この地でフランス料理をつくり続けていく
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331 イチゴの品種は、異なる種類のイチゴを交配して作る。「いちご研究所」では、毎年2~3月に70組み合わせほどの交配が行なわれ、4月に成熟した実から種子を採取する。1果から採れる種子は300~500粒。5月にこの種をまいて育て、9月に定植という流れで、定植数は約1万株になる。 実が赤くなると、研究員がひたすら摘んでかじり、1株ずつ味を確認してよい株を200~300株程度(全体の2~3%)残す。同じ親から採れた種であっても、人間の兄弟が違うように同じものは1株もない。一人の研究員が担当するのは2000株ほど。品種候補を捨ててしまわないよう、「迷ったら残す」が鉄則だという。 2年目以降更にこれを絞り込み、現地試験の結果優れた特性が評価されると、7年目にようやく品種登録を申請する。その後登録審査を経て、初めて新品種として登録される。ここまでこぎつけるのは、7年間で2、3種類だという。 栃木県は1969年からイチゴの品種開発を進めており、これまでに、「女峰」「とちおとめ」「スカイベリー」など8種類が品種登録されている。

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