フランス料理　王道探究

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5 私は、自分の料理の軸を古典や伝統に基づいたフランス料理においています。このグローバリズムの時代、料理もあらゆる意味でボーダーレスになり、世界で新しいコンセプトの料理がつぎつぎに生まれています。それでも私はフランス料理を、それもいわゆる正統派、クラシックな料理を選びます。どうしてこんなに惹かれてしまうのか、そもそも長年にわたって世界中の美食家を虜にしてきたメソッドとは何なのか、それを現代においてさらに輝かせるには何をすべきか──そんな思いをもって日々重ねてきた仕事を、1冊の本にまとめました。フランス料理には時流やスタイルを超えた知恵が詰まっています。その技術はプロフェッショナルな料理の偉大な土台であり、フランス料理のみならず西洋料理共通の遺産です。多くの方と共有できればと思います。はじめに　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　手島純也　はじめに