクトも抜群の名物「牛ご飯」。営業時間 18:00〜24:00(L.O.)定休日 日曜店舗規模 5坪8席スタッフ キッチン1名、サービス1名客単価 5000円フード数 25品ドリンク ビール3種類、サワー・酎ハイ8種類、ハイボール2種類、焼酎6種類ほか、日本酒、ワイン、ウイスキーなど開業 2015年9月DATA10食堂 とだか
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